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旅先のチェーン店

昨年の冬、伊豆へ行った。

仕事終わりに新幹線に乗って熱海へ向かう。新幹線のホームの売店には、必ずチップスターが売っている気がするがなぜだろうか。そして、それを見かけると必ず買ってしまう。この日は販路限定のえび味を買ったような記憶がある。熱海に着くと、伊豆急に乗り換えて伊東へ向かった。

到着が遅くなる為、夕食がつかないプランを予約していた。以前一度だけ行ったことのある、とんかつのうまい定食屋に行こうと考えていた。伊東についたときには既に20時くらいになっており、商店街は閉まっている店が多かった。駅から10分も歩くと、目的の定食屋へたどり着いた。引き戸を開けて店をのぞくと、とても賑わっており、「満席なんです〜」と申し訳なさそうに言われた。かなり残念だったが、よくよく考えればそりゃあそうである。その日は金曜日の夜で、お店も昼間は定食屋だが、夜は居酒屋メニューも出しているようだった。

どこか別の店を探そうと思った。折角伊豆に来たから海鮮?それとも、地元で評判の洋食屋もいいな、一旦旅館に行っておすすめを聞いてみようか。色々と考えたが、すぐそばのジョナサンが目に入った。「伊豆にきてあえてジョナサンに行くっていうのもなかなか乙なもんかもしれないな」と思い、入ることにした。

知らない土地と見慣れたメニュー。旅先ではなかなか観光客以外が集まる場所へ行く機会がない。こうやってその土地の日常を感じる場所に行くと、もしここに自分が暮らしていたら、と想像する。温泉地で暮らすのはよさそうだな。でも、近くに温泉がたくさんあると、案外頻繁には行かないのかな。天気もよくていいな。夏は暑くて大変かな、とか。

ジョナサンではビールと野菜たっぷりちゃんぽん麺を食べて、コンビニで飲み物などを買って旅館に戻った。

次の日は伊豆高原のあたり観光し、別の宿に泊まった。その次の日は熱川へ行った。夕方にスーパービュー踊り子で帰った。スーパービュー踊り子に乗るのはこの日が最後だった。スーパービュー踊り子は今年の3月に運行を終了したから。スーパービュー踊り子の中で、旅館の部屋にお茶請けとして置いてあったわさび豆と小さな焼きアジを食べた。うまかった。

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