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たぶん、誤解とストレス。

先日、Twitterでこんなツイートを見ました。

初めてこれを見た時には、こういうのって誤解が根本にあるのでは? と思ったのですが、今日になって改めて、つらつらと考えてみました。

まず、初対面の見知らぬ人の手をつかんで怒鳴るって、よっぽどのことだよなあと。
もちろん、このツイートをした方が悪いわけではなくって、そのおばさんの中に、怒りとなんらかのストレスが溜まって渦巻いて、それがツイート主さんの行動で一気に爆発してこんな形になったんではないかと思うのです。

でまあ、ここから先は私の妄想というか推測なのですが。
まず、このおばさんの中には「スマホは遊び道具」みたいな誤解があったんじゃないのかと思うのです。
これ、このおばさんに限らず、一部ではありますよね。
お客さんから訊かれたことをスマホを使って調べていたら「遊んでいる」とクレームつけられた駅員さんの話だとか、スマホ使って在庫チェックをしていたら、来店したお客さんに「遊んでいる」と勘違いされそうになった店員さんの話だとか。
こうした誤解の一端は、おそらく誤解した側の人が普段スマホを使っておらず、周辺の人がゲームしかしていない、あるいはテレビCMなどの影響で「スマホをいじる=ゲームをする=遊んでいる」と思い込んでいるかのどれかなのだろうと思います。
あと、スマホを実際に使ったことがないと、それがどれぐらい雑多なことができるのかも、実感としてわからないというのもありますね。
もしかしたら、「検索=調べる」ということだって知らない人もいるかもしれないですしね。
また、スマホを使っていても、ゲームとか友人とのLINEやメールぐらいにしか使わないって人もいますから……そういう人にとっては、スマホは「仕事に使う」イメージはないかもしれません。

そんな状態の中、このおばさんの身近な人――たとえば息子の嫁とかが、よく子供を傍に置いた状態でスマホをいじっている、と。
もちろんそれは、もしかしたらこのツイート主さんと同じで、病院の予約をしているのかもしれないし、何か調べものをしているのかもしれません。
でも、おばさんには「遊んでいる」ように見えると。
それで常々、「孫を放っておいて、スマホで遊んでばかりいる嫁」にストレスをためていたわけです。
で、そのストレスがたまりたまって、電車の中で見かけた見知らぬ女性の行動に爆発してしまった――と。

本当は、もっと穏やかに声をかけられればよかったんだろうなと思います。
「お子さん、可愛いね」
とかって声をかけて「スマホで何やってるの? 子供さんから目を放して大丈夫?」なんて言えば、声をかけられた側も「おせっかいな人だ」とは思っても、フツーに「これから行く耳鼻科の予約をしているんです」って答えられただろうし、そこで初めておばさんも自分の誤解に気づいたかもしれないなって。
それで、たとえばこの若いママさんから「スマホは遊び以外にも、いろんなことに使える」ってことを教えてもらえれば、お嫁さんに対するストレスも少しは減るだろうし。
というか、この電車の中でのエピソードを話題にして、お嫁さんとも話ができますよね。
その中で、誤解であっても気になることは気になることとして、「子供を傍においてスマホをしないで」みたいなことも、口にできるんじゃないかなあ……と思ったりしたわけです。
口に出すことで、ストレスは発散される場合もありますからね。

いやまあ、全てが私の想像なんで、このおばさんはただ単に虫の居所が悪くて、ツイート主さんに八つ当たりしただけかもしれません。
でも、他人から見たら不可解だったり迷惑だったりする行動にも、なんか原因があるんだろうなと思ったもので。

それはそれとして。
これだけスマホが一般的になっている昨今、もう少し「スマホは遊び道具ではない」「他人と連絡を取ったり、物事を調べたりできるツールだ」ということが、使わない人(特に、年配者や高齢者)に周知されればいいのになと思います。

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