全学共通科目E群
お疲れ様です。
ミスタニスタのウエムラと申します。
年が明けまして随分経ちましたね。
2024年になりやんややんやとやっとるうちに花粉が旬になりました。
年始の決意に綻びが出てきたりしてませんか?
張り切り過ぎて息切れしてない?
花粉にやられて首から上が全部不調になってない??
私はと言いますと燃費悪いなりにアクセル全開で今のところ頑張っております。
燃費の悪さは両親の折り紙つきなので、令和のランボルギーニランキングで87位くらいにはなれると自負しています。
世界には3億人いるのでこれはかなりすごいこと。
浪人時代に親から「穀潰しやな」と言われた男のメンタルを舐めないでいただきたい。
いきなりで恐縮なのですが、今回の本題に入ります。
昨年リリースした曲のライナーノーツ的な話をさせてくれ!
いつもここで与太話をしてしまうので力技で突入せていただく。
文章にも流れや情緒ってもんがあるでしょとは思うけど、俺のnoteなので好き勝手やらせていただく。
よろしく頼みます。
昨年、ミスタニスタは新しい音源をリリースしました。
タイトルは"土下座概論"といいます。
我ながらすんごいタイトル。
小生がバンド活動していることを知っている会社の先輩に「新曲のタイトル、土下座概論っていうんですよ〜」っていうたら、「え、マジ??」って言いながらわろてた。
わかるで、そらそう。
自分の後輩が出した曲のタイトルに"土下座"とか入ってたらびっくりするし、そこには触れんような理由つけてコッテリ飲みに誘うわ。
(こうした文脈じゃなくても先述の先輩にはかなり酒お世話いただいている、ありがとうございます。)
タイトルの時点でお察しではあるのですが、この曲のテーマは"ゲロみたいな過去"。
ヤバくないですか?
我らがミスタニスタのシバガキ先生がTwitterで言うとったことの受け売りやし繰り返す意味は恐らくないのですが、"ゲロみたいな過去"の曲です。
繰り返すと俄然ヤバくないですか??
この曲の歌詞作成にあたって、ウエムラは毎度の如く難儀する予感があったためシバガキ先生に連絡して詞を書く前に先んじて打ち合わせを実施。
ほんで本作のイメージについてすり合わせを行った上で着手するという方式を取りました。
そんなわけで、テーマはコッテリやけど息はバッチリっちゅーことですな。
まーそれでもそれなりに唸りながら描いたわけですが。
それにしてもさ、30歳の成人男性に己の"黒歴史"的なものをほじくり返して歌詞を書かせるコンポーザー。実在するんやな。
本当にあった怖い話のクソ回ちゃうねんから。
デモを聴いた時点で不穏な予感はしてたけど、おもたより強めのお題。
俺じゃなきゃ参っちゃうね。
先述の通り、デモが届いた時点ではどんな歌詞にするかが定まらず。
しばらく足掻いてはみたけど作曲者の意図と違う方に突っ走ってしまうのは嫌だなと思ったので「どんな歌詞にする?」と作詞する身としてのプライドをかなぐり捨てた作り上げた歌詞でもある。
基本的にミスタニスタの歌詞はほぼウエムラの裁量に委ねていただいているという有難い環境にいながら、ヘルプを求めたわけです。
それで出てきたお題が上記の通り。
聞かんければ良かった、とすこーしだけ思いましたが自分自身にとっても結構大事な作業かもしれんなと思い、言葉の捻り出しを行いました。
そんな過程を通して、内臓ズタズタになりながらも無事完成した次第でございます。
こんな爆裂に暗い冒頭で恐縮なんですが、スッキリ出来てないことってあります?
別にそんな重たく捉えなくて良いのですが、何年経ってもモヤモヤしてしまったり、近い将来モヤモヤすることを確信するような出来事!重いか!ダハハ!
あります?俺にはある。
その事情が大なり小なりってのは各々個人の主観が判断することなので、「大したことでは」みたいな前置きは必要ではない。
今回の話において重要なのはその事象によってもたらされる心の"ひっかかり"だと思っている。
尚且つ別にそこに共感を求めたり分かち合おうなんて話をするつもりも俺は毛頭ない。個々人の事情心情はその人のものなので。
ただその感覚って結構キツいものなのではないでしょうかというお話をしようとしてます。
そしてこの感覚は実在する諸ワードの中では"黒歴史"や"後悔"という表現が近い。
やけど、なんとなく俺がしっくりこないので便宜上"モヤり事"としようかと思う。
往々にしてモヤり事というものは
①取り返しがつかない感覚がある
②攻めるべき対象が自分である
の2点が十分条件であると考えていて、この2つの要素があるからこそ消化する方法がみつけられず、消化できないが故の胸糞の悪さに繋がるんじゃなかろうか。無論、異論はあると思う。
恥ずかしい話ですが、酔ってニヒルな気分になっちゃうと昔のことを思い出してしまうので、そんな時はこのようなことを考えています。酔うたびいつもではないにしろ。
モヤり事に至る言動の根源は色々あるんやろうけど、掘り下げれば己の至らなさや未熟さ故なんかなと思う。
そしてもしそれが合っているのだとしたら、この感覚はどんなに成長しても無くならんということになる。面倒なことに。
いっそ直接謝るなりなんなり出来たら楽なんやろうけど、きっかけが訪れることは往々にしてない。
そもそも向こうも嫌な気持ちをしたけどそれなりに落とし所をつけてくれてた可能性もある。
にも関わらず、こっちの感情の所在をハッキリさせるために人様を巻き込むなんてとんでもない。
それこそこれは後悔になる。
そしてその経験が今の自分の性質を形作ってる感覚もあるので、「無い方が良かったもの」で片付けられるものでも無い気がしているわけです。
従ってこの手の感情との付き合い方は大変難しい。
飲み込んでは反芻してウゲェとなって、それでも噛み砕き直して飲み込むを繰り返すしかないんやろなと思うわけです。
結局、ホルモンのくちゃくちゃしたとこみたいに満足する形で飲み込み切ることは出来ないんでしょうけども。
というかホルモンのあの芯のところ(絶対呼び方ちがう)を自分が納得できる形で飲み込めてる人おるの?
ヴェノムみたいな歯がないと無理ちゃうか?ヴェノム観たことないけんわからんのやけどさ。
いっつもビールでグイッと流し込んでますよ、こちとら。
危うくモヤり事の話をしていたはずが焼肉の話になりかけましたが、これを読んでくれてる皆々様にも少なからずそういう経験がある方が居られるのではないでしょうか。
30年程度しか生きていないので合ってるかどうかわからんのやけど、"業というには些細で、悩みというには根が深い"みたいな感じのことって恐らく沢山ある。
悪意をもってしたなら綺麗事的に解釈するのではなく贖罪の方向で動くべきなんやけど、このモヤり事ってのは当時それが悪手であるとも自覚してないものだったりする。
故に成長して、歳をとって、色んな袖の振り方を学んで、そのおかげで過去の言動の愚かさにみるみる気付く。
となると事のエグみはますます深くなる。
したらば脳にこびり付いて剥がれなくなってしまう。遊戯王じゃない方の海馬がフル稼働するわけです。
もっと違うときに働いてくれたらええのにね、試験前とか楽しかった日の翌日とかね。
そうした出来事はもう解決のしようが無いので、もうそれありきでやっていくしかないのですが、たまに彼らに押し潰されそうになることがある。
自分以外に対しての怒りであれば、存分に何かしらの方法で発散すれば良いんやけど、怒りの矛先は他の誰でも無い自分やけんね。
そのキツさから逃げるために自暴自棄になるという手段もあるにはあるんやけど、それは恐らく得策ではない。
キツさだけではなくて、向き合うべき本質からも逃げることになるので。
炭治郎もQomolangma tomatoも「逃げるな!」って言うてましたし。
とはいえ逃げないことによるしんどさも非常によくわかるし、在るべき論で片付く話ならそもそもこんな話をする必要はないんですよね。
これ以上そういう気持ちの種を増やさんようにしようねってことで悪手と思しき手段を断ち切るだけでしかない。
今のところ唯一見つけた方法は1人で出来る趣味なりなんなりに没頭することくらいなもんです。
これを読んでいる皆さまがどうかはさておきとして、俺はこういう感覚を忘れることが出来ない側の人間でして。
そしてその理由を考えると忘れられないのか、それとも忘れないようにしているのかわからんよなるけど、多分両方な気がしておるわけです。
忘れられないから苦しくなるんやけど、同じ苦しみを増やさんために忘れないようにしている。
だとしたらちゃんと背負って自分のものにしていくしかないんでしょうな。
だからこそ後悔という表現ではなくて、わざわざ"モヤり事"としているのかもしれん。
なんとなく後悔っていうと"昔のこと"感ありません?今も背負ってるなら微妙にちゃうなって感覚がする。
こういう暗くてネガティブなことは快活な生活を送るために極力考えないようにしているのですが、今回の歌詞作りにおいては嫌でも向き合う必要があり正直辛かった。
元々陰気で卑屈なエネルギーを以てして音楽やってた時期もあるので懐かしさもあったけど。
とはいえモヤり事との向き合い方をこの歌詞を書くことで自分なりに再定義出来たような気がしている。
これも成長ってやつなんですかね。
モヤり事の具体は書いてるといよいよしんどくなっちゃうので省きますが、
こういう出来事がない人はどうかそのままで、
こういう出来事がある人もどうかそのままで。
肯定されることは恐らくありませんが、否定もせん。俺はね。
きっと死ぬまで定期的に貴方を苦しめるんでしょうが、時に強烈な理性としてきっと役に立つんじゃないかなと偉そうなことを宣わせてください。
毒にも薬にもならんことは忘れちゃってええけど、毒か薬になりそうなら念のため持っとくもんですよ。
こうやっていつか形にできるかもしれないので。
P.S.
しかしそれと同様に"喉元過ぎれば暑さ忘れる"という言葉もありましてね…
寝坊、二日酔いについては完全にこの枠です。これはアカン。正して参りましょう。