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問題山積みな世界で、わたしはどう生きていきたいか

4月に関西の高校でプレゼンをさせていただく機会に恵まれ、
プレゼン資料用に、6月末にカナダの高校を卒業するMちゃんに
「留学振り返り感想文を書いてーな」とお願いしたら、
こんな感涙モンの長文大作を書いてくれました。
時間とエネルギーを突っ込んで、飾らない気持ちで書いてくれたの、
ヒシヒシと感じます。
見菜子ちゃん、ホンマにありがとう。

ちなみに彼女の留学当時の英語力は英検2級。
ジワジワとチカラを伸ばし、ちょっと前に出た前期セメスターの成績表は
全科目、カナダ人学生と同じ科目を履修し、
ストレートAでびっくりうれし!えらかったね~。

私が耳障りのいいことを話すプレゼンするより、
何倍も留学することの意義が伝わると思うので、
みなさんにシェアさせてくださいね。


留学を振り返って 
落合見菜子

留学生活をいざ書き起こそうとしても
経験したこと、感情は書ききれないくらいあって、
理路整然と描くことの難しさを痛感しました。  

私の留学の始まりは2021年8月初旬から末まで
バンクーバーの語学学校でした。

夕陽の美しいウェストバンクーバーのビーチ

9月頭にバン クーバーアイランドでも秘境のような場所、
ゴールドリバーに着いてからカナダでの高校生活はスター トしました。

ウエストバンクーバーから多分6時間くらい、
隣町まで車で一時間半、人口2000人ほどで学校の全校生徒は100人規模の
とてもとても小さな町です。
留学生は大体10人前後でヨーロッパからの人が多かったです。
日本人留学生は3人でした。
一年間ドイツ人の人と一緒にステイしていました。
このドイツ人の子は今でも仲が良く連絡を取り合っています。

ホストファミリーは以前カフェを経営していた方だったので料理とお菓子作りがとても上手な方でした。私もほぼ毎週末お菓子作りをして いたと思います。キリスト教の方達だったので食事前のお祈りや日曜日に教会に行くのにも何度か参加しました。
一緒にハイキングに行ったり買い物に行ったり交流をしました。
またクリスマスは大きなツリーにたくさんのプレゼント、
絵に描いたようなクリスマスでした。
こういった交流やイベントごとがとても良い思い出になりました。  


ゴールドリバーの学校の通常の授業はそこまで難しくありませんでした。
私は音楽と写真の授業が 好きでした。
アクティビティがメインだったので様々なものに参加しました。
学校生活の1/3くらいは授業ではなくアクティビティをしていたと思います。サーフィン、乗馬、ハイキング、キャンプ、カヌー、カ ヤック、ボルダリング、スキー...特に変わっていると思ったのはサーモンと一緒に川を泳ぐものです。 うまく説明できませんが不思議な体験でした。

私が一番参加できてよかったのは三泊四日のハイキ ングです。
バスと小型のボートを乗り継いでNootka Islandという島に行きハイキングとキャンプをしま した。着替え、食事、寝袋、テント全てをバックパックに詰めて1日に7キロくらい歩いたと思います。  

ゴールドリバーの数々のアクティビティは「楽しい」を超えたところに醍醐味があると思います。

また、ファーストネーション(先住民族)のコミュニティがあるので伝統的な歌やダンス、食事、元々住んでいらし た島に行ったりなど、
そういった文化に触れ合えるとても貴重な機会もありました。  

人々も優しく自然が溢れていてクマと遭遇しないようにという警戒情報が出る以外とても平和な場所で、散歩していると結構な確率で鹿に遭遇しました。夜の散歩で公園を通ると星がとても綺麗に見えてMilky wayがとてもよく見えていました。

時間がゆっくりと流れ、街の住人が丁寧に生活している雰囲気が
とても好きで懐かしくなります。  
こうしてゴールドリバーでの日々はあっという間に過ぎていきました。
遊ぶ場所もないのでお金を節約できたのでその点も素晴らしかったです。
外へ遊びに行くタイプの人間ではないのでストレスや不便を感じることも特になかったです。

都会の喧騒や人波に煩わされない環境。
余生はこうやって過ごしてみたいものだなと思いました。  
個人的にアリエッティの曲やトトロのさんぽ、
風の通り道などがマッチすると思います。

2022年8月末から2年目の学校生活が始まりました。
場所は変わってビクトリア。州議事堂があり
バンクーバーアイランドで一番の都会です。
バンクーバーからフェリーでいけます。
ダウンタウンの街並みはヨーロッパ風な建物が並んでいて
歩いているだけで楽しいです。  
私の今住んでいる場所はダウンタウンまでバスで一時間ほどです。
家の近くにお店が固まっているのでとても便利な場所です。

みなこちゃんの写真には風情を感じます。

通っている学校は生徒が1800人近くいるらしく、
とても大規模な学校で す。留学生もかなり多いので国際色豊かです。
去年との差に流石に最初は驚きました。いまだに人の多さに疲れることもありますが楽しく過ごしています。
授業間の移動は多くの生徒が廊下を歩くの でかなり大変です。
今年は日本人がすごく多いですが一緒の授業を受けることもあまりなく
特に気になりません。
今はセメスター2が始まったところです。  

今回のホストファミリーには小さいお子さんが二人いてとても可愛いです。たまに一緒に遊んだりしています。今回のホームステイはホストマザーがフィリピンの方なので料理もとても美味しいです。日本の即席麺を買ってくれたりお寿司を作ってくれたりとても良くしてくれます。  

お昼を一緒にする友達は日本語のクラスを取っているのでたまに日本語の勉強の話などもします。今回の学校も日本のアニメが好きな人が多く、アニメのアクセサリーや洋服、グッズを持っている人などをよく見かけます。
一日中一緒に同じ友達と行動するというよりは授業ごとに話す人がいるといった感じです。  

たまに学校帰りや休日に遊びに行ったりといった感じで基本的には学校後は家に帰って課題をしたりして過ごします。
今期でも良い成績が取れるよう真面目に取り組んでいます。

人が多い分人間関係のいざこざが多いのかと思っていましたが
そこまで多い印象はありません。
ゼロではありませんが 、皆自立の意識が高く大きな問題に発展のしようがないです。

日本でもカナダでも世界中どこにでも自分と合わない人はいます。
楽しく単純に過ごせれば良いですが、然うは問屋が卸しません。
どこにいても人間関係はついて回るし、環境が大きく変わる中で順応するのは思ったより大変で、
知らないうちにストレスが貯まるなんてザラにあります。
これはどんな場所にいても一緒です。
心理学の授業で学びましたが人が本当に親しくできる友人は4〜6人、
学校など人の多い環境でも大体の人は
多くとも6人の社会的集団を築くそうです。
人間には150人以上の友達、親しい友達5人を常に維持することは能力的に難しいと言われています。
それらを鑑みて自分に 合った人間関係の構築がとても重要です。

世界は広く人間一人の存在なんてちっぽけなものです。
周りの人はあなたが思っているほどあなたに興味はないです。
カナダ人や他の国の人は周りの目を気にせず好きなことをしている人が多いです。
日本人と比べると思い切りがいい人が多いです。
もちろん全ての人がというわけではありません。
また、それが必ずしもいいことであるとも思いません。

でも私たちが海外は自由だな、海外の人は大胆な人が多いなと思うのは
単純に彼らが彼ら自身に自信を持っているからだと思います。
失敗を恐れず、自分の主張をとても大事に生きていて、
それをしっかり掲げて提示しているから自由だと感じるのではないでしょうか。

私もゴールドリバーに行くとエネルギーの違いを感じます。

日本にいただけでは知りえなかった知識や、
なし得なかった経験を多くしました。
これらを知る前と知った後の私は確実に違うと思います。

今回の経験は約80億人が住み、様々な問題が山積みなこの世界で
どうやって生きて行くか、どうやって生きていきたいかという問いに対する大きなアドバンテージ になっていると信じています。

留学を応援、サポートしてくれた家族とエージェントさんにはとても感謝 しています。未熟な身ですが自分の選択を信じて未来を歩める自分になれた機会をくれたこの留学は一生涯の糧になると確信しています。


バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州で留学の仕事をひとりでしています。ご縁のある学生さんとがっつりお付き合いをさせていただきたいので、これ以上は難しいなと判断したらエラソーですが締め切らせていただいております。んなわけでこの9月からの高校留学は定員に達しております。2024年2月スタート、2024年9月スタート希望の学生さん対象に無料カウンセリングを実施させていただいております。ご希望の方は下記サイトのお問い合わせからお知らせくださいませ。


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