自分の知らない世界とのつながりかた
昨年、オンライン登壇で大学の授業に出たとき、学生さんたちの多くがゲストハウス未経験だった。コロナ禍ど真ん中の学生生活だし、それは仕方がない。でも「学校の友だち、または親」というような限られた世界で自分の居場所を探さなくとも、世界はもっと広くって、どこかに自分にとってすっきりとくる居場所が存在している、そんな事実を知っているだけで生きやすくなるのになぁ、なんて思った。知らない世界があることを知るために、ぜひ一人で旅に出てほしい。
40代だって、狭い世界だと生きづらくなる
そうは言っても、歳を重ねて子供もいる40代の自分は、一人旅とは縁遠くなった。旅行はよく行くけれど、家族という決まったメンバーで、温泉旅館に行き懐石料理…となると、20代のころの一人旅とはまったくの別物(それはそれでいいんだけれども、ね)。
私は性格的に安全牌な方を選び続ける性格なので、一人旅というチャンネルを無くした今、このままではどんどん視野が狭くなっていく!やばい!世界を広げるチャンネルを持ち続けないと、生活圏も交友関係もしぼんでゆくばかり。このままでは生きづらい40代を過ごすことになりそうだ。
40代の飯室の世界を広げるチャンネル
そう意識して、というわけではないんだけれど、考えてみれば、他にも外の世界と繋がれるチャンネルを持っていた。
ときどき、フリーペーパーやウェブでインタビュー記事を書いている。誰にインタビューするかはまるっと投げてもらっているので、基本的に自分が話を聞きたい人にアポをとり、一読者のような気持ちになって90分ほどじっくりと聞いていくと、その人の知らなかった一面などが垣間みれ、突如ぱぁっと視界が開けることがある。「あぁ、あなたの見てきた景色、これから見ようとしている景色はそんな感じなんですね…!ブラボー!」と。
本を読むことも、新たな世界を知るひとつ。こっちはインタビューとは少し違い、基本的には自分の興味を深めてゆくことが多いけれど、著者の脳内を少し覗かせてもらって、深まる感情がある。ちなみに最近読んだ本で、がっちり心を掴まれたのは『死ぬまで生きる日記』(土門蘭著 / 生きのびるブックス)だった。読み終えたい気持ちはあれど、読み終わったときの消失感…。完全に "死ぬまで生きる日記ロス" でした。
他にどんなチャンネルをもてるだろう
40年ちょっと生きてきて、自分の取り扱いが少しずつわかってきた気がする。何が苦手で、何だったら続けられるか。自分の性格やライフスタイルに合わせた、外の世界と繋がれるチャンネルを意識的に増やしたり、継続させてゆきたい。
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