見出し画像

姓へのこだわりはグラデーションがめっちゃあるから怖い

こんにちは、婚活仲人の岡です。
日本に父を作る仕事をしています。

自民党の総裁選でなぜか再び耳目を集めているのが選択的夫婦別姓制度についてです。
賛成派、反対派、どうでもいい派、皆さんご意見のある部分だと思います。

あれは私が大学を卒業してまもなくの頃…。
私は某大手企業に運良く採用され、営業マンとして働いていました。
営業支店での勤務だったので、総勢20名くらいのオフィスです。
ボスはもちろん支店長。

ある日のオフィス。
支店長がフロアに向かって大きな声で、
「おい、青木。ちょっと相談があるんだけど」と、呼び出しの声を上げました。

???
支店に青木なんて人はいません。

不思議に思っていると、経理担当の冨田さんがちょっと面倒そうに席を立って支店長のところへ向かっていきました。

そうなんです。
冨田さんは旧姓青木。
支店長と冨田(青木)さんは同期入社で、結婚前からの仲だったのです。
ちなみにお相手男性の冨田さんも同期入社です。

しかし支店長、普段は「冨田さん」と呼んでいるのに…。
あとから聞くと、仕事ではなくて飲み会なんかの相談をするときには旧姓で呼ぶのだとか。

冨田さんも青木と呼ばれることを普通に受け入れていました。
仕事の時には冨田と呼ばれ、プライベートでは青木と呼ばれる。
それで心地いいんだそうです。
結婚して名字が変わるってそういうことなのかなと、青二才の私にはなんとも不思議な感覚でした。

その後、転職した私は地元の岡山へ帰郷します。
するとこんどは、高校の時の同級生だった女の子が私の中学時代の友人と結婚して、名字が変わっていました。
旧姓、大森。
いまは、小林。
笑い事ではありません。

私の中ではこの女性は大森なので、「大森さん」と呼ぶと、
「もう小林になったから、小林って呼んで!」と結構強めに注意されました。
いや、小林は俺の友だちの名前なんだが…。

結婚なんて遙か先の事だぜ…と悠長に暮らしていた私には、この旧姓大森・いまは小林さんの感覚もまた衝撃でした。

選択的夫婦別姓制度の議論を見る度に、こんなエピソードを思い出します。
戸籍上の名前がどうなるかに加えて、ひとそれぞれに、あるいは人間関係それぞれに、姓へのこだわりがあるということ…。
夫婦関係、対人関係がハッピーな人が増える制度がいいですよね。


最後まで読んでくださってありがとうございます。
"スキ"ボタンとフォローボタンをポチッと押していただけると嬉しいです!
また明日も読んでくださいね〜。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?