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織原独自の経済用語解説

こちら、全て既存の単語、用語を使った上で、「織原 然」が解釈している経済用語となります。
独自解釈が多いのでお気を付けください。
最終的に「辞書・索引」のようなものになればよい、と思って作成します。
よろしくお願い致します。

G

GPCの三点監視

Government(政府)・Private Bank(民間銀行)・Central Bank(中央銀行)が国債と中央銀行当座預金を通じて記録されている額面を監視し「貨幣の信用」を保っている、と考えられる。

イデアール経済学

貨幣の「質」の分析を行う分野の経済学。
経済学派としてはマクロ経済学のポスト・ケインズ派経済学。
貨幣論理構造としては、信用貨幣論・概念的貨幣。
貨幣供給論としては内生的貨幣供給論。
管理通貨制度においてのみ成立する経済学。
イデアール経済学はカウンタブル経済学を内包できる。
関)カウンタブル経済学

カウンタブル経済学

貨幣の「量」の分析を行う分野の経済学。
経済学派としてはミクロ経済学の主流派経済学・マルクス経済学・ニューケイジアンなど。
貨幣論理構造としては、商品貨幣論・物質的貨幣。
貨幣供給論としては外生的貨幣供給論。
固定相場制・金本位制において成立する経済学。
カウンタブル経済学はイデアール経済学を内包できず、凌駕はできない。
関)イデアール経済学

貨幣の価値

貨幣の信用が確立することにより信用される貨幣の価値。その価値を交換することによって市場取引が成立する。
政府が国民から徴税することにより「政府にとってこの貨幣は国民から強奪するほどに価値があるものだ」という共通認識を国民に与えることで生じている、と考えている。

貨幣の信用

発行された万年筆マネーが民間市場に受け入れられその「額面」が「貨幣の価値」を示していると信用されること。
「貨幣の信用」が成立していなければその「貨幣の価値」は信用されない。

例)
①「この貨幣には100万円の価値がある」と信用できない人が言っている。
②貨幣の価値が低いのは貨幣の信用が下落しているのではなく、貨幣の価値が低いことを信用しているのである。
①②ともに「貨幣の信用」が確立していることにより成立する状況である。
これを「貨幣の信用>貨幣の価値」と表現する。

貨幣の信用と価値の不二法(貨幣の不二法)

貨幣の信用と価値の関係は、信用が価値より優先し、価値が信用を凌駕することが無い、「貨幣の信用>貨幣の価値」によって示されるが、同時に信用単体、価値の単体のみでも存在しえないことを示している用語。二つを分かつことはできないが、信用と価値が同一単体のものではないことも示している。
例)
・日本円が暴落→日本円の信用が暴落した(✕
日本円の価値が暴落したのであって、信用が暴落したのではなく、実際には「価値が暴落しているのを信用している」という状態。
・一般的に主流派経済学や、マスメディア的言説では、信用と価値は同じもののように表現されるが、現実には間違いてある。

金利

市場取引をすることで生じる利益(利子・利息)のパーセント設定のこと。

国債

貨幣発行残高を記した契約書・証明書、ないしその記録。
金本位制時代は「金との将来的交換を約束した契約書」であったが、現在は「貨幣発行額とその残高記録の照会」=「GPCの三点監視」に利用される。
また、国債を金融証券として金利を付利し、市場の資産の流動性のコントロール・金融調節・為替調整などにも用いる。

ゴルゴンの誤謬

何でも石に変えてしまうギリシャ神話の怪物、ゴルゴンより、「貸借関係」という目に見えない概念的貨幣も石のような「物質的貨幣」として見做して考えてしまう誤りのこと。
例)
・貸借関係の契約(という貨幣)を、貸借関係の「契約書」という物質的な書類(紙幣)にし、それをカウントしてしまう考え方。
・「貨幣を信用創造で発行する」という考えに対して「貨幣を(紙で)刷る」という考え方に置き換えてしまう現象。

三段貨幣説

信用貨幣論・労働貨幣論・商品貨幣論の3つの貨幣論が社会には併存しているという考え方。

信用創造

書くことで無から生まれる万年筆マネーが、労働市場で取引される貨幣として出現した際に使われる用語。
貨幣発行のことであり借金のことでもある。
勘違いされやすいが中央銀行が発行する中央銀行当座預金は労働市場で活用されない限り万年筆マネーであり、信用創造ではない。

信用のトンネルと通り抜ける価値

信用の頑丈なトンネルがありそのトンネルの中を価値が通り抜ける、逆にトンネルが無ければ価値は行き来しようがない、という考え方。信用が価値より優先し、価値が信用を凌駕することが無いことを示している。

信用破壊

貨幣の負債を返済し、貨幣を消滅させること。

信用崩壊・信用収縮

連鎖的に信用破壊をすること。バブル崩壊。

循環貨幣論

三段貨幣説で示された、信用貨幣論・労働貨幣論・商品貨幣論の3つの貨幣論が併存している社会は「労働貨幣論を中心に信用貨幣論・商品貨幣論の両方へ循環している」、という考え方。

政府貨幣

政府紙幣ともいう、国債が存在しない貨幣。政府が中央銀行や民間銀行を無視して発行出来うる。国債が存在しないため「政府がどれだけ発行したのか」が確認できない。歴史的には金本位制時代の戦費調達で発行される経緯が多いが、最終的に発行過剰でコストプッシュインフレを引き起こす経緯が多い。

徴税

民間労働市場に対する政府の合法的な貨幣強奪。
政府の負債の返済。政府の負債によって発生した貨幣を消滅させること。

万年筆マネー

書くことで無から生まれる貨幣のこと。キーストロークマネーともいう。
「労働市場に受け入れてもらえる(取引ツール)」として成立した時点で信用創造された貨幣として認められる。
一方、中央銀行当座預金も万年筆マネーの一種であるが、労働市場では活用されない貨幣なので信用創造とは言わない。

与信

本来は、金融機関が債務申込者の「返済能力の有無」を判断し、与える信用のこと。
「あくまで返済能力の信用」であって、「貨幣の信用」そのものではない。
その発生プロセスは「返済能力=貨幣の価値を返済する能力」から生じる「行動の信用予測」のため、<GPCの三点監視>によって生じる「貨幣の信用」よりも信用度合いが低く、凌駕することはない。
・「(GPCの三点監視によって生じる)貨幣の信用貨幣の価値(の取引)>与信」という関係になる。

利子

市場取引をすることで生じる利益の額のこと。

利息

市場取引をすることで生じた受け取る利益額のこと。


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