インターネットがもたらした、思考の拡張機能。

人間は、あらゆる道具を世の中に生み出して使いこなす事で、社会を作ってきた。はるか昔の人類史初期の頃は石を削って木と組み合わせて弓を作った。

これは、言わば【手の拡張機能】として機能としての【弓】であったのだ。

他にも、自ら歩く事よりも車輪のついた乗り物を発明した。自転車も車も果ては飛行機だって、一言で表現すれば【脚の拡張機能】と言い換えることが出来る。

では、今生活に欠かす事が出来なくなったインターネット、その中でSNSは、何の拡張と言えるのだろうか?一言で表現するのは難しいが僕は、【思考の拡張機能】と言い換えてみたい。1人1人の思考が拡張され、無数の情報となって目に飛び込んでくる。

電車で隣になった人、コンビニですれ違った人、飲食店のキャッチの人、、

今までの生活では、交わる事のなかった人の思考が飛び出して、文字や画像や映像になって目の前に現れるのだ。しかも、それは国境や立場も超越する。リアルタイムで無料で、地球の裏側の大統領にだって直接物申せるのだ。

人はネガティブな事例により敏感になるので、自然と称賛と祝福よりも、妬みや僻みや憎悪が拡散されやすく、その破壊力は現実世界のグーパンチやナイフよりも力強い。

インターネットに全く触れずに生きていくのは難しい、しかし適切な距離を保ち、ネットスラムに足を踏み入れないように生きる知恵は誰しもが学ばないといけないのではないだろうか?

個人的には、現代社会を生きる術で最も大切な事のうちの一つだと思う。

そして、こんな個人の【思考】を世の中に発信できるのも、【思考の拡張機能】であるインターネットの恩恵なのである。本来は、文筆家や写真家、映画監督でなければ、自分の脳の思考を形にして世に出す事などは出来なかった。

しかし、今はこんな素人の思考ですら指先一つで発信できてしまう。プロではない素人の作品だからこその良い部分もあるのだろう。

そう信じて、これから自分の思考を世に送り出していきたいと思う。

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