マガジンのカバー画像

うつわとカメラとテーブルフォト

9
自由が丘でテーブルフォトを教えて8年の歳月で「これなら生徒さまが普段の生活に取り入れやすい」と反響のあった写真映えするうつわの話、カメラの話を中心に。スマホやカメラ片手に日々の生…
運営しているクリエイター

#写真家

「シズルな料理写真」を作ってくれる飴釉のうつわ。

料理写真を普段撮影なさる方の増えた昨今、シズルって言葉は一般的になっていますが。 わたしゃ学生の頃「デザインの現場」で知りました。昭和の女なんで。 ご存知ない方に説明してみますと、揚げたり焼いたりの「じゅわー」とか炭酸の「シュワッ」てな音から転じて、臨場感を感じさせる写真のことを「シズル」と言います。スペルはsizzle。 それはさておき、今日の一枚はシズルったいんげんの豆板醤炒め。 どうです?ちょいといつもの「うつわですよー」てな写真より「料理ですよめしあがれ」てな感

横の構図の写真なら、横長の皿が便利。てことでレシピ本『フライパンフレンチ』(産業編集センター)よりジアンのオーバル

小川菜々さんのレシピ本『フライパンフレンチ』を撮影した時の一枚。ジアンのルーアンスタイルな花リムのシリーズ、フィレフルールの青。丸皿でなく楕円=オーバル皿です。 個人的にはこの形であれば前菜を乗せるラヴィエ、と呼ぶ方がふさわしいと思っているのだけど、オーバルとしてお取り扱いの模様。 写真的にも二人暮らし食卓的にも、この楕円型のオーバルが便利で便利で! スタイリングフォトは縦構図、と言われた時期もございますが、仕事ですと、そうも言っていられないので横構図に収まり良く仕上げ

写真に映える基本のうつわは白でもなく黒でもなく、灰色

食べ物乗せちまえばカフェっぽく見える黒のスレートっつーおうちごはんブームもありましたけども。 しかしスレート、凶器スレスレの硬さとエッヂなので他の食器と一緒に収納したくないとか、気を使うんですよね。いや困ったら使うんですけど、スレートがなんで便利かってぇと昨日まで散々語った「リムなし」であるが所以。 スレートの話は置いといて、予告通り、灰色のうつわの話。 写真的にはうつわを黒だけとか白だけで決めてしまうと添える花やらクロスやら乗せる食材の色が狭まってしまうのだけど、灰色

料理写真のうつわ、ラ・フォトのオススメはこれ

前回の続き。 ラ・フォトのスタイリングレッスンの食器。条件としてこんな感じで。 ・どこでも入手できる ・幅広いテイストのスタイリングでも対応できる ・レッスンで何年でも何度でも使いまわせる の条件を満たすのに良い皿はこのお皿でいこう!と方向性は決まったものの、レッスン用に一枚5000円クラスは、痛い。せめて1000円以内で〜と都内を探し倒したらば灯台下暗しの二子玉川ライズで発見した若人向けの雑貨ショップAWESOME STOREでなんとなんとの780円。最大7枚あればスタ

料理写真にあれこれ使える、リムなしフラットなプレート

自由が丘でスタイリングクラスをスタートした時に、最大で7名さま(今はそんなにお迎えできないけど)でスタイリングを各自楽しめる共通のお皿があるといいなと考えていて。 とはいえ、7人分の食器を毎回買うのはスペースとコストの問題があるため、 ・どこでも入手できる ・幅広いテイストのスタイリングでも対応できる ・レッスンで何年でも何度でも使いまわせる というのが条件。形や色にクセがなく和洋中でも使えて、スイーツでも食事でも使えて、でもスタイリッシュ、できればうっかり割れても大丈