お金行動を変えてくれた 出会い「スーパーネアカ師匠 編」
変えたくても変えられない行動を変えるきっかけは
「人との出会い」
10年前、新築マンション購入でいざ住宅ローンが始まった我が家。
長女が幼稚園に通い始めると、月3万円の子ども関係の支出は、かなりのインパクトがありました。(当時は就学支援金はありましたが幼児教育無償化じゃなかったから)。
家にいれば身の回りの衛生用品ぐらいしかお金が出ていくこともない乳児さんが、月3万円の幼児教育を受ける、社会経済活動の一員になりました。
子どもの習い事や、子育て家庭とのお付き合いも増えます。
娯楽費、外食費も1人前がかさみます。
子どもが可愛い今だけの支出を惜しみたくないけれど
生活費は膨らむ。でも、子どもが可愛い今だけの支出を惜しみたくない。。。
写真残したいなー。カメラ買う。
写真とったら、家庭用プリンターでしょ。買う。
無印良品でアルバム。買う。
ついでにMUJIのバームクーヘン買う。
でんぐり返しが上手いとわかる。体操教室、通う。
と、行き当たりばったりで貯金を下ろしていたら、
夫の収入を生活費が上回ってきました。
正確にいうなら、
「なんとなく上回っているかもしれん。赤字っぽい月もあるのかな?」
という感覚的な把握。
夫からの生活費(日用品と食費で月5万。教育費は都度請求)が足りなくなっても、わたしが欲しいのだから自分の貯金で買えばいいや。通帳には預金あるしね。と根拠なく気を取り直していました。
が、第2子も誕生し復職する予定はなく、そんな慰めは1年もたたず、心に巣くう暗闇になりました。
それは、排水口カバーの下にある、ぬるぬるしたもののように。誰も触れたくないアレです。
見えてないけど、フタを開けたら、そこにあるのは知っている、我が家の問題。それがお金の問題でした。
「5万円じゃ、足りないに決まってるでしょっ!」と夫に猛抗議
そして、ついにある日「5万円じゃ、足りないに決まってるでしょっ!」と夫に猛抗議。妻が突然自分を責めたことにカッときて、夫婦で批判の応酬となりました。
問題がついに噴出したのです。
救世主、現る! スーパー・ネアカなお世話焼き婦人に出会う
夫と経済観念が合わず、悶々とした日々。雑誌の付録家計簿も挫折。自作のエクセル家計簿も挫折。
園ママに家計簿をつけたいけどダメだったーと話したところ、勉強会が地域でやっていると情報をもらいます。
「全国友の会 家事家計講習会」
すごく画数の多いタイトルだなぁ、と思って申込み。
350円でした。
家事家計講習会とは、「友の会」という団体の活動紹介のダイジェスト版。
家事と家計を究めた達人は、日々このような生活を送っているという話で、つけ方のレクチャーはありませんでした。
家計達人の生活費内訳が事細かに模造紙にバーンと示されても、家計簿をつけていない私には、古代の石板に書かれた象形文字。読解不能でした。
ただ、その講習会では「それで、結局、何をすればいいの?」とちょっと物足りなさを感じて帰宅。
後日、マンツーマンのレクチャーがあると聞き、申込みました。
200円でした。
とっても明るくて、ちょっと早口で、トークが面白くて、知的なご婦人が、わたしにマンツーマン指導でついてくれました。
そこからは、ハイ、簡単でした(笑)
そのご婦人が言う通りに、
何も考えずにそっそくりそのまま真似しました(笑)
考えなくていい。すべて真似る。
パクる。
まるごとパクる。
考えずに真似る。
家計簿も婦人の友社の同じ物「予算生活の家計簿」を使う。
お金を数えるルーティーンも真似る。
(1日の終わりに財布を取り出す。小銭を菓子箱のフタにジャラっと出して数える。お札を数える。残金を書く。)
ATMから引き出した現金は、この欄に書く。
仕分けに迷ったら、これを読む。
あれれとなったら、何でも聞く。
即答してくれる。
足し算・引き算しただけなのに、
とんでもなく褒めてくれる。
「さすが、熱意がすばらしい!」
「絶対、大丈夫よー。すごいじゃない!」
「こんなに頑張ってるんだから」
「今まであったことないわ、こんなに一生懸命やる方に」
わたしは超絶・調子に乗りました(笑)
褒めて、励ましてくれる。
ダメダメなんて、一回も言われませんでした。
ご婦人はとっても、私のことを気にかけてくれました。
わたしはそのご婦人に、
目的地に向かうルートのバスに
「ハイ行くわよー!」と、路線図も見てなくて何だかよくわからないけど
手を引っ張って、乗せてもらい、
流れに身を任せただけなのに、景色がぐんぐん変わって、楽しくて。
それが、スーバーポジティブ世話好きなご婦人との出会い。
わたしのお金の師匠。
師匠も結婚当初は夫さんのお給料のやりくりで大変努力したそうで、折りに触れ、
「大丈夫よー、もう、心配しないでー」
と言ってくれました。
冷静に考えれば、師匠のご主人は優秀だし、高度経済成長期、終身雇用で時代背景もめぐまれている。
かたや我が家、夫は当時、非正規雇用。退職金なし。
ネクラなわたしにとっては、どう考えても、ネガティブ要因しか見当たらなかった。
けれど、師匠はとんでもなくネアカだった!
ただポジティブなだけじゃなく、理論も実践も大切にしている人。
人格を磨くことにも、熱心な人でした。
実力と根拠のあるポジティブさん。
話していれば、元気が湧いてくる人。
そんな人に出会えて幸運でした。
こんな人になりたいなーという目標が見つかったなら
ただ真似すればいい。
不安や迷いにエネルギーを取られると前に進む元気がなくなってしまうから、もったいない。
師匠は、今も友の会でも、地域の活動でも、バリバリと活躍されています。
わたしは先日会を離れたけれど、師匠との出会いがなければ、我が家は笑っていられなかった。
スーパーネアカ師匠に感謝しかありません!