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財務諸表を「ざっくり」と読み解ければ仕事の質が上がる!

財務諸表と聞くと「経理の仕事」「投資家が見るもの」と考え、自分の仕事には関係ないと思う人が多いのではないでしょうか。
 
しかし会社のなかで昇進していけば、そうも言っていられません。管理職になれば業績目標の作成などが求められるため、企業分析の力が必要となるからです。それ以外にも財務諸表を読み解くことで、営業職の方であれば「顧客分析」、企画職の方であれば「市場分析」など、身近な仕事に活かすことができます。
 
今回は、財務とは無縁の「普通の会社員」の皆さんに向けて、「ざっくり」と財務諸表を学んでいくことの意味についてお伝えしていきたいと思います。

財務諸表は「一会計期間の財務状況をまとめた書類」


まずは、そもそも財務諸表とは何かを確認していきましょう。財務諸表は、企業の一会計期間の財務状況をまとめた書類です。一般的に決算書とも呼ばれ、投資家や金融機関といったステークホルダーに対して経営状態を開示する目的で作成されます。
 
なお、財務諸表は一つの書類を指すのではなく、以下の5つの書類で構成されます。

・貸借対照表(BS)
・損益計算書(PL)
・キャッシュフロー計算書(CS)
・株主資本等変動計算書(SS)
・附属明細表

このなかでもとくに「貸借対照表(BS)」「損益計算書(PL)」「キャッシュフロー計算書(CS)」が重要で、「財務3表」と呼ばれます。

・貸借対照表(BS:Balance sheet)
企業がどのようにして資金を集めて、何に対して投資をしたかが記載されています。これを読むことで、企業の財務状態がわかります。

・キャッシュフロー計算書(CS:Cash Flow Statement)
営業活動や投資、財務に関するお金の流れがまとめられています。これを読むことで、企業の資金の状態がわかります。

・損益計算書(PL:Profit and Loss Statement)
企業の利益と損益についてまとめられています。これを読むことで、企業の経営に関する成績がわかります。

財務3表がどのような意味を持ち、この3つがどのように連動しているかを読み解けるようになれば、財務諸表についてざっくりと理解できたといえるでしょう。

財務諸表を「ざっくり」と学ぶことの意味


読者の方々のなかには「財務諸表は『しっかり』と学ばなければ意味がないだろう」と思う方もいるでしょう。確かに、経理や財務といった専門職を目指す方であれば、財務諸表をしっかりと学ぶ必要があります。
 
ただ、それ以外の普通のビジネスパーソンであれば、財務諸表を「ざっくり」と学ぶだけでも企業分析ができるようになり、様々なビジネスシーンで役立ちます。

さらに根本的な話をするならば、財務諸表を通して「会社の数字に興味をもつ」ということが何よりも重要となります。
 
弊社では、研修を行う前に「大体でいいので、去年1年分の自社の売上と営業利益がわかる人はいますか」と質問することがあります。この質問に挙手をしてくれる人は、全体の10~20%程度しかいません。ほとんどのビジネスパーソンは、自分の会社のことであっても「会社の数字」に興味すら持っていないのが現状なのです。
 
逆にいえば、「会社の数字」について理解を深めれば、他のビジネスパーソンに大きく差をつける武器となるわけです。


オンラインサロンでざっくりと財務諸表を学んでみませんか


ここまで、普通の会社員が財務諸表を学ぶ意味についてお伝えしてきました。ただ残念ながら、これまで「会社の数字」に縁がなかった方が独学で財務諸表を学ぼうとしても、ほとんどの人は途中で挫折してしまいます。
 
財務諸表には、普段の生活では馴染みのない言葉と数字が並んでおり、反射的に難しさを感じてしまうからです。ですから、伴走者や同じ課題に取り組む仲間と共に、肩肘を張らずに学んでいくことが成功の秘訣となります。
 
弊社オルデナール・コンサルティングでは「ビジネス数学オンラインサロン」を運営しており、「数字に対する苦手意識を克服したい!」「ビジネスで活きるスキルを身につけたい!」といった悩みを持つ方々がお互いに高め合える場を提供しています。
 
また、企業様からのお申し込みの場合は、「"ざっくり"学ぶ財務諸表」という研修プログラムもご用意しております。
 
いずれの場合も弊社では、座学を必要最低限に抑えて「明日から実務に活かす」をテーマに実践重視のプログラムをご用意しております。弊社のオンラインサロンについて「もう少し知りたい」と思った方は、お気軽に以下のリンクからお問い合わせください。

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