不妊治療のつらさ、実質「スケジュール管理の難しさ」に集約される説
どうも、おれんじ*です。
今回は、1回目の休職以降の不妊治療の経過について書いていこうと思います。相変わらず長文です。休職~復職~再休職についてのお話は流れで必要な分だけ出しますが、そっちの掘り下げはまた後日、別の記事で。
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《前回のあらすじ》
Y医院がコロナの影響で休診し、不妊治療に関わる精密検査を約1ヶ月後まで受けられなくなったことが引き金となって、1ヶ月休職(正確にはこの時点では私傷病休だが、便宜上休職と書きます)することになったわたし。その後の不妊治療の行方はいかに……
(※詳しくは下記の記事の、A-Sideをご覧ください)
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休職から約1ヶ月後、休職したことにより職場のストレスからも離れ、気力がある程度回復した状態でY医院での精密検査に臨むことができました。
とはいえ、そもそも休職のきっかけとなった事件は「約1ヶ月後まで検査が受けられなくなったこと」でした。そして休職期間も「1ヶ月」でした。…つまり、休職期間がそろそろ終わるかというギリギリの時期に駆け込みで、わたしは検査を受けたのです。
もちろん検査結果は即日で出るわけではなく、また、わたしが検査したあとに夫も検査をしなければならなかったので、夫婦揃っての総合的な検査結果が出たのは、なんと復職後半月経ってからでした。
検査の結果、以下のことが分かりました。
【わたし側の要因】
☆潜在性高プロラクチン血症
☆AMHが年齢の割に低い(40代レベル)
・過去に卵巣嚢腫、子宮筋腫の手術歴あり
・子宮筋腫が再発している
【夫側の要因】
・一般的な精液検査では問題なし
☆自費で行う検査(スイムアップテスト)により精子の動きが悪いことが判明
上の箇条書きで☆印を付けた部分は、X医院(転院前の不妊治療クリニック)では指摘されなかった内容です。(X医院やっぱりダメだったんじゃね…?)
…この検査結果をもって、体外受精(しかもいきなり顕微授精)に向けて動き出すことが決まりました。しかし、まだこの時は「顕微授精をする」ことが決まっただけで、採卵に向けた詳しいスケジュール調整のための面談は後日行う、ということになりました。…その「後日」とは、この日から更に1ヶ月後だったんですよね…。
そして潜在性高プロラクチン血症を改善するための服薬も始まったのですが、1週間に1錠だけのそこまで負担のない薬のはずなのに、わたしには何故か最初だけ合わなくて腹痛を起こしたりイライラしたりしてたんですよね…(そして後から大丈夫になった)。おそらくメンタル不調を起こして、その後復職してちょっと慣れて仕事量も少しずつ戻そうとしてる時期に、薬をのみ始めたのが良くなかったのでは?…と想像してますが、本当の理由はY医院の先生にも分からない、とのことでした。
ところでY医院を受診すると、その度に何かしら治療の進展があるのは良いのですが、如何せん受診してから次の受診までの期間がだいぶ空いてしまうのが問題で、スケジュール的に意外と時間かかるなあ…とやきもきしてました(見通しが立たない状態がめちゃくちゃ苦手なので)。…そんな次の受診までの間に、Y医院では予約制ですが心理カウンセリングを受けることができます。このカウンセリングがあることでだいぶ助かりました。(もしカウンセリングがなかったら、途中で投げ出していたかも)
さて、検査結果が出てから約1ヶ月後、やっとスケジュール調整の面談が行われました。…次の月経がきたら、その周期が採卵に向けた事前準備の周期となるので、月経がきたタイミングで連絡してください、という説明がされました。その他諸々の注意事項だったり、事前準備の周期にのむべきピルが用意されたり。
……しかし困ったことに、この時点のわたしは既に、メンタル不調が再発し始めていたのです。…仕事にはなんとか行けてましたが、仕事を休んで受診しているときでさえ、休んで穴を開けてしまった仕事のことを考え続けてしまっていました。そのため、この時も大切な説明を受けているはずなのに、うわの空でした。
そして年が明け、令和5年1月。
年末年始の休診中に月経がきたため、年始の診療開始日である1月4日にY医院に電話をしなければなりませんでした。ちなみにわたしの仕事始めも1月4日です。わたしの担当業務は復職後変更されたのですが、このことにより、休み明けには忙しくなることが確実でした。…電話するタイミングがないかもしれないということを、わたしは仕事始めの前日から恐れ、眠れなくなってしまいました。正常な状態であれば、上司に事情を伝えて電話をしに行くなどもできたはずですが、完全に視野が狭くなってましたね…。
そして1月4日、眠れなかったこともあり、仕事始め初日にいきなり仕事を休んでしまいました。もちろんY医院への電話はできましたが。これが再休職への道の始まりでした(再休職に至るまでの話の掘り下げはまた別の記事で書きますが、ここからは「休職していること」が不妊治療側のスケジュールに影響しはじめます…)。
再休職するにあたっても紆余曲折あったのですが、採卵スケジュール調整の面談時にうわの空になっていたことで、事前の注意点の時系列を勘違いしてしまっていて、採卵予定が当初より1ヶ月遅れてしまう事件も起きました。
仕事から再び離れたことで、やっとまともに顕微授精に向けたスケジュールや注意点について気を配れるようになりました。そして事前準備周期の1ヶ月弱が過ぎ、採卵周期の月経が始まったので、自己注射をもらおうと予約の電話を入れました。すると…「今日は担当者がおりませんので、明日また折り返し電話します」とのこと。…え?そういう予約って誰でも受けられそうなものなのに…?何故…?と思いながら、翌日の電話を待つことに。
そして翌日。
夕方に電話がかかってきました。
その内容は「休職している間は採卵できない」というもの。
……は?…こっちはこの周期に向けて同意書とかその他の書類とか既に揃えていたんですけど?有料の書類とかありましたが?そういう話はもうちょっと早くしてくださいよ…。
…的なことを、オブラートに包みつつ言い返したのですが、結局院長が認めないことにはできないので申し訳ありません…という話になり、一旦内容を聞き入れ電話を切りました。
…が、冷静に納得できるわけがないので、夫が仕事から帰宅後、電話の内容をぶちまけました。夫もこの内容に納得するわけがなく(特に冷静ではないわたしからの又聞きでもあるので)、今度は夫からY医院に電話を入れました。しかし言われた内容は同じ。そして休職を指示した精神科のほうから、不妊治療を行ってOKです、という書面があればもしかしたらできる可能性があるとのこと。
夫婦ふたりで同じ内容を聞き、はいそうですか、ともなるわけがなく(そもそも仕事をしながら採卵に向けたスケジュール管理が難しくなって再休職したのに…)、休職中に採卵するためには、まず再休職の診断書を出した精神科に相談しよう、と予約を入れました。ちなみに最初の休職の時の心療内科とは別の精神科(大規模病院)です(病院を変えることになった理由は別の記事で追々…)。
そもそも、再休職の診断書を出した時点で、精神科の先生からY医院の院長先生に診療内容提供の書面は送ってあって、その書面をみてY医院としては「休職中の採卵ができない」という判断がなされた、という状況でした。
そのため、わたしたち夫婦が精神科に「不妊治療続行OKの書面を作ってください」と相談に行ったとき、精神科の先生は少し困っていました。
既にY医院に送ってある診療内容提供の書面の内容も見せてもらいましたが、「不妊治療をしてはいけない」という内容は一切書いてなかったのです。そのため、精神科の先生は「これ以上何を書けばいいのでしょうか…私は不妊治療の専門の医師でもないですし…」という感じで、困っていました。
その場で色々話し合った結果、先生が「精神科として書面は出せないが、Y医院の担当と直接電話でやり取りする」ということになりました。
一旦わたしたちは診察室から出て、その間に精神科の先生とY医院の担当者が電話をしていました。その結果、Y医院側で採卵の実施について前向きに検討するということになりました。精神科の先生、控えめに言って神…!
そして採卵に向けて再度動き出したのですが、ここにきて謎の下腹部痛が発生。Y医院でそのことを相談すると、初診ぶりにエコーで内診することになりました。すると、子宮筋腫が大きくなっていることが判明。MRI検査のできる大きい病院の婦人科で精密検査を受けて、問題なかったら次の周期で採卵しましょう、ということになりました。(どんだけ紆余曲折するんだ)
精密検査の予約はその翌週にしか取れず、結果が出てからの「次の周期」ってまた1ヶ月後じゃないですか…とも若干思いましたが、この時に関しては背に腹は代えられませんでした。
謎の下腹部痛はしばらく続きましたが、精密検査を受けて問題がない、と分かった途端に何故か治ってしまいました。(病は気から、ってやつをガチで体現してました…)
そして現在に至ります。そう、現在地はまだここなのです。今週末あたりに、ようやく今度こそ採卵周期に入りそうなので、この続きの話はリアルタイムにできたらいいなあ、とも思っています。慣れない薬とか慣れない注射とかがあるので、体調的に余裕があればの話ですが。
本当に、不妊治療(特に体外・顕微授精)は月経周期にも左右されるし、特にわたしの場合メンタル不調まで併発してしまったので(精神科にも通わなければならず)スケジュール管理が大変です。通勤しながら不妊治療されている方は、きっとスケジュール管理の素晴らしい才能がある方なんだと思います。本当に尊敬します。わたしも人工授精までは両立できていたのに、ここにきて完全に崩れてしまったので…。ステップアップか、転院か、職場環境か…崩れてしまった理由はどれか一つのみというわけでなく、全部複合したものが理由なのでしょうね。
次の記事は、きまぐれに書きたくなったものから書きます。これまでに予告してるもののどれか(それぞれの記事に何かしら予告をしているので、既に予告が多すぎますが)を書くか、あるいは今の不妊症状態の発端となる、独身時代の話に遡ってみるかもしれません(新たな予告)。
長文になりましたが、お読みくださりありがとうございました!この話の続きはリアルタイムで!(また予告)