野村訓市という漢
「絵に描いた餅では、マーケットは動かせない」
野村訓市という方をご存知だろうか、
『物書き』『ラジオパーソナリティ』
『建築家 空間デザイナー』『俳優』『モデル』
などと信じられないくらい幅広く活躍されている。
英語が堪能で、アカデミー賞のアフターパーティーにはセーターとVansの靴を履いて出席する漢。
そんな彼に僕はここ数年彼に夢中になっている。
今日はそんな野村訓市の魅力をお伝えできればと思う。
なぜ彼を知っているかというと、僕はオーストラリアのメルボルンというところに約2年間ほど住んでいた時のことだ。
僕はいつものようにフラっと良く行く服屋に立ち寄った。
気心知れた店員に
「日本人ってオーストラリアでどんな格好したら金髪美人にモテるの?」
なんてふざけて聞いた時、彼はこう答えた
「こんな漢なら俺はモテると思うな」
その時見せてくれた雑誌に載っていたのが野村訓市だったのだ。
これ?日本人?なんて思うのと同時に海外の雑誌に載っていることがまず驚いた。
最初はなんの服を着ているのか?
から入り、調べるうちにいや彼が着ているからかっこいいのだというふうに気づいた。
それからの僕は無意識彼の歴史を調べるのが習慣になった。
99年に辻堂海岸で海の家「sputnik」をプロデュースし2004年には、友人と店舗設計などを手がけるtripsterを設立した。32歳のときに、『BRUTUS』で初めて「写真家・ブルースウェーバー犬との生活」の特集を担当。
現在は雑誌の原稿執筆から店舗などの設計、企業のブランディング、ラジオパーソナリティまで多彩な仕事を手がけている。
知人らから金を借り、世界一周オープンチケットを買って突撃取材を敢行した。
イタリア出身の登山家ラインホルト・メスナーにアメリカの作家ケン・キージー、イギリス出身のファッションデザイナー、ポール・スミスなど総勢86人に会い、執筆・編集はほぼ一人で行ったり
そこから生まれた『sputnik : whole life catalogue』は伝説のインタビュー誌として話題を呼び、野村の名前を世に知らしめた。
野村のインスタグラムには、約13万3000人のフォロワーがいる。そこには広告の香りがするものは一切ない。ただひたすら、友人と共に時を過ごしたスナップが載っている。
僕もフォローしているのだが一緒に写っているメンバーがすごい。
映画監督のソフィア・コッポラにアメリカンフットボール選手のエイドリアン・ピーターソン、ミュージシャンのマリリン・マンソン、現代アーティストのトム・サックス。
そんな彼は今、影響力のあるインフルエンサーでもありさまざまな企業から沢山の依頼があると言う。
彼はやる仕事とやらない仕事を分けていてあるモットーがある。
自腹で買ったことがない、モノやブランドの宣伝はしない。
「消費者も企業も表面的な情報に乗っかってしまうのは、残念としか言いようがないです」
「世の中そんなに馬鹿じゃない。本当は好きそうじゃないなと思ったら、消費者も投稿を見てスルーするはず。短期的には利益が生まれるかもしれないけど、まともなお客さんは残りませんよ」
有名人の知名度や情報拡散力を借りて、自社商品を売りたいと目論む企業は多い。
野村のところにも時々、企業から相談が持ち込まれる。しかし、うまくいっていない企業を見ていて、野村はあることに気づいたという。
「絵に描いた餅では、マーケットは動かせない」
顧客ターゲット層は、どんな写真に購買意欲をそそられるのか。誰からの情報に心動かされるのか。
ターゲット層の人たちのリアルを知らなければ、SNSでモノを売るコツは掴めない。
にもかかわらず、年齢や役職が上がるほど人は無駄を省くようになり、すべてを会議室で解決しようとする。そして、戦略と実態がどんどん乖離していく。
インフルエンサーを起用たり
D to C の仕事をこれからしてみたいという僕にとってはとても刺激的な言葉だった。
まだ仕事はしていないし、企業に面接をお願いしている段階だが彼から紳士的に人と向き合いインフルエンサーと共に仕事をしたいと思える僕にとってはいい時間になった。
野村訓市さんのインスタグラム
https://instagram.com/kunichi_nomura?utm_medium=copy_link
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