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メジャーとマイナーの両方を知ってこそマニアである

マニアは、自分で見て体験して、自分の基準で好きかどうかを判断する。マイナー(知名度が低い)という理由だけで否定も肯定もしないし、メジャー(知名度が高い)という理由だけで否定も肯定もしない。ただ、体験して知って触って、自分の基準で良し悪しを判断する。

メジャーだからといって、自分に合うとは限らない。マイナーだからといって、つまらないとも限らない。自分は人と違うことをアピールしたいから、流行っているものをダメだという人もいる。マイナーなものに見向きをしない人もいる。マイナーならなんでも認めるマイナー信仰者もいる。マイナーであることは、好きになる一つの要素でありうることは理解できるが、そのもの自体の良さにはあまり関係がない。結局メジャー・マイナーという他の基準で判断している。

どんなものでも、最初はマイナーである。そこから、話題になったり人気がでたりしてメジャーになる。何かすばらしいものがあるから、魅力的なものがあるからメジャーになっている。反対にメジャーになって良さを失って駄目になったものも数々ある。有名になって、味が落ちたお店。惰性で連載が継続した漫画。ただし、すばらしいものを持っていたからメジャーになったのも事実である。

マイナーですばらしいものも多数ある。理解するためには、時間と能力が必要なものがある。そのため、人を選び、マイナーなままとなっていると考えている。例えば、雪山登山なんて僕はできない。体力も気力も技術力もない。限定した人しかできないが、できる人には本当に楽しい何かがあるのだろうと推測する。同じように専門用語が多い厚い本も、理解して読み切れたら面白いものもあるが、メジャーになるのは難しいだろう。反対に、単純につまらなくて人気がないだけのものも多数存在している。希少ではあるが、全く面白くないものも多数ある。

あたりまえだが、メジャーでもマイナーでも良いものやそうでないものが存在する。大切なことは、「メジャーやマイナーという理由で肯定も否定もしない」「自分の基準で自分で判断する」ことだと考えている。それを実践しているのがマニアである。

マニアは自分がこだわる分野では、メジャーもマイナーも知っている。