半分青い(仮)

昨夜見たような、今日を映す
書き足していく度に景色は似ていく
明るくなる頃に振り返る背中
息は白く濁る

いつか、うっすらと消えていく
昨日や今日を貼り付ける
僕等がいた街の隙間

離れていった思い出
焦げ付いた匂いが胸の奥へ
窓際に映る遠い街を眺め
手の平は少しずつ冷めていった

夕暮れに踊り明かすワルツ
月明かりをライトにして
倒れ込んだから笑った

無くして振りで投げ捨てる
変わっていく灯りを見つめ
目の中に浮かぶ遠い街を眺め
夜は少しずつ君を駆り立てた


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