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グルーポ・アエロポルトゥアリオ・デル・セントロ・ノルテ(OMAB) 2022年Q4 決算&CCまとめ

決算

⭕️売上高:実際$197.80M 予想$185.49M
前年同期比売上高成長率:49.8%

Memo:
2022 年第 4 四半期の旅客数は 21 年第 4 四半期比 20.7%増の合計 650 万人。
2022年中の旅客輸送量は合計2,320万人で、パンデミック前の水準を0.2%上回る。

CC(カンファレンスコール)

ハイライト:

ヴィンチ・エアポートは同社の筆頭株主となり、同社は株主総会を開催し、6人の新しい取締役会メンバーを選出。
全員がヴィンチ・グループの一員であり、6名の前取締役の辞任が承認。

同社では、港湾インフラの管理と開発におけるヴィンチの専門知識を活用し、乗客に世界クラスのサービスを提供するためのベストプラクティスを取り入れることに期待。

2023年3月2日に14億5,000万メキシコペソの特別配当の実施を発表。

2022年通年のハイライト:
2022年の旅客輸送実績は、2021年と比較してビジネス関連路線の数量が回復したことを反映して、増加。

旅客が多かった路線は、
モンテレイ〜メキシコシティ
モンテレイ〜グアダラハラ
シウダーフアレス〜メキシコシティ
いずれもビジネス向けのグループ。

2022年に大幅な増加を記録したのは、
モンテレイ〜ティファナ
モンテレイ〜カンクーン
これら5路線の合計で、合計190万人の旅客を追加し、この年の総旅客数520万人増加の36%を占める。

2022年は 31 路線を新規開設し、うち 20 路線が国際線。
メキシコにおけるビジネス機会の拡大が続くなか、今後も旅客数は堅調に増加する見込み。
堅調な業績の結果、12ヶ月間の旅客輸送量は2320万人となり、2021年比で29%増、2019年の水準を0.2%上回り、新記録を樹立。

この背景には、パンデミックの影響とトラフィックパフォーマンスの影響が大きい。


航空収入と非航空収入は2022年に記録的な水準に達し、それぞれ2019年比で22%の増加。
その結果、年間の調整後EBITDAは、2019年を27%上回る71億メキシコペソとなり、調整後EBITDAマージンは76.3%に拡大し、新記録を樹立。

年間の連結純利益は39億メキシコペソとなり、2019年比で21%増加。
年間を通じて合計67億メキシコペソを配当し、マスター開発プログラムのコミットメントと戦略的設備投資に合計33億メキシコペソを支出。


第4四半期のハイライト:
2022年第4四半期、OMAの旅客輸送量は650万人に達し、21年第4四半期比で20.7%増、2019年同四半期比では8.7%増。
当四半期に旅客輸送量の伸びを牽引した空港は、モンテレイ、シウダー・フアレス、クリアカン、チワワの4空港。

そして、21年第4四半期と比較して、すべてビジネス路線を中心に考えた場合、最も強いトラフィック増加の路線は、
モンテレイ~メキシコシティ、トルーカ、ティファナ、グアダラハラ路線。

これらの路線を合計すると、当四半期の旅客数は 349,000 人増加し、前年同期比 33%増。
2022 年第 4 四半期の業績は、同社のポートフォリオにおけるビジネス・トラベル部門の現在の好調な勢いを裏付ける。
主に好調な旅客輸送実績により、航空収入は前年同期比26%増の20億メキシコペソとなりました。

商業面では、駐車場、レンタカー、レストラン、VIPラウンジ、小売店が牽引し、収益は前年同期比35%増。
商業施設の稼働率は、年末に93.5%に到達。
多角化の収益は24%増。
この成長には、当社のホテルサービスとOMA Cargaが最も貢献。

2022年第4四半期、当社のターミナル2 NHコレクションの稼働率は81.5%、ヒルトン・ガーデン・イン・ホテルの稼働率は75.1%。
OMA Carga は、主に航空貨物および地上輸入貨物の好調なオペレーションにより、売上高が前年同期比 20%増。

資本支出面では、MDP投資、大規模メンテナンス、戦略的投資を含む当四半期の投資総額は12億メキシコペソ。
当四半期の主な投資案件は、モンテレイ空港ターミナルA、シウダー・フアレス、クリアカンのターミナルビルのモデリング拡張。

財務

第4四半期の業績:
航空収入は、旅客数が21%増加したこと、昨年第1四半期に実施した航空運賃の引き上げにより、2021年第4四半期比で26%増加。

航空以外の収入も26.0%増加。
商業収入は34.6%増加し、最も伸びたカテゴリーは、駐車場、レンタカー、レストラン、VIPラウンジ、小売店。
駐車場収入は、チワワ、モンテレイ、クリアカンの各空港におけるビジネス活力の向上による普及率の上昇により、46%増加。
レンタカーは 58%、レストランは 28%、小売は 22%それぞれ増加。
これは主に、レベニューシェアの増加や新商業スペースの開設によるもの。
VIP ラウンジは、OMA プレミアムラウンジの利用者数の増加や直接事業からの収益計上などにより、48%増加。
多角化事業は、ホテル事業OMA Cargaの好調な業績を反映し、24%増加。

航空・非航空部門の総収入は26億メキシコペソで、21年第4四半期と比較して26%増加。
建設収入は、MDP投資実行の増加により71%増。
これは、主に従業員数の増加による給与費用の増加、給与の前年比増加、法定利益分配を含む引当金の積み増しによるも。
その他の増加要因としては、空港におけるアクティビティの増加により契約業務が増加。
保険料も増加したが、グリーン電力供給の割合が高まった結果、電気代が減少し、一部相殺。

当四半期、13の空港で稼働しているソーラーパネルがOMAのエネルギー消費量の17%を生み出し、21年第4四半期と比較して、風力エネルギーの供給が増加。
当四半期はエネルギーの95%をグリーンソース取得。

主要メンテナンス引当金は、2021 年第 4 四半期の 1億1800万 メキシコペソ に対し、4200万 メキシコペソ。

同社の第4四半期の調整後EBITDAは19億メキシコペソに達し、調整後EBITDAマージンは75.8%。

財務費用は204百万メキシコペソに達し、これは主に追加的な債券発行と負債コストの上昇に伴う支払利息の増加によるも。

当四半期の連結利益は11億メキシコ・ドルであり、2021年第4四半期と比較して11.8%の増加。

第4四半期の営業活動キャッシュは16億メキシコペソとなり、四半期末のキャッシュは34億メキシコペソ。
年末の負債総額は102億メキシコペソ、ネット有利子負債/調整後EBITDA倍率は1倍。

Q&A

1.
Q.

コストとG&Aの2023年の見通しと、
ヴィンチをコントローラーとした価値創造についての詳細に関する質問。

A.
コスト面では、今後、ほぼインフレ率の上昇を見込んでおくべきだ。
昨年経験した旅客数の大きな急増は、オペレーションコストに若干の圧力をかけた。
今後数カ月は安定的な成長が見込まれるため、コスト面でも同じことが予想される。

ヴィンチについては、その運営と商業の専門知識を活用して、同社の価値創造を推進することを期待。
近年の同社の戦略として、航空サービスの開発と国際線旅客数の増加を継続すること、航空以外の収入を増加させて商業的な提案と多様化の開発を改善すること、成長と拡張、資本の最適化のための計画立案などにヴィンチの専門知識を活用することが挙げらる。
経営に関しては、大きな信頼を寄せている。

2.
Q.

アエロマール社が、アカプルコ空港とジワタネホ空港で強力な事業展開をしており、同社もこれらの空港での事業に何らかの影響があるのか、あるいは、どこかの航空会社がすでにその市場シェアを獲得しているのかの質問。

A.
アエロマールの参加は非常に少なく、トラフィックの0.6%。
彼らがカバーしていた路線は、独占権がなく、ルートをカバーしている他の航空会社があったということ。
その為、アエロマールがカバーしていたわずかな輸送量は、他の航空会社がすぐに取り込んでしまい、今後の影響はないと考えている。

Q.
ビジネストラベルのトレンドについての質問。

A.
ニアショアリングの影響は、実際に起きており、同社の空港のポートフォリオにも現れている。
ここ数ヶ月のトラフィックパフォーマンスを見ると、ニアショアリングの目的地、例えばシウダー・フアレスは、他のOMA空港の平均よりもはるかに大きな割合で成長している。

3.
Q.

電力資材費が他の地域と同様に上昇すると予想していたのに、なぜ今期は減少したのか、
また関税について、MDPの交渉がまとまり、メキシコの空港が関税を引き下げられるようなリスクはあるのかの質問。

A.
過去18ヵ月間にわたって、すべての空港でソーラーに投資し、今年の第4四半期には、同社のソーラーが総エネルギー消費量の17%を生み出し、それが2021年の第4四半期と比較して、第4四半期に見られる節約に大きく貢献した。

MDPの次の交渉はまだ3年先。
しかし、規制の枠組みは非常に明確です。NH7のコンセッション(PH)のタイトルには、それが明記されている。
規制の枠組みはうまく機能しており、今後、異なる方向に進むと考える理由は無い。

4.
Q.

M&Aの案件を検討しているのか?
関税の減損が2月に実施され、どのように推移し、2023年に承認された関税のうち、何パーセントに達したかの質問。

A.
M&Aの面では、昨年、中止となったバラス・プロセスにまだ参加している。
ヴィンチが同社の資本構成に組み込まれた後、OMAレベルでのM&Aは想定していないが、ヴィンチエアポートレベルではあり得ると考えている。

関税撤廃後の目標については、まだ詳細を詰めているところ。
2022年の最大関税は90%で、最大関税率90%準拠。


5.
Q.
メキシコシティ空港を経由するトランジット客は、同社のネットワークにシフトしているのか、
カナダのトラフィックについて、メキシコへの乗り継ぎや目的地となるカナダのトラフィックは増加しているのか?
また、カナダのトラフィックは国際トラフィック全体の何パーセントを占めているのかの質問。

A.
メキシコシティ空港から他空港へのトラフィックのバージョンアップは、ゆっくりとしたプロセスだが、起こってる。
モンテレイ空港では、さらに接続性を高めている。
国際的な存在感を高めています。ヨーロッパ路線に加え、今週初めには南米への路線も発表。
モンテレイ空港が国際路線のフィーダーとなりつつある。
また、全体としての同社の接続トラフィックはまだ大きく無いが、徐々に増加し続け、メキシコシティ空港の飽和状態を活用できると考えている。

具体的なカナダの交通事情については、今後説明予定。
2022年の冬は、まだパンデミック前のレベルには達していない。
昨年よりはかなり良くなっている、それでもまだ、この市場では、パンデミック以前のレベルには達していない。


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