便秘対策

ケアマネの知恵袋
「便秘対策」

高齢になると腸の働きも低下するためか、便秘の悩みを抱える方が多くみられます。
ケアマネとして、ご本人さんや介護しているご家族から相談されることがあるのですが、
そんな時は、とある施設の取り組みについてご紹介しています。

その施設は、認知症と診断された方が少人数で生活される「グループホーム」と呼ばれるところ。
施設長の方が「うちでは下剤を使っている人が1人もいない状態がずっと続いている」と言われたため、
いったいどんな取り組みをしているのか聞いてみると、ごくごく簡単なことを毎日続けているとのこと。

それは、
「毎朝ヨーグルトとカットしたバナナを小鉢の器で出し、便秘気味の方には食後トイレに座ることを習慣化してもらっている」ということでした。
本当にそれだけで下剤がいらなくなるの?!
と半信半疑でしたが、
認知症介護をされている、あるご家族にそれを話したところ、
「そういえば、母も昔はヨーグルトを食べていた。うちでも実践してみます!」とさっそく取り組まれました。
毎朝食物繊維たっぷりの果物とヨーグルト(この方は少し温めて常温くらいにして)を食べさせた結果、
1ヶ月くらいで毎日お通じが出るようになった!と喜んでいただけました。

また別のご家族は、ヨーグルトが苦手だと言われたため、若い頃に飲んでいたという「ごぼう茶」を再び飲み始めてみたら?とお勧めしたところ、
下剤を飲まなくても毎日お通じがでるようになったと感謝されました。
その方の生活歴に合った対応が大事なようです。


お薬に頼らなくても便秘が改善する可能性がありますので、参考にしていただけたら幸いです。

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「ケアマネの知恵袋」では、
専門職としての経験談を交えながら、
認知症介護に関わるちょっとした知識や解決方法をご紹介していきます。

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