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バックグラウンドを共有せよ!

最近話題の是枝裕和監督の2016年の本「映画を取りながら考えたこと」、とても勉強になりました。

映画などの映像作品を作る際にどういった経緯で作ることになったかや、テーマの置き方、手法の選び方、撮影中の変化の過程などが書かれています。

映像に関わる仕事への理解が深まった、という点でももちろん勉強になりましたが、一番は
作り手の過程をわずかながらでも共有してもらえることってとても満足度が高いし、もっと知りたくなる。
ということですね。

解説を読むことで是枝監督の映像作品をとても見たくなりました。
 
僕はいつも映画やアニメや漫画を見た後は「〇〇(タイトル) 解説」とかで検索して理解を深めようとします。
なかなかオフィシャルな情報にはパッとたどり着かずにもどかしい思いをしたりするのでもっとシーンとかセリフの狙いとか裏話とか伝えたいこととか教えてくれよ!って思ってるわけです(笑)

ついつい作り手は最終成果物で全てを見せようとしてしまいます。
途中の泥臭さは恥ずかしかったり、説明は蛇足だと考えていたりすることが少なくありません。

この前東京にデジタルアートバトルLIMITSを見に行った時も思いましたが、クリエイターの成果物だけでなくその作る過程も素晴らしいコンテンツだと思います。
 
制作過程や、表に出てこない設定や、狙いなど諸々含めたバックグラウンドが共有されていればいるほど身近に味わい深いものとしてファンになる気がします。

映画やアートに限らず、ビジネスにおいても過程を共有し、なぜそうなったのか、何を考えどう感じているのか、などを伝えていくことがとても有効だと感じます。

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