アイスを食べないわたしに「チョコバッキー」を買わせたシャトレーゼの戦略とは
「アイスは好きですか?」と聞かれたら、「それほどでもない」と答える。誰もが好きといわれるアイス系(ソフトクリームやシャーベット等)は、興味はあれど自分で買ってまで食べることはほぼない。
(あれ?たまたまの1回↓)
外食メニューのちょこっとデザートで十分食べた気になるから、たびたび欲することもない。真夏でも必要としない。自宅で食べた記憶はまるでない。
シャトレーゼの「バッキー」がおいしいのに格安だとは知っていた。気になる相手でかなり意識はしていた。しかし食べたいリストになかなか上がらなかった。
先週土曜日に、たまたま通りがかりのシャトレーゼで初めて「チョコバッキー」を購入し、周囲の目を忘れて車内で食べた。「今日が初めましてか。」感慨深い。ついに買ってしまった。
わたしの中では「買ってしまった」なのだ。
わたしとしたことが!の意味が強い。
まだシャトレーゼに白旗を上げたくない。
……白旗?
シャトレーゼが我が町にやって来たのは令和4年7月。もうすぐ2年だ。周辺にはパティスリーや和菓子屋さんが点在していて、売上に影響が出る?と杞憂していた。
知人のパティシエさんの話では、利益が出ている店でも10%は売り上げが落ちるだろうから、独自性を出して商売するしかないとのことであった。
原材料の高騰やコンビニの技術革新などが重なって、苦戦が続いていると考えて間違いないだろう。
わたしは町のお菓子屋さんを応援しているので、大手〇〇などには塩対応のところがある。
そこへ「チョコバッキー」だ。食べてしまった。
嫌な予感がする。頭を抱えた。検証せねば。
なぜならわたしは甘いものの中でダントツチョコレートが好きだから。高嶺の花の高級ブランドからチープな存在まで、くまなくアイス、もとい愛す。
そして今日。
先週は偶然の出来心で食べてしまったが、今回は買う気食べる気満々。保冷バッグ持参で。
魂を売るかどうかの瀬戸際だ。
グリコさんにお借りしました↓↓
「チョコバッキー」はラクトアイス。
アイス界ではコクは期待するな、あっさり系で突っ走れグループかもしれない。
しかしですよ、ここがポイント。
チョコが生きる。万人の舌にマッチしやすい。濃厚が得意でない方もいらっしゃる。そこまで消費拡大の可能性を広げた。
リッチを求める方は、アイスミルク→アイスクリームとかけ上がればいい。値段とともに。
コスパチェック。6本入りを買ったから1本が54円。(1本売りは64円)
本気か……。
デザイン思考と本質研究を楽しもう♫さん
お借りしました↓ ありがとうございます♪
「チョコバッキー」には賞味期限が表記されている。義務ではないのに実践するところがバキバキにかっこいい。
消費期限、賞味期限は消費者へのメッセージ。
そこから先は自己責任。
なるほど。勉強になりました。
もちろん「チョコバッキー」には、「ご家庭では-18℃以下で保存してください。」と表記されている。
力強いオノマトペ「バキバキ」からのネーミング。
これ以上も以下もない「バッキー」よき。
チョコを噛み砕くから濃く感じる。
アイス部分はガリガリ感がなくて、かすかな粘りを感じる。チョコのバキバキとの対比を楽しみ、より一層「バキバキ」「粘り」を確認しながら後に調和する。
アイスと同時に体温で溶けるように、薄いチョコはバキバキスーッと舌の上で融解した。
準チョコであっても高級感さえ漂うのだ。
もしも洋酒の香りがプラスされたら土下座もの。
ラクトアイスだからアイスのベース素材は弱いかもしれないが、それをうまく利用してチョコにスポットを当てた。うーん。
今さらながら、シャトレーゼには白旗をあげるしかない。○億本売れるはずだ。
冷凍庫の食パンの横で眠る「チョコバッキー」は、残り5本。
お客様相談室に電話してみようか。
「『チョコバッキー』に魂を奪われた保証はどのようにお考えですか?」と。
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