【不思議な話】錯覚か、それとも本当に何かが見えたのか?

みなさんは、不思議体験とかオカルト体験とかって、したことありますか?
私は、若いころからポツポツとそういう体験があるのですが――今回は今でも単純に、目の錯覚だったのかな~と思っている、でもちょっとだけ不思議な『見えた』体験について書いてみたいと思います。

まず一つ目。
父が入院していた時のことです。
私が30代になったばかりのころ、父は市内にある総合病院に入院していました。
名目上は完全看護でしたが、実際には家族が付き添わないとどうにもならない体制の病院で、母と私が交代で付き添っているような状況でした。
父の病室は個室で、たしか2階だったと思います。
病室のドアを開けて左を見ると、白い廊下が続いていて、突き当りは曲がり角になっています。
その角のところに、緑色の電話ボックス(公衆電話)があるのですが――それがどういうわけか、ランドセルを背負って俯いて立っている子供の姿に見えるのですね。
そこに電話ボックスがあることはわかっているにも関わらず、病室を出ようとしてそっちを見て、ギョッとしてしまうのはしょっちゅうでした。
ちなみに父も、その電話ボックスが同じく子供に見えると言っていました。

二つ目は、レジの仕事を始めてさほど経っていないころのことです。
品物をスキャンしながら、ふと目の前に立つお客様を見ると、腕に幼稚園か小学校低学年ぐらいの男の子がしがみついているのです。
私は一瞬、あれ? と思いました。
というのも、そのお客様がレジに来た時、たしかに一人だったからです。
ちなみにお客様は、細かい柄のあるワンピースを着た中年の女性でした。
で、あれ? と思った瞬間、よく見ると男の子に見えたのは、お客様が肩からかけているショルダーバッグだったのです。
目の錯覚か~と思ったものの、脳がそんなふうに意識してしまったせいなのかなんなのか。
ちらっと見ると、男の子がいるように見えてしまうんですね。
じっと見ると、ショルダーバッグなのに。
あれはいったいなんだったのかな~と、今でも不思議です。
ちなみに、これと同じような体験を、現在の店に移ったあとにもやはりしました。
こちらはあまり詳しく覚えてはいないのですが、やはりスキャンしている途中でお客様を見ると子供がいて、でもよく見るとお客様が持っているカバンで~といったようなものでした。

私はもともと目が悪い(近視+乱視)なので、目の錯覚が正解なのだろうという気もします。
ただ、もう10年近くレジの仕事をしていますが、上記のような錯覚? をしたのは、あとにも先にもこの2回だけです。
ちなみに、2回とも常連のお客様ではありませんでした。
また、父が入院していた病院は、今は別の場所に移転していて前の建物はすでにありません。
なので、たとえば今もう一度そこに行って見え方をたしかめる、とかもできないわけです。

そんなわけで、今でも時々思い出しては、あれはなんだったのかな~なんてことを思ってみたりするのでした。

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