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『レ・ミゼラブル』のジャベール警部は悪徳。でも、、ボクは、、、

 Les Misérables(レ・ミゼラブル)は(ちょっとネタバレ)

 貧困に苦しむ少年ジャン・バルジャンが、上を理由にパンを盗み投獄・強制労働、仮釈放中に逃亡したが出会った司教の優しさに触れる。
 それから数年がたち市民からしたわれる市長のシーンに移る。新しく赴任してきた警察所長ジャベールによって市長がバルジャンであるとばれる、が証拠がない。あの手この手で陰湿にあぶりだすが、いいところで逃亡されてしまう。その道中バルジャンは常に紳士であり、孤児の父親となる
 パリに逃げこんだ後、人目につかないように静かに暮らすが、パリに赴任してきたジャベールの目にとまってしまい、そこからも陰湿な捜査をされてしまう。捜査中、ジャベールは革命軍によってとらえられ、処刑されそうになるが、バルジャンによって命を救われる。
 しかし、最後バルジャンはジャベールによって銃口を突き付けられ、逮捕される。、ジャベールはバルジャンを開放し、自分の腕に手錠をかけて川に投身する。

という話。頑張ってあらすじを書いてみたが、
少し薄いのでぜひ、映画を。

ジャベール警部

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作中、バルジャンはジャベール警部にとことん目の敵にされる。
市長がバルジャンであると悟ったとき、ある手紙を手渡して
「そうだ、市長は字が読めないのだった。」
嫌味を抜かしたり、非な捜査で証拠をあぶりだそうとする
とんだクソ野郎


一方

ジャン・バルジャン

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主人公であり、もともと盗人だったが改心し
皆から尊敬される存在になった。
作中では人を許すことを忘れず、ジャベール警部で
さえも、命を救ったりする超紳士的なおじさん。

そりゃバルジャンがかっこいいよ

重要人物2人を比べても、断然バルジャンですよ。
異常なまでにバルジャンを追い詰める非情なジャベールより
みんなから尊敬されるバルジャン。主役じゃし。

2人のバックグラウンド

ジャンバルジャンは言わずと知れた、
貧乏人・盗人・囚人・逃亡犯から市長に。

ジャベール警部、実は両親が犯罪者
同じ腹の虫なのである。
徒刑場で生まれた後に、同じ境遇の底辺の人々に
憎しみをいだき「正義の道」へと足を踏み入れた。

「正義は勝つ」

私たちは「正義」という言葉が好きだ。
戦隊ものでは必ず「正義の味方」が活躍し、
悪の手先を倒す。
『アンパンマン』も同じ。

『レ・ミゼラブル』の正義

バルジャンは改心し、正義を全うした。

しかし、ジャベール警部は犯罪者の両親を持つハンデを
背負いながら、最後まで法を順守し続けた
ではないか。

私はずっとまじめに生きてきた

「元ヤンが○○に」「元暴走族の○○」
みたいな特集をテレビでよく目にする。
彼らは1度過ちを犯したのちに改心し
新しい人生を歩き始めた人たち。

もともとまじめに生きてきた人たちはどうなるか?

やりたいことをずっと我慢してきた人間と
我慢できず過ちを犯してしまった人間、

ボクは我慢し続けてきた人間である。

我慢し続けてきた

過ちを犯さず、我慢し続けてきたボク、
まさにジャベール警部に近い。

我慢し続けてきた人間が、
過ちを犯したが改心した元犯罪者を見て何を感じるか?

心が木星ぐらいデカい人間でない限りモヤモヤはいだく気がする。
(それともボクだけ?)

決して元ヤンが悪いわけでもないし、ボクの友達も今頑張っている。
しかし、モヤモヤを追求した象徴ジャベール警部な気もする。

主人公はジャンバルジャン。

『レ・ミゼラブル』のジャベール警部は悪徳。でも、ボクは、、

ジャベール警部にも共感できる。



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