What a Wonderful World!

最近、ルイ・アームストロングのヴィンテージ版「What a Wonderful World！」 に出会った。

この心に温かく響いてくる素晴らしい詩とメロディー、そしてそれを歌うルイ・アームストロング独特のあふれんばかりの明るさと愛に満ちた歌声は、多くの人にとってそうであるように、私の心をいつも明るくしてくれる。今回のヴィンテージ版は、なんと歌の前に、ルイ・アームストロングのメッセージが語られていた。それは、この曲の背景にある彼の思いでもあった。

先日の「歌とサークルダンスのギャザリング」では、このメッセージを読んでから、What A Wonderful World の曲を流し、輪を囲みながら参加者の皆さんとシンプルなステップで踊った…。すると、何人かが涙ぐんだ。

昨年も、世界には心を引き裂くような悲惨なことごとが起こった。それは現在進行形でもある。それなのに「What a Wonderful World」？と思うかもしれない。しかし、だからこそ、ルイのメッセージつきのこの曲を、年末この時に聴き、心に深く刻みたい…。

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君たち若いもんは、よくわしにこう訊てくる。

おじさん、世界がすばらしいなんて、どういうことだい？
世界中、あちこちで戦争が起きているじゃないか？
それを素晴らしいなんて言えるのかい？
飢餓や公害はどうなの？
それだって素晴らしいわけじゃない。

じゃ、この爺さんの話をちょっと聞いてくれ。
わしに言わせれば、悪いのはこの世界じゃない。
わしたちがそれにしていることだ。
わしが言っているのは、この世界がな～んて素晴らしいかを観ることだ。
それにチャンスを与えれば、それはそうなっていくのさ。

愛するんだ。愛なんだ。そう、それが秘訣さ。
もしわしらの多くがお互いを愛するようになったら、
わしらはもっと多くの問題を解決できる。
そうしたら、この世界は、とびきり素晴らしくなるのさ。

それが、この爺さんがずっと言っていることなのさ。」

ルイ・アームストリング/What a Wonderfl World～♬
https://youtu.be/2nGKqH26xlg
　　　
＜What a wonderful world の和訳＞

わしは、木々の緑を見る。
そして、赤いバラを。
それは君やわしのために花開く。
そして、わしは自分に言うんだ。
この世界はなんて素晴らしいんだと。

わしは、空が真っ青なのを見る。
そして、真っ白な雲を。
昼は祝福された光に輝いている。
夜には聖なる闇がある。
そして、わしは自分に言うんだ。
この世界はなんて素晴らしいんだと。

虹の色は空に映えてとってもきれいだ。
そして、通り過ぎる人の顔もだ。
友達同士が「おー、元気かい」と言って握手しているのを目にする。
彼らが本当に言っているのは「愛しているよ」ってことだ。

わしは、赤ちゃんが泣いているのを耳にする。
そして彼らが成長していくのを見る。
彼らは、わしが知りえる以上のことを学ぶだろう。
そして、わしは自分に言う…。
この世界はなんて素晴らしんだと。

そう、わしは自分に言うんだ。
この世界はなんて素晴らしんだと。