答え合わせは後回しにしないでね

この世の中には二種類の人間がいる。こまめに答え合わせをする人間と後でまとめて答え合わせをする人間だ。ちなみに僕は前者である。


この書き出し、一度やってみたかったんですよね。


お話、急旋回します。

昔の話ですが、僕にはお付き合いしていた女の子がいました。

お付き合いを始めた当初、幸せはピークに達していましたが、長くは続きませんでした。

自分自身、好きな人と付き合えたことで、その好きな人に嫌われたくないと守りに入ってしまったのでしょう。ベクトルがどんどん内向きになっていき、自分のことしか考えられなくなりました。

徐々に空気が悪くなっていく中、主力選手をベンチに下げてしまい、その結果、途中交代で入った選手が致命的なエラーを連発。

そこからはドラマチックの欠片もなく、光の速さで破局への一途を辿り、ついには方向性の違いから他の球団へと移籍してしまいました。

その後は引退、内野守備走塁コーチ就任を経て、現在では野球日本代表内野守備・走塁コーチ兼侍ジャパン強化本部編成戦略担当として後進の育成に尽力しています。



あ、途中から、今シーズンの読売ジャイアンツと元中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツの井端弘和氏の話をしていました。すみません。

端的に言うと「付き合ってすぐに別れた」という話です。このようにまとめたらたった11文字の話ですが、欲張ってしまいました。



本筋に戻るんですけども、

そんな彼女とお別れをする際、ちょっとした答え合わせがありました。

あのとき私はこう思っていた。こんなことを言われて少し傷ついた。もっとそっちから話してほしかった、いつも自分の方からばっかりだった。等々。

たしかに。僕は何も言えませんでした。脳内反省会で導き出した自己採点がことごとく当たっていました。少しふざけた発言をした後の相手のちょっとした違和感、あれは傷ついていたんだ。あのときもっと気を遣ってあげられれば。あのとき自分からもっと話を振ってあげられたら。


しかし、時すでに遅しなんです。全て終わった後に答え合わせをしても改善のしようがありません。やはり答え合わせは進行形ですぐにやった方がいい。

でも、そうも上手くはいかないのが恋愛、人と人同士のコミュニケーション。付き合った当初に「お互い何でも言い合おうね」なんて約束を交わしているにも関わらず、変に気を遣ってしまい、お互いに胸の内を明かせませんでした。

なにも後回しの答え合わせが悪いという訳ではありません。次の恋愛に向けては、とても有意義な答え合わせになっています。改善点を提示してくれたあの子にはとても感謝しています。

そうは言っても、僕の次の恋愛は永遠に始まりませんし、今のところ問題点を改善できる見込みも立っていませんが。いや、せめて問題点は改善した方がいい。


そのような経験から、あるとき感じた違和感をすぐに共有できて、間違っていたところは間違いを認めて行動を改めるよう努力し、ときには譲歩し合える。
そんなお互いの心が開けた関係をいつか誰かと築けるようになりたいと思うのですが、そんな理想論は存在するのでしょうか。





ちょっと待てよ。

単純な話だよ、恋愛経験少ないくせになに偉そうに語ってんだよ。


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