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ブロードコム(AVGO) 2024年2Q 決算&カンファレンスコールまとめ


会社概要

会社名:
Broadcom Inc.($AVGO)

業界:
半導体およびインフラストラクチャソフトウェア

本社:
カリフォルニア州、アメリカ

上場年:
2018年(NASDAQ)

概要:
Broadcom Inc.は、半導体およびインフラストラクチャソフトウェアソリューションを提供するグローバルリーダーです。
同社は、データセンター、ネットワーキング、ソフトウェア、ブロードバンド、ワイヤレス、ストレージ、産業市場向けに幅広い製品を提供しています。長年にわたり革新とエンジニアリングの卓越性を基盤に成長してきました。

事業内容:
製品ポートフォリオには、データセンタースイッチおよびルーター、セットトップボックス、ケーブルモデム、PON/DSL、イーサネットNIC、フィルターおよびアンプ、ASIC、ワイヤレス接続ソリューション、組み込みプロセッサ、HDD/SSDコントローラー、企業向けSAS/SATA/Fibre Channel接続、光学部品などが含まれます。
さらに、Symantecブランドのセキュリティソリューションも提供しており、エンドポイント保護やクラウドセキュリティに力を入れています。

類似企業:
ソニー株式会社 (日本) 、クアルコム (アメリカ)

公式HP:
https://www.broadcom.com/

決算

⭕️EPS:実際$10.96 予想$10.84
⭕️売上高:実際$12.49B 予想$12.01B
前年同期比売上高成長率:43.1%
ガイダンス:
⭕️2024年通期売上高:実際$51.0B 予想$50.28B

Memo:
第2四半期の調整後EBITDAは74億2,900万ドルで、売上高の59%。

第2四半期の営業キャッシュフローは45億8,000万ドル、資本支出1億3,200万ドルを差し引いたフリーキャッシュフローは44億4,800万ドル、売上高の36%。

1株当たり5.25ドルの普通株四半期配当金を発表。。
1株につき10株の株式分割。
分割調整後の取引開始は2024年7月15日を予定。

2024年の見通し:
調整後EBITDAガイダンスは予想売上高の約61%。


カンファレンスコール

要約

1.冒頭のコメント

ホック・タンCEOは、2024年第2四半期の業績について、連結純収益が125億ドルで前年同期比43%増となったことを報告した。
これは、VMwareの収益が1四半期分すべて計上されたことによるものである。
AI収益は前年同期比280%増の31億ドルとなり、エンタープライズおよび通信事業者からの半導体収益の低迷を相殺する結果となった。


2.戦略と取り組み

VMwareの統合が順調に進んでおり、SKUの統一やサブスクリプションライセンスモデルへの移行が進展している。
また、主要顧客と契約を結び、年間予約価値(ABV)が急成長している。
さらに、半導体部門では、ハイパースケーラー向けのAIネットワークとカスタムアクセラレータの需要が高まっている。


3.市場の動向とマクロ経済要因

AIデータセンタークラスターの導入が進み、ネットワーク部門の収益が前年比40%の成長に上方修正された。
ワイヤレス部門は季節要因で一時的に減少したが、2024年度全体では前年とほぼ横ばいの見通しである。


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