見出し画像

茶道とナーシングは似ている、ことについて

最近、友人が茶道のお稽古をつけてくれるようになしました。まるで、茶道道場のような、茶道ブートキャンプのような、お稽古をさせてもらっています。ありがたや、ありがたや。

何年か茶道をやっているのですが、なぜか理由はよくわからずに、時間を捻出し、せっせとお稽古に通っています。毎週、着物を着て、正座をして気持ちを整えて、一つ一つお点前を覚えていきます。でも、なぜそれがこんなに長く続いているのか、全くわかりませんでした。茶道をやっている人たちの中では有名な本「日々是好日」を読んでも、なんとなくわかったような、わからないような。

それが、今日、お友達の一言ですっかりと謎が解けました。

友達曰く、「みんな茶道は深い、深いっていうけど、実は茶道は広く浅くなんだと思うのよ。」
 茶道は、お茶点てるだけでなく、書道も(掛け物)、お香も、焼き物も(茶碗や水指など)、お料理(懐石)、お花、塗り物(漆)、裂地、そして着物、色々と学ぶ事があってなんて深いんだ…と思ってきたこの数年。ちょっとアングルを変えてみると、確かに色々あるけどでも全て浅く、学ぶのが茶道。もちろん、個人個人で一つ一つを深めていけば良いのですが、深めなかったら本当に広く浅く。

それに気がついて、初めて自分が茶道が好きな理由がわかりました。私は、全部を知りたい、見たい!お店に入ったらそこにある全てを見たい!まだ食べてない食べ物は食べてみたい!とにかく知らないものが知りたい。茶道はその欲求をしっかり満たしてくれるいい趣味だったのです。

それをもっと突き詰めていくと、看護師になって看護がずーっと好きな理由も、医療界究極の広く浅く、が看護だからかなあと思う。ドクターは、専門性を本当に深く深めていく職業ですが、それに比べて看護は、私の分野だと(子どものオンコロジー)、小児癌はもちろん、腎臓、肝臓、緩和ケア、もう、本当に広く浅くカバー。好きなものを仕事にしてたんだなあ、と気がついた日でした。

好奇心旺盛で、なんでもとりあえずみたい、やりたい、学びたい人には看護はおすすめです。ーもちろん茶道も。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?