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『オランダ語会話ハンドブック―付オランダ史抄』 ~その書名からは想像のつかない隠された歴史記述

書誌情報

朝倉 純孝 (著)
単行本: 245ページ
出版社: 大学書林 (1975/10)
発売日: 1975/10
定価: 3150円

読書メモ

かなり昔の本ですが、古書であればまだ普通に入手できるようでびっくり。個人的な話ですが、実は本書を高校時代に入手し、大学でオランダ史を勉強しようと決意させた記念ともいえるものです。

タイトルからは想像がつきませんが、実は、後ろ半分近くのけっこうなボリュームが「オランダ史抄」として、古代から現代までのオランダの通史が載っています。(この本にそんなものが載ってるなんて、ほとんど知られていないのでは)。八十年戦争期はけっこう詳細です。現在オランダ語会話の本も他社からたくさん出ていますから、半世紀も前に発売されたこの本は、タイトルどおりに会話用として購入するよりも、この「オランダ史抄」用と割り切って購入したほうが良いかも。その価値は充分あると思います。

ただし、独特の書き口は非常に好ましいのですが、ソースの記載がないためこの通史の元ネタは不明です。オランダ史のスタンダードな概説とかなり異なったアプローチなので、出所がわかるとよいのですが。

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