16連射の神と対決して負けた話

質問箱にこんな質問が届いたのでせっかくだからブログにしてみようと思ってキーを叩いているわけでありますが。

何となく誰にあったかは勘のいい方なら察することができるでしょう。
小学生の時だったので10年以上前だったと記憶している。調べてみた感じ2006年のハドソン全国キャラバンっぽい。ということは正確には13年前か。
当時の僕はたいしてゲームオタでは無いのでハドソンが「シュウォッチ」なるものを出していたことは知らないし、復刻された話も知らなかった。

ついでに言うとハドソンの存在も名前しか聞いたことが無いぐらい。
これについては後で調べて地元の会社だったことを知った。

まあそんな感じの少年時代の橙の人は家族に連れられてサッポロファクトリーなる札幌の大型商業施設に行ったわけです。
何目的で行ったかは覚えてません。
そこにはアトリウムなる大きな場所があるのだが定期的にいろんなイベントが開催されているのだ。
そして丁度その日、アトリウムでハドソン全国キャラバンがやってたらしい。

当然ハドソンのことなんて知らないオレンジ少年はアトリウムで何かやってるなーぐらいにしか思ってなかった訳で。
それで近くに行ってみるとゲームのイベントらしきことは分かって、へぇ、ぐらいの感じで見ていた時に司会のお姉さんから声がかかったのだ。

突然でビックリしてへ?は?とかなってる内にあれよあれよとステージの上へ。
困惑していると謎のオジサンが出てきてファミコンのコントローラーっぽいものを渡された。
どうやら話を聞いてみるとこれはシュウォッチと言うらしく、そのオジサンとシュウォッチで連打勝負しようぜ、ということらしかった。
ルールは簡単、10秒間にどれだけ連打できるか、それだけ。
簡単な事だったのでバカな小学生の僕でも理解できてたみたいだ。

まあゲームは好きだし、当時DSで太鼓の達人が出ててタッチペンを使わずボタンでやっていたので連打力には自信があったから即おk。
「ゲーム慣れしてないオジサン相手なんて楽勝でしょ~」ぐらいに思っていたがそれは大きな間違いである上に、その数分後完膚なきまでに叩きのめされる事になるなんて思ってもいなかった。

司会のお姉さんの説明の後、構えた。
が、しかし。
普通のコントローラー持ちの僕が横のオジサンの方を見るともう構えがおかしかった。
机に直置きの上人差し指を添えている。
察しの良い人ならお分かりだと思うが16連射の構えである。
その異質な構えにたじろいだが直ぐに自分のシュウォッチに向きなおした。

お姉さんのスタートの声がかかる。
夢中で連打した。
夢中だったはずなのだが横から「ドドドドドドドドドドd」という轟音が聞こえてきたのを今でもはっきりと覚えている。

そしてあっという間に過ぎる10秒。
結果は惨敗。
僕が64~7ぐらいだったと記憶しているがオジサンはその倍以上。130~40ぐらいだったと思う。

圧倒的だった。
が、当時の僕はオジサンが誰かは知らなかったし、すげー!ぐらいの感想しか無かったのである。
残念過ぎる子供である。

そのあとはなんか団扇を貰ってステージから降りた。
覚えているのはそれぐらい。

数年後、中学生になってインターネットに触れ始めた時にその時のオジサンについて知った。

そう、高橋名人である。

もうその瞬間にあれは負け確だったのだと知った。

16連射の達人に普通のコントローラー持ちじゃ絶対勝てないのは当たり前だったのだ。

そして凄い人と対戦したんだなーという事を当時の自分に教えてあげたい。
今だから言えることだけれども。
後もったいないことしたなー、とも。
存在を知ってればサインぐらい貰ったのにっていうミーハー的発想。

まあそんな感じで高橋名人に会ったことあるし何なら対戦したことあるんだぜっていう自慢話でした。

どう収集つけていいか分からなくなったのでこの辺で無理やり終わらせます。

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