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・Q.なぜ和文化を伝えたいのか?

原点は佐川 鈴子ー私のおばあちゃんー今の私の大半は、おばあちゃん仕込み。 


「日本の古き良きものの思いを大切に、新しい息を吹き込む事業を手掛けたい」

 という事業理念は、おばあちゃんがいたからこそ考えるようになった。おばあちゃんと暮らした日々……懐かしく愛おしく大切な思い出。
この思い出の中に、祖母を通じて、私が知らない祖母の思い出も入っている。
また、その思い出は、祖先との繋がりを気づかせるきっかけでもある。

祖先から祖母へ、そして私にと脈々と語り継げられる口伝には、絶やしてはならない和の心が息づいている。
ここで難しいことを私は語れない。むしろその逆。
ごくごく当たり前なことを、実は並外れてはいないかと別の視点で見る。 真逆の観点を見つめれば、日本人の思考で至極当然だという回路に納得し、その大切さを一層噛み締めることができる。


私はただ… 和文化をギュッと抱きしめたい! 
「スゴイな和文化!」とたくさん気づけば気付くほど、きっと日本への愛が心に満ちていくから。
和文化は、倭の心を起こりとして神道に深く根ざしていることなのかどうか、私自身のヒストリーを叩き台に、
謎を解くかのように和文化を学びながら知識を深めていくプロセスをnoteに記す。

和文化は、日本という地形、気候で出来ている。 海に囲まれ、寒暖の海流が交差し、国土の70%が山で、その山から海に流れ出る川。河口に広がる平野や三角州。
どれもが日本を作る必須要素。 四季は、必須要素が集まり重なって生み出された産物。
季節に応じて行事があり、日本独特の文化を彩る。



例えば私の祖母の朝は、神さんと仏さんへのお勤めから始まる。
朝と晩の2回、必ず一日の始まりと終りの儀式がある。
それは、水道のお水を流しながら、神さんに捧げるお水に祈りを込める儀式。
時におばあちゃんは、こう教えてくれた。
私が背伸びして、おばあちゃんの手元をジッと見つめていると
『このお水が流れていく先には、蜘蛛さんや巳さんや、ミミズさんが一杯いはるよ。せやからね、いつも使ったお水を流させてもらってありがとうって、綺麗なお水を朝晩に捧げるんよ」
って、新鮮なお水を、水道からジャーっと流しっ放しでお経唱えて。 今思えば、あれは浄化の儀式で、普段自由に使わせてもらっている水に対する感謝の気持ちと、その水が排水溝に流れてやがて辿り着くその先のものに対し奉るような厳かな気持ちを行動に現したものだったんだなぁと。 

ごくごく当たり前の日常を過ごせていることへの振り返りの感謝と、この先も平穏無事でありますようにと願う祈りは、見えないものへの畏怖と有難む思いに他ならない。 この続きはまた次回に。

#わたしの舞台裏

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