税法大学院のすすめ〜大学院選びから入学試験まで〜
税理士試験の科目免除を得ることができる大学院への入学試験編です。
主に私の体験談ですので、大学院によって違いはありますので悪しからず。
(1)大学院選び
私が入学した大学院は会計大学院で、いわゆる専門職大学院と呼ばれるものです。
私が大学院選びの基準として最も重視したことは、土日に講義があるかどうかでした。
私が大学院に行こうと思ったのが12月の税理士試験の発表後で、当時の税理士事務所に入社1年目でした。
大学院の講義を受けるために入社1年目のペーペーが頻繁に平日早上がりや定時上がりをするのも気まずいうえ、仕事が忙しくなってきた時期だったので、平日の授業はなく(もしくは少なく)、土日に講義を受けることができる大学院を探しました。
ところが色々な大学院のHPを検索し、願書を取り寄せたところ、多くの大学院は平日+土曜日のみのところが多かったです。
私の場合は運良く土日に開講している大学院が近場にあったので良かったのですが、都内でもあまりないのかなと思います。
その大学院の願書を12月に取り寄せ、入試説明会にも参加し、2月に申し込みをしました。
この大学院は願書の受付期間と選考日が年に複数回あり、上記のようなスケジュールでもなんとか4月入学に間に合いましたが、多くの大学院ではすでに選考が締め切られている可能性もあります。
願書の取り寄せから申込まではできるだけ年内に済ませた方が選択肢の幅も広がると思います。
1つの大学院に絞って申し込んだかというと、実は別の大学院にも申し込みました。
オンライン授業のみ開講している東亜大学大学院です。
こちらは入学試験で落ちてしまったので、また後日詳細を書きたいと思います。
(2)入学試験〜研究計画書〜
次に入学試験について。
と言っても、この大学院はペーパーテストはなく、研究計画書と面接のみでした。
研究計画書はその大学院に入学後にどのテーマで修士論文を書くかという計画書になります。
研究計画書のテーマ決めは難しく、ネットで他の大学院生の修士論文のテーマを検索したり、テーマ決めのアドバイスが書いてあるHPを読み漁りました。
私が研究計画書に選んだテーマは確か「医療法人における事業承継税制」だったと思います。
ちょうどその頃、実務で医療法人を担当させてもらい、非常に興味があった分野だったためこのテーマを選びました。
ただ結果的に、修士論文は医療法人も事業承継税制も全く関係のないテーマを選びました。
詳しくは入学後の記事で記載しますが、テーマを変更した理由は指導教員がこの分野にそこまで詳しくなかったこと、ネタにできる素材が少なそうだったことなどが挙げられます。
実際、入学前の研究計画書から大幅にテーマを変える人は多いです。
ですので、研究計画書のテーマ決めについてはあまり考えすぎず、よく修士論文のテーマに上がっているものや、単純に自分が興味のある内容で良いと思います。
(3)入学試験〜面接〜
続いて面接試験について。
通知された時間に大学院に向かい、待合室の講堂で待機。
同じく待機している人が10人ほどいたと思います。
年齢はバラバラで、20代から50代くらいまで様々な方がいました。
私が呼ばれたのは最後の方で、20分くらい待ちました。
面接室に入ると面接官である教員が2人いらっしゃいました。
面接の内容は、
お互いの自己紹介
税理士を目指している理由
この大学院に申し込んだ理由
研究計画書のテーマを選んだ理由
その他雑談
といったものでした。
研究計画書の内容については、深く聞かれるかと思い戦々恐々としていたのですが、なぜこのテーマにしたのか聞かれるくらいで、あまり突っ込まれまれず、安堵したのを覚えています。
難しいテーマだね、とは言われましたが…
(大学院に行くことを決めてから試験まであまり時間がなく、しっかり練ることがてきなかったため、深く突っ込まれたらボロが出ると思っていました)
ただ、大学院によっては詳しく聞かれる可能性もあるので、研究計画書の内容についてはよく練ったうえで面接に臨んだ方が良いと思います。
そんなこんなで面接まで終わり、1ヶ月ほどで合格の通知が来ました。
そして3月に入り、入学金を振り込んだり、入学手続き書類を記載したりとバタバタ過ぎていきました。
税理士事務所の繁忙期とも重なり、かなり大変でした。
皆さんはできるだけ余裕を持って、早めに手続きしてください。
以上、大学院選びから入学試験編でした。
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