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母乳にはどんな効果があるの?

【#母乳の栄養素・効果】

-知識編-


適切な量の炭水化物、タンパク質、脂肪に加え、母乳はビタミン、ミネラル、消化酵素、ホルモンも供給します。

さらに母乳には、母親由来の抗体やリンパ球も含まれ、赤ちゃんに感染に対する抵抗力を与えてくれます。

母乳の免疫機能は個人に合ったものであり、母親との接触を通じて、適切な抗体や免疫細胞が得られます。

母乳は人工乳と比べて、病原菌の生存にとって不可欠の栄養分でもある鉄の含量は少ないが、母乳からの鉄の供給は、人工乳やサプリメントによる摂取と比べ、より赤ちゃんが利用しやすいことが分かっています。

(栄養表示と吸収率は比例しないということが分かる)

4か月から6か月になると、肝細胞からの鉄の供給が枯渇し、この時に補助的な食事が必要となります。

母乳を通して、アルコール、ウイルス(HIVやHTLV-1等)、薬品等の望ましくない物質が幼児に移行することもあるため、授乳に当たっては、医師と相談しながら行いましょう。

母乳は、他のほとんどの食物よりも多い割合のコレステロールを含みます。
またカロリーの50%以上は脂肪であり、そのほとんどは飽和脂肪酸です。

コレステロールと飽和脂肪酸はともに赤ちゃんや子どもの成長に必要であり、特に脳の成長に必要です。
人工乳のほとんどは飽和脂肪酸の割合が低く、大豆由来のものはコレステロールが全く含まれていない。近年の研究では、低脂肪の食物と子どもの成長阻害の関係が示されていることが分かっています。

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