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遭逢するトリロジーについて

書きたいので書く!

楽曲ごとのライナーノーツは一個前のビクターサマーウッテンでお終いなんやけど、個人的にこの音源そのものについても書きたいので書かせていただく。

遭逢するトリロジー、というタイトル。
これメチャクチャ俺好みのもの。
ミスタニスタとしては本作を含めると4つの音源をリリースしております。

・7インチの現実
・モラリストの酩酊
・叫喚するストレンジャー
・遭逢するトリロジー

これまでの3つの音源タイトルはウエムラ発のアイデアを3人で相談しながら決めたものなんやけど、実は今回の音源は俺発ではない。
というか全然タイトル案が浮かんで来なかったの、です。
スランプと呼べるほど大層なものではないのですが。

要因としては色々あると思う。
活休中に動き出している楽曲も入っていて制作期間に相当するものがそれ相応に長い。
なのでその間の環境変化が沢山あることから、テーマ的なものが定めづらかった、とか。
途中で「収録楽曲倍増します!」と啖呵切って追加してるので、当初4曲でリリース予定だった時にかまそうとしてたタイトルは使いたくなかったり。
歌詞をバーって書いて、なんか燃え尽き的な状態になっていたような気もする。

で、「すいません…思い浮かばないんです…」とメンバー2人に相談しながら着地したのが、"遭逢するトリロジー"というタイトル。

実はこのタイトルの発端はジョーザキ発。
ジャケットのデザインもジョーザキ、強すぎる。センス爆発王子、と呼びたい。呼ばんけど。

これまでの音源タイトルを考えてきた、という浅い意地は少なからずあったので、何かしらそれっぽいタイトルを捻り出そうともしたけど、それをしなくて本当に良かったなと今では思っている。
ミスタニスタの3人にとって色んな解釈が出来るような気がしており、良い。

"トリロジー"とはフランス語で"3部作"という意味で、これがなんともナイスだなと思うんです。
(音源決める時にググって知りました、なんでメンバーは知ってたのか)

ミスタニスタ3人で前身バンドを始めたのが第1部だとすると、
活休前までのイケイケドンドン期は第2部で、
活休後の最近のミスタニスタが第三部。
この音源を出せたことでようやくトリロジーになったのだな、みたいな解釈とか。

ジョーザキ、シバガキ、ウエムラの3人が生活を過ごしていた中で、ミスタニスタというバンドを軸としてもう一回音楽作りをする。それぞれの生活が"遭逢する"音源、みたいな解釈も出来るな、とか。

今回の音源は曲シバガキ、歌詞ウエムラ、アートワークその他諸々ジョーザキみたいなそれぞれの出来ることを存分に持ち寄って作っているので、スキル面でもそんな感じの解釈が出来るな、とか。これはちょっと強引か。

最近のミスタニスタからは、なんか'第3部感"がある。

これまでお互いに「好かんわ〜」というてたジョーザキとシバガキがなんか仲良くなってたり、
イケイケドンドンしてたときみたいなヒリヒリ感が全員落ち着いているような感じがしたり、
今のところおれがスタジオに遅刻し居なかったり、
初めてサブスクに音源あげてみたり、

と挙げればキリが無いけど今回の音源を作るに当たって、「なんかこれまでと違うな」と感じることが沢山あったわけです。

そんなことを踏まえてこの音源を聴くと、他の2人がどう感じているかはさておきとして、
俺はこの音源がミスタニスタにとって今後の重要な意味付けをするものになっている気がする。
なのでこうやって色々文章にしてみようかしら、と思った。

思い付かなくて困ってた時の話と言えば、ベリーファニィデーズの最後のフレーズもそう。
"ご縁がありゃお粗末さ"はシバガキ発だったりする。

今でこそメチャクチャしっくりと来ているけど、あの時は開き直れるほどの元気は無かった。
なので当時の俺がどんなに頭を捻ったとて、多分出てこなかったフレーズなんだろうなと思う。
歌うとやっぱりスカッとするし俺的にはパンチラインだなー、聞いてる皆様にとってはどうやろう。そうだと良いな。

性格も指向性もバラバラの3人ですが、ここんとこは割りかし良い感じな気がする。大人になったのかどうかはよくわからんけど。

なんだかスケールを勝手にデカくしてしまってアレなんですが、
ライナーノーツ書きながら音源制作のことを考えると、わけがわからないくらい多くの人に支えてもらっているのだなぁと改めて感じたりした。

めちゃくちゃ月並みな話やし自分でも「ウワァ」と思うけど、
メンバー2人や音源制作に関わってくれたエンジニアさんは勿論のこと、こんだけ音沙汰無しのバンドでもリリースしたら聞いてくれる人たちだったり、イベントに呼んでくれる方々だったり。

この支えられてる感はバンドとしてだけじゃなくて、ウエムラ個人で考えてもおぞましい数の人に助けられている。ありがたい。

これは本当に自分勝手な解釈の話やけど、好きな人にしても苦手な人にしても、楽しかったことにしてもしんどかったことにしても、何かしらそれらをアウトプットする場があることはありがたいことなのだなぁと思う。これを見てどうこう思う人も居るのかもしれんけど、そういう人とは多分そういうタイミングなので、今んとこはそれこそ"ほなグッバイ"でええねん。

今回のライナーノーツにしても、反省点は沢山あってともすれば黒歴史化必至だとは思うけど、こういうのが出来たのは有り難い。
楽曲について書くつもりが壮大な思い出話と自分語りになってるし、何より長くて読み辛いけど、やってみて良かったなと思っている。
次もやるかは知らん。結構大変。
けと文章書くのは楽しいなと思ったので、朗らかで馬鹿らしい駄文をテーマにちょくちょくやろうかなと思う。
プロフィールだけならなかなかパンチある方だと思う思うので、なんかコラム的な奴もやってみたいな、と思う。
そういやすごい昔に「ウエムラはどうなりたいの?」って聞かれたとき「カジカジの後ろの方でコラム的なん書いてる人になりたいです」というてたこと思い出した。それをするには知名度がかなり足りない。

あと色々と綺麗事っぽく書いてるけど、実際のとこはそこまで綺麗なもんじゃないとこも沢山ある。
書いてる時は割と本気でそう思ってるけど、半分自分に言い聞かせてる節もある。すごくある。
実際にウエムラと関わったことがある人は分かると思うけど、そこまで出来た人間では無いじゃないですか。
つい先日書いた文章を自分で読み返しても「なーにを偉そうに、全部わかった気になっちゃって」とか思うときあるからね。
とはいえ、こういうのって形にしとかんと忘れるような気もするので、季節外れの書き初め的なもんやと思えば悪くはないと思う。
理想論的な話も沢山したけど、無理な時は迷わず頼っちゃったり、ダメダメになっても良いとも思っている。かなりありふれた表現やけど、意外と1人じゃなかったりする。

後、数年前のことも含めて書いているので全部が全部正しい内容とも限らん。半年後くらいにもう一回書いたら、全然違う内容になってる気もする。なので半分フィクションくらいの気持ちで捉えていただけると幸いです。
そして何より、あくまで各楽曲に対してのウエムラ目線のお話でしかないので、やっぱりフィクションくらいの気持ちで捉えて欲しい。
実は実家で犬飼って無かった、とかは流石に無いけどね。

話は変わったようで変わらないのですが、
明日6/19はミスタニスタとしてだいぶ久しぶりのお客さんを目の前にしたライブです。(3年ぶりらしい、怖)
名古屋、新栄、CLUB ROCK'N'ROLL、歴史を刻め新栄店。


遭逢するトリロジーをリリースしてからは、はじめてのライブ。
リリースからライブまでの間、久しぶりに自分で曲書いて弾き語りをしたり、初めてライナーノーツを書いてみたりした。
明日を謳歌する準備は万端って感じです。

思ったより声が出なくて散々かもしれんし、
ギターの音が途中で出なくなるかもしれんし、
ギターの弦が切れるかも、或いはこの全部が起こるかも。
けどまぁ楽しく楽しくライブをします。
ガストバーナーのGoodLuckツアーの名古屋編、良い夜にしたい。

ライブハウスと演者とお客さんとでトリロジー、みたいなね。
なんかもう強引でなんとでも言える感あるな。
けどそうやって出来る夜もあるんじゃないでしょうかってことで。

明日もよろしく頼みますー!
何かしらの幸、あれ!!!!

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