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20年前のデフレ全盛期に何と言って酷使されてきたか

インフレでいろんなものの物価が上がっている。20年前の頃を思い出してみると全く状況が変わっていて別世界だ。

20年前、まだ20代に世間は何と言っていたか。誰も言わないので残しておこう。

あの頃、自動化がどんどん進むとともに、中国や東南アジアの生産能力が非常に上がっていた。したがってモノを作る能力は人間が必要とする需要を超えていき今後ますます、人手は要らなくなる。もっと言えば働かなくて良くなる。モノにあふれる時代においては昔高価なものがどんどん安くなり、一方で労働価値自体はどんどん目減りする。そう言われていた。

当時は若い世代の人数もかなりいて、人間が粗末に扱われていたように思う。お前が辞めても代わりは居るんだぞと、本当に発言した人はいる。労働者が潤沢な状況下で、生産能力が向上し、労働価値が低下したらそりゃ、物価は下がる。給料は下がる。そんな理論がまかり通る世間の雰囲気だった。私も、そうなのか〜、これは社会はサバイバルだなと思った。他人のことを構う義理はないし、自分だけが生き残ればいいと本気で思っていた。

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