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【全員で頂点へ】 2022日本シリーズへの展望 -投手篇-

みなさんこんにちは。いっちです。

まずは、オリックスファンのみなさん、日本シリーズに進出おめでとうございます。
2年連続で日本一を懸けた勝負の舞台に立つことができ、しかもその相手も昨年勝てなかったヤクルトと、私は昨年以上の高揚感を抱いています。

今回は以下の昨年書いた投稿のように、日本シリーズを多くの人により楽しんで観ていただければと思い、オリックスのチーム紹介をしていきたいと思います。

ヤクルト版はすわぐなさん(@swallowsgooner)が書いてくださっているので、合わせてご覧いただくと、今年の日本シリーズをより一層楽しめると思いますので、そちらも是非お読みください!

では本編に入ります。

2022年のオリックス

まずは今季のオリックスを昨年と数値で比較してどのようなチームなのかを紹介していきたいと思います。
※詳細なメンバー紹介は別の項目で行います

昨季のオリックスを一言で表すと一発長打のある打線と強力な先発陣のチームでしたが、今季のオリックスは堅実な打撃の野手陣と超強力な投手陣のチームになっていると言えるでしょう。
まず野手から見ていきます。
チームの本塁打はリーグトップだった昨年から激減し、一気にリーグワーストへ
それでも得点数はリーグ3位から同4位と、打低と言われたシーズンで相対的にはそこまで低下しておらず、チームの地力の向上が見て取れます。
またwRC+という、打撃での得点貢献を平均基準で指数化した指標では昨年以上の数値や順位となっており、相対的な得点力はむしろ向上していると言えるでしょう。
ただ守備指標に関しては大幅に悪化。チームのUZRが-2.0程度でリーグ5位と良いとは言えなかった昨年からさらに悪化し、今季は-38.4で12球団ワーストとなってしまいました。
走塁面でも昨年のBsRが-1.7でリーグ5位だったのに対し、今季は-23.3で12球団ワースト。それどころか、11位の楽天(-11.1)にダブルスコアをつける圧倒的最下位になっています。
こうしたデータを元に今季の野手陣をまとめると、
・本塁打数は激減したものの、得点力は相対的には若干向上
・守備指標は大幅に悪化。球界最低レベル
・走塁指標においても同様
ということが見て取れます。ではなぜこのような野手陣で今季も優勝することができたのか、それはより強力になった投手陣にあります。

続いて投手陣を見ていきましょう。
投手陣全体の防御率はリーグで2位、12球団でも3位と、昨年並の出来となっています。さらに奪三振能力が向上し与四球が減少したことで、運に頼らない投球、つまり最低クラスの守備力に依存しなくても抑えられるようになったと推測されます。
先発陣は昨季に続き今年も投手五冠で2年連続の沢村賞も確実と言われる山本由伸を筆頭に、優秀かつ多彩な投手が揃いますが、そこに怪我から復帰した山岡泰輔が加わったことで昨年以上に強固なものとなりました。
イニング数も防御率も12球団1位と、名実ともに球界最強の先発陣と呼ぶに相応しいでしょう。

リリーフ陣全体の防御率はリーグでも5位だった昨年から3位に浮上、奪三振率は昨季の18.7から23.8まで向上させるなど、チームの弱点から長所に一転しました。
昨年に続き登板管理を徹底し、最多登板は平野佳寿の48試合で、連投数は12球団でも最小、3日連続の登板は山﨑颯一郎が9/18-20に一回行ったのみと、とにかく負担を減らしたという印象が見て取れます。
(中継ぎ陣の運用に関してはシュバルベさんの投稿でより詳細にまとめられているので、そちらも併せてご覧ください。)


先発投手

お待たせしました。
まずは予想される先発投手から紹介していきたいと思います。

第1戦 / 第6戦 山本由伸
もはや説明不要でしょう。球界のエースとして勝って欲しい試合、勝たないといけない試合で何度も好投を見せ、チームに勝利を呼び込んできました。
今季の成績は15勝5敗、防御率は1.68と昨年並みの成績を残し、ほぼ全ての部門でリーグトップを記録。逆に彼が1位ではない部門を探す方が難しいのではないかというくらいずば抜けた成績を残しています。
昨年の日本シリーズでは初戦と第6戦に登板し、それぞれ6回1失点、9回1失点とエースの貫禄を見せました。特に神戸で行われた第6戦の投球は圧巻で、4℃と極寒の中で141球を投じ、ヤクルト打線を1点に封じ込めました。その試合には延長戦で負けてしまいましたが、その奮闘が評価され、シリーズの敢闘選手賞に選出されました。
好投は見せたもののシリーズで敗れたことを悔いているようで、リベンジに燃える右腕に今年も注目です。

第2戦 / 第7戦 山﨑福也
昨年に続き第2戦は宮城が来る、と思っていたのですが、日本シリーズ前日になんとも興味深い報道が流れました。
神宮球場での第2戦は山﨑福也が先発する予想というものです。
短期決戦では良い投手から順番に出すのが鉄則、流石に今年も2番手として活躍した宮城を差し置いて…と思いましたが、昨年とは違う背景が作用しているのかなと思います。
カーブに加え今季は能見コーチから教わったというフォークの割合が増えた印象の山﨑福也ですが、今季は夏頃からワゲスパックや椋木の台頭もあり、先発とリリーフを行ったり来たりしていました。しかし8月後半には先発に復帰し、佐々木朗希との対峙という、1点も与えられないマウンドで5回0失点の好投を見せ大金星を挙げたり、ソフトバンクに3連勝した直後のロッテ戦でも勝ちはつかなかったものの7回途中2失点と先発の役目を果たしています。
この第2戦で先発予想されている理由は大きく3つあると思っていて、一つは山﨑福也が打撃を得意にしていることからDH制のない試合で使いたいという意向、もう一つは本拠地京セラドームでの成績が今季は安定していないことかなと思います。実際今季は全体の防御率3.45に対して京セラで4.44、ベルーナで5.06、PayPayで3.12、札幌ドームで4.91と、PayPay以外のドーム球場ではあまり良い数字を残していません。また3つ目の理由として今季は昨季よりリリーフ陣が強力なおかげで、もし先発が早く降板したとしても致命傷になりにくいということが挙げられます。実際シーズン終盤には先発が怪しくなれば宮城でも田嶋でも早々とリリーフに交代する試合もありましたし、イニングを稼げる両投手は3-5試合目の3連戦に回して投手の負担を分散させるのではないかと思いました。

第3戦 宮城大弥
本来は2番手の実力を持つ宮城ですが、山﨑福也を第2戦に予想したことからスリップして第3戦に来ると予想しました。
13勝4敗、防御率2.51と圧巻の成績で新人王を受賞した昨年に比べると流石に見劣りしますが、それでも2年連続で規定投球回に到達し、11勝8敗としっかり貯金を作るのは流石の一言です。また11月に行われる日本代表の強化試合のメンバーにも選出されており、球界の中心選手へと順調にステップアップしていると言えるでしょう。今季は優勝争いが熾烈になった9月のソフトバンク戦にて自身初めての中5日登板を経験し、5回0失点5奪三振で優勝を一気に手繰り寄せると同時に、武器であるタフさにより磨きがかかったと思います。
昨年の日本シリーズでも第2戦に登板し、惜しくも敗戦投手にはなったのですが8回途中1失点の好投はお見事でした。今季こそは日本シリーズで勝ち星を記録してもらいたいところです。

第4戦 田嶋大樹
第5戦と悩みましたが第4戦に田嶋投手を予想しました。第5戦ではない理由は、安定してイニングを投げられる宮城と田嶋を前に持ってくることで、長いイニングを投げられるか不安な第5戦の山岡の日にリリーフ投手をつぎ込みやすくなると考えたからです。
先発ローテを支えた左腕の今季は楽天とロッテに好相性を見せ、この2チームから7勝1敗を稼ぐ活躍でリーグ優勝に大きく貢献しました。
ローテーションの兼ね合いや雨天中止などの不運に見舞われ、3年連続の規定投球回や二桁勝利は惜しくも達成とはならなかったものの、1試合の平均投球回は6.25と、安定して長いイニングを投げる力は今季も健在と言えるでしょう。
大事な試合で試合を作る能力は昨年から示してきましたし、8月31日以来の勝ち星に期待したいと思います。


第5戦 山岡泰輔
昨年の第4戦で先発した山﨑颯一郎がリリーフ転向したのもあり、その枠は山岡に変わると思います。怪我により昨年の日本シリーズはリリーフ登板の1試合のみだった「オリックスのエース」は今季見事な復活を遂げ、前半戦は防御率ランキング上位に名を連ねる活躍でオールスターに選出されました。しかしオールスター直後に感染症で離脱してしまうと、その後は精彩を欠く結果となってしまいました。
ただクライマックスシリーズでは4回0失点、4奪三振と圧巻の快投を披露し、日本シリーズに向けても良い仕上がりになっていると言えるでしょう。
また、シーズン初登板は中継ぎとして記録しており、状況によっては第7戦でジョーカー的な役割として投げるかもしれませんし、そのような起用を首脳陣が考えているのであれば、もしかしたら第4戦になる可能性もあります。正直、この予想が今回で一番難しいのではないでしょうか。

以上が先発ローテーションの予想になります。
山本-山﨑福-宮城-田嶋-山岡で予想しましたが、正直に申し上げますと、山本以外全外しすらあると思います。山﨑福也を第2戦の先発に…という記事もブラフである可能性もありますし、本当に読めません。先発投手のファンを泣かせることでもおなじみ(?)の中嶋采配は日本シリーズでも見ることができるでしょう。

リリーフ投手

オリックスのリリーフ投手はシーズン中、目まぐるしく入れ替わりました。登板数が特定の投手に偏っていないという結果にも現れていると思いますが、毎月のように勝ちパターンの投手が入れ替わっています。
春先 村西-ビドル-平野
交流戦 近藤-本田-平野
中盤戦 阿部-近藤-平野
終盤 ワゲスパック-阿部-平野
というように様々な投手が重要な局面で投げてきました。中でも終盤に中継ぎとして加わった宇田川や山﨑颯一郎は速球や変化球のレベルが高く、強烈なインパクトを残しました。
そんな中継ぎ投手を役割別で紹介していきたいと思います。

勝ちパターン
8回→ワゲスパック / 9回→阿部
オリックスの9回といえば平野佳寿を挙げる人がほとんどでしょう。実際のところ今季も平野はクローザーとしてリーグ3位の28セーブを挙げていますが、シーズン後半に体調を崩すと復帰後は少し不安定な投球で、セーブに失敗することもありました。
そこで代わりの抑えとして最終戦やクライマックスシリーズで9回を投げているのが今季ブレイクした阿部翔太です。ストレートは平均140km/h台中盤ですがフォークや右打者へのカットボールが絶妙で、重要な局面ほど投げ間違わないコントロールの良さが防御率0.61、0敗という結果に表れているのでしょう。山﨑颯一郎や宇田川やワゲスパックなど他の多くの投手は球速を武器にしている印象がありますが、阿部は変化球のキレや投げ間違えない制球、マウンドでの度胸など、平野佳寿を彷彿とさせる好投手です。
ワゲスパックは当初先発でしたがシーズン中盤からリリーフに転向し、2mに迫る高身長から投げ下ろすストレートは最速で159km/hを記録し、今季のオリックスのリリーフ投手の象徴とも言える1人です。本格的にリリーフ転向した7月末以降で失点したのは8月上旬の2試合のみで、20イニングに対して25奪三振と力で制圧する投球を続けています。また、7月24日のソフトバンク戦では不運で大ピンチを招きながらも無失点でセーブを記録しており、クローザーとしての適性もあると思います。
日本シリーズでも後半戦の中継ぎを支えた2人の活躍に期待しましょう。

接戦時 → 山﨑颯一郎 宇田川優希
後半戦の躍進は彼らなくして実現し得なかったと断言できるでしょう。
開幕ローテーションに入ったものの不調と怪我で二軍生活が続いていた山﨑颯一郎は8月下旬に一軍合流し、怪我で登板回避した椋木の代役として先発のマウンドに立つと、自己最速となる157km/hを記録し3回無失点と結果を残し、その後も第二先発として山﨑福也や竹安らの後を受け好投を続けました。9月11日以降は登板間隔で1回を投げる、本格的な中継ぎに転向し、課題だった制球も再昇格以降は18回で2つのみと大きく改善し、20個の奪三振も記録するなど内容も大きく成長しました。
またクライマックスシリーズでは第2戦と第4戦に登板し、第4戦では失点してしまったものの球団史上最速となる160km/hの大台を突破し、強烈なインパクトを与えました。
一方の宇田川は7月に支配下登録されると、8月には一軍に昇格し、初登板で最速157km/hを記録するとともに2奪三振の鮮烈なデビューを飾りました。その後も大量リードやビハインドの局面で好投を続けていたのですが、9月8日の西武戦で椋木がアクシデントにより早期降板した後を受け緊急登板すると、2回と2/3を投げ5奪三振を含む完全投球でプロ初勝利を挙げました。そして勝ち試合の後半や、火消しといった厳しい場面でも自慢の速球とキレ良く落ちるフォークでチームの窮地を何度も救ってきました。
さらに、この2人の武器は投げているボールの強度以外にも回跨ぎも可能であるところでしょう。優勝を決めた10月2日の試合では宇田川が火消しから回跨ぎで2回を投げ、山﨑颯一郎も回を跨いで0点に抑えました。
オリックスの中でも投げているボールはトップクラスだと思うので、リリーフ陣の代表格の2人が日本シリーズで活躍するのがとても楽しみです。

ビハインド・大量リード時 → 本田仁海 / 黒木優太 / 近藤大亮

ビハインドや大量リードなど、勝ちパターン以外が登板する場面は今シーズン飛躍を遂げた本田や、ともにトミージョン手術から復活した黒木、近藤が投げると予想しています。
昨季は先発だった本田は速球をアピールし開幕一軍に抜擢されると、序列を順調に上げていき、5月には接戦を任せられるようになり、プロ初ホールド、初勝利、初セーブを相次いで記録しました。交流戦ではセットアッパーとして活躍し、広島戦では大ピンチを三者連続三振で切り抜けるなど、セリーグのファンに強く印象づけられたのではないでしょうか。その後は大量リード時などの役割に落ち着きましたが、最速158km/hの速球とキレの良いスライダーを投げる投手がビハインドで出てくるようになるとは開幕時には思ってもいませんでした。
トミージョン手術から昨季二軍で復帰し、今年ようやく一軍に帰ってこれた黒木投手は柔軟さを生かしたフォームから速球や強度のある変化球を投げ込む本格派で、7月には復活の白星を挙げました。手術前のように勝ちパターンで投げる機会は多くありませんでしたが、防御率は2.36と安定した数字を残しました。
同じくトミージョン手術から今季復帰したブルペンの兄貴役、近藤大亮は復帰早々白星を挙げると、夏頃までは勝ちパターンの一角として今まで通り浮き上がるストレートを武器に、頼もしい投球を続けてきました。終盤に感染症で離脱した後は後遺症の咳に悩まされ、二軍でもなかなか登板できない状態でしたがフェニックスリーグでは登板し、日本シリーズのメンバーにも入っていることから、まずは負担のかからない役回りで投げるのではないかと思い、ここに予想しました。

ワンポイント → 比嘉幹貴
昨年の日本シリーズ第1戦で勝ち投手になり、緩急自在の投球を全国に披露した頼れるベテランこと比嘉は健在で、今年も主に対右打者へのワンポイントを担ってきました。今年で39歳、来年には40歳の大台を突破するとは思えない元気さで、今年も山田やサンタナなど、ヤクルトの強力な右打者に立ち向かっていくのでしょう。

不定枠 → 山下舜平大 / ビドル / 小木田敦也
この3人や他に登録されている能見や竹安はどのような場面で起用するのか掴めておらず、これまでに挙げた選手が怪我や感染症で離脱といった場合の予備的な役割になるかと思いますが、その中でも目を引く投手3人をピックアップしました。
まずは山下舜平大です。この投稿をご覧になっているヤクルトファンのみなさんは誰だよって思われたことでしょう。実際のところ、オリックスファンでもどんな投手か正確に把握している人の方が少ないのではないでしょうか。一昨年にドラフト1位で指名された高卒2年目の右腕で、5月までは二軍の先発ローテーションを周り高い奪三振率を記録していました、久しく登板がなかったのですが、その理由は身長がまだ伸びており、そのために試合では投げずフィジカルトレーニングに専念していたのです。9月に実戦復帰すると、150km/h中盤にまで上がった速球と鋭く落ちるフォークでさらに成長した姿を見せました。一軍では未だ登板実績がないにも関わらずクライマックスシリーズではベンチ入りしましたし、個人的にも日本シリーズでのプロ初登板がとても楽しみです。
続いてビドルについて紹介すると、セットアッパー候補として今季から加入したパワー型の左腕です。開幕当初は勝ちパターンの一角を担っていたものの、制球難から自滅する試合もあり、二軍降格や先発転向を経験しました。フェニックスリーグでは中継ぎに復帰し、クライマックスシリーズでも中継ぎとしてベンチ入りしていたことから、日本シリーズでも中継ぎとして待機するのが予想されます。ブルペンでは数少ない左投手ですが、勝ちパターンは左右関係なく抑えられることや、ヤクルトの主要な左打者は山崎晃大朗や村上宗隆くらいで、村上に至っては左右関係なく打つので対左要員としての起用ではないのかなと思います。
小木田は開幕一軍入りを果たし、感染症で離脱してからは二軍でクローザーを務めていました。フォームから技巧派と思いきやストレートは150km/hを超え、スライダーやスプリットもキレがあり、あらゆる場面で力になってくれそうな投手です。また投球からは離れた話になりますが、同世代の宇田川や山﨑颯一郎からはインスタグラムなどで「#小木田世代」というハッシュタグを付けられることが多く、ムードメーカーというか、世代の精神的な中心選手とも言えるでしょう。

まとめ

ここまでオリックスの投手をまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
ほぼ毎日試合を見ていた自分でも、書いていてこんなに個性的で凄い投手が揃っているのだと改めて感心しました。
この投手陣と村上宗隆をはじめとするヤクルトの野手陣がどんな白熱した勝負を見せるか、本当に楽しみです。

長々と駄文を連ねてしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!



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