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IT弱者の戦略 組織規模の小ささを活かしてますか?

ターゲットとなる読者

中小企業の経営者、役員、MGR層の方でIT弱者で定義した課題に困っている方を対象としています。


IT弱者の定義

ここでいう弱者とはいかに当てはまる中小企業となります。読んだ方で当てはまるものが多い方はこのまま読み進めていただければ。

文化:実験文化がない。組織規模が小さいにも関わらず、意思決定が遅く、実験的に新しい取り組みをしない。

業務:自動化するべきことを人が対応している。デジタル化対応に遅れ、競合が自動化しているような作業を人が対応している。

知見:IT技術に詳しい人が社内にいない

予算:IT技術に投資できる予算がない。


弱者を構成する要素の中で何が最も大きな課題か

ここで最も課題となるのは文化です。業務や知見は現状の状態を示しているだけで、改善の余地があります。ただし、文化はその組織のこれまでの歴史から生まれたもので、変えるには非常に時間がかかりますし、変えることを当事者が初めから望んでいないケースも多くあります。


なぜ弱者から大手企業を除外したのか

先程の定義で大手企業を除外しているのは、最も重要な文化をかえることが無理だと思っているからです。仮に上の条件を満たす大手企業であれば、弱者ですらなく、ステージ4の末期患者だという認識です。

大手企業を仮に一部上場とした際に企業は大きく二つに分かれます。

年収ランキングTOPに上がるような上位数%の企業には優秀な人材とオペレーションがありますし、必要に応じて変わる文化もあります。

反対に年収が低い企業には、無能な人材と非効率なオペレーションがあります。この企業が先程説明したステージ4の末期患者になります。

(過去見てきた炎上案件は95%が後者の大手企業でした)


弱者が取るべきIT戦略とは

戦略の定義も色々ありますが、「特定の目的を満たすために、限られた資源をどこに割くかを明らかにするもの」とします。

そのために、一番意識するべきはみなさんの強みを最大限活かした上で、何をするべきかということです。


大手企業との強みの比較

先程大手企業には大きく二つあるとお話しましたが、上位の企業には多くの観点において強みで勝つことはないと思います。真っ向勝負ではまず勝てません。(最高の武器と部隊を持った軍隊だと思ってください)。

ただし、下位の企業は勝てる余地が一点あります。意思決定や実験のスピードです。大手と呼ばれる企業の大半はこちらです。(お金は持っているものの、粗末な武器と部隊の軍隊)


目先で目指すべきところ

とにかく機動力を持って、新しい取り組みを試しては、検証し、振り返って、また新しい実験をやる文化を浸透させることです。

またこの文化を経営者が受け入れ、率先して進めることが大事です。

(多くのベンチャー企業が大手企業の市場を破壊したことから、小さな組織においてスピードが非常に強い武器となることは明らかですね)


コスト削減をテーマに、戦略について考えてみます。


コスト削減における戦略 1:標準化


徹底的な業務の標準化にリソースをさく。

シンプルですが、これに尽きると思います。

標準化とは

これは今ある業務を整理し、見直した上で、あるべき姿と比較して、プロセスを修正し、自動化できるものであれば自動化することです。

弱者がやるべき標準化 業務の理想がない問題はSAASを使おう。

ただし、皆さんの中でバックオフィス業務に対してあるべき姿を持っていない方もいるかと思います。単に業務にかける時間が削れれば、プロセスが変わっても変わらないというのであれば、SAASのシステムを導入して、そのシステムの思想に基づいた業務プロセスに修正してください。

非常によくあるケースなのですが、バックオフィスなどの業務を担当する方はあるべきすがたを考える力がないケースが多く、思想を持って作られたSAASサービスを使う方が自社で考えるより遥かに良いプロセスを設計できるということはあります。


標準化のメリット

標準化により自動化できるものと自動化できないものが明確になり、リソース効率が上がる。

・自動化できるものは自動化して、コスト削減。

・自動化できないものはどのような人に対応してもらうのか。


コスト削減における戦略 2:可視化


1で標準化を終えると結果的に各システムに情報が蓄積され始めますので、そこからビジネスの事実を可視化していきましょう。


これはBIツールを活用してもいいですし、お金をかけたくなければエクセルでも十分かと思います。


大切なことは自分達のビジネスを分析するにあたって、どの情報が必要なのかを考え、可視化してあげることです。


弱者が取るべきアプローチ


色々ここまで書いてきましたが、基本的には業務の標準化が全ての鍵になります。あるべき姿と現状を明確にするので、各プロセスをどのように実装するかといったアイデアが生まれます。

いかに尽きると思います。

要点

①とにかくやってみること。

②やった経験値を元に、自分たちでは難しいと思ったら、外部の安い手段を探すこと。


今後は予算が厳しい中小企業でも、導入できるようなツールをご紹介したいと考えています。

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