留学先で薬物中毒者を間近で見た。結局その人


友達のシェアハウスの一人が薬物中毒者だって話はずっと聞いていたのですが、この前初めて、彼女を見ました。

薬の話を聞かなかったら、ちょっと変な、ハイテンションな女の人って感じですが、前情報があったので、キッチンに入ってきた瞬間、「あ、この人が薬やってる人だ」とすぐわかりました。


話を聞いてたのは、人の食べ物を盗む、洗濯機をずっと回してる、誰も何もしてないのに「邪魔しないで、ノックしないで」の看板をドアぶら下げる、など。普通にめちゃくちゃ怖い。


私たちは共有スペースでご飯を食べていて,彼女は横のキッチンで料理を始めたのですが、包丁を持ちながらスキップをしたりするのが怖くて結構緊張しました。

でも、カルチャーショックは薬物中毒者をみた、ということではありません。
帰り道で友達は”she is the girl who has her own pace”というふうに彼女を説明して、私は違和感を感じました。彼女を擁護するような言い方をしていたから。

私が薬をやってる人が包丁持ってるのは怖くない?と言ったら、that’s not fairと言われました。
薬をやってても他人に危害を加えるわけじゃないから、怖がるのはフェアじゃない。

お酒も依存度だったら薬と変わらないものはたくさんある。攻撃的になる薬をしているわけじゃないから、その怖がり方は、正しくない。

と言われました。


へぇ〜そういうもんかぁ。


怖いっていう感情を否定されたのは新鮮で、面白かった。未知のものは怖いけど、ちゃんと正しく理解して、それでも怖がるべきかを考える。
それは大事だな、と思いました。

それに加え、ここの人は薬物中毒者は病気の人、っていう認識なんだな、と思った。だから、同情ができて、手を差し伸べる制度がある。そういう向き合い方があるんだなぁと勉強になった。

アル中がYouTubeコンテンツになる時代で、笑いとして消費されてるけど、彼らが本当に中毒と向き合って治そうと動き出したときに、ちゃんと手を差し伸べる制度とか態度を我々は示せているのかな?なんて考えた。


ただ、ヨーロッパは、薬との距離が近すぎ。
日本は高濃度の酒との距離が近すぎ。


近くにあるからどっちも感覚がバグってるけど
どっちも中毒性はイカれてるやつがあるから気をつけようねぇ〜。


追記!!
そういえば、結局このひと、薬物やって車で大事故起こして地方ニュース載ってました!!!!!忘れてたわ!!やっぱり全然やばい人でしたー!あの時のわたしの恐怖心は防衛本能でして、依存症は病気!病院にすぐ頼れ!自分も他人も深刻なまでに傷つける前に!!!を実践してほしいと思います。

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