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空と水色とわたし-58

「生きているうちに優勝が見られたらいいな。」なんて
思っていた時期もあった。
たとえば5年前に時を戻したとしたら、私はこの4年間の奇跡を
信じただろうか。
きっと、「まさか!気休めなんて要らないから。」と
笑い飛ばしているだろう。
(なんて、以前、優勝後にSHIBA COFFEEさんで話したことが
あったっけ)

2017年12月2日 16時少し前のこと、試合終了の笛が鳴った。
思えばその少し前から平常心ではいられなかった。
ふわふわと夢の中にいるようだった。これは現実なのか夢なのか。
よく分からないけれど、夢が叶おうとしている。

あぁ、夢って叶うんだな。
いろいろあったけど、ここまで信じてきて良かった。ありがとう。
きっと、夢が叶おうと叶うまいと、この先もこのチームを信じて
後押ししてずっとこの街で喜怒哀楽を楽しんでいたと思うけれど、
優勝ってなんて素敵なんだろうか。泣きそうだ。
なんて思いながら、すでに涙がこぼれそうになっている。
一度こぼれた涙は止まらないし、泣きながら笑って、
笑って泣いて。感情がどうにかなりそう。

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誰かが水色のテープをピッチに投げ入れて、
あぁ、そうだった!と我に返る。
ルヴァンカップ決勝前にTwitterで見かけた
プロレスおたくさんによるうまい紙テープの投げ入れ方を
チェックしていたものの、なかなかうまく投げこむことができない。
でも、そんなことはどうでもよくて、見渡す限り笑顔と涙と歓喜と水色で
いっぱいの光景はあまりにも美しくて、また泣きそうになる。
ずっとこの景色を見たかったと憲剛は言ったけれど、私たちも同じ気持ち。

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ピッチ上では憲剛が泣いていた。鬼さんも泣いている。
夢じゃないらしい。これは現実だ。
ついにやった!!!!!
ずっと興奮していて、再び我に返ったときには
周囲が水色の紙テープでいっぱいでうまく歩けないほどだった。
何もかもが初めてのことで、ぎこちない。でも、それも良い。

少し落ち着いてスマホを見ると、両親や姉、友人から続々と届く
お祝いのメッセージ。
私が何をしたというわけではないのだけれど、その後もたくさんの人から
「おめでとう」という言葉をかけてもらい、
とにかく嬉しい。
この歳になっても祝福されることはまだあった!
そして、初めて経験することもまだまだある。

優勝セレモニー(キラキラのテープが舞うときにまた泣きそうになった)
優勝後に飲みに行くこと(最高だった!)
優勝の号外
優勝翌日の朝刊まとめ買い
その後の優勝パレード
優勝後の気持ちの変化・・・

優勝セレモニーを終えて、等々力から新丸子の居酒屋へ飲みに行く途中、
早くも桔梗屋さんでは優勝セール(みかぼ焼きが安かった!)
駅前の掲示板には優勝おめでとうのメッセージ、
小島屋さんは大きな旗を出していて、
ナチュラマーケットにもお祝いの貼り紙。
本当に優勝したんだな!と胸がいっぱいになる。

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余談だがこの日、飲んでいた途中からやたらと全身がかゆい。
寒冷アレルギーか、ヒートテックかタイツの成分に反応したのか
未だに謎だが、とにかくかゆかった。
その後、二度目の優勝時も何らかの体調不良があり、
ルヴァンカップ初優勝時も風邪気味で絶不調だったため、
私はこれをしばらく優勝アレルギーと呼んでいたw
が、去年のリーグ優勝、天皇杯優勝時はピンピンしていたので
心身ともに優勝に慣れたということなのかもしれない。
(板についてきたということか)

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