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#02 次は、きっと晴れる~悔し、楽しの京都戦

とても悔しい。

アルビレックス新潟は23日、ホームのデンカビッグスワンで京都と対戦し、0―1で敗れました。今季初黒星となった町田戦に続く敗戦で、開幕から守っていた首位の座を京都に譲る形となってしまいました。

でも、とても面白く、楽しい試合でした。

選手たちは絶対に逆転するぞと、最後まで諦めずに攻め続けました。サポーターも、選手たちを信じ、手が痛くなるまで拍手、手拍子を送り続けました。いつまでも見続けていたい。私は、そう思っていました。敗れて悔しい一方で、満足感さえ覚えるという、何か不思議な感覚でした。

試合後、青空が広がり、ビッグスワンが白く輝いていました。「次は大丈夫」。お日さまが、そう励ましてくれているようでした。

「試合全体を通じて、われわれがしっかりと支配できていたと思います」

アルベルト監督は、この日の試合をこう総括した上で、次のように語っています(Jリーグ公式サイトより)。

「今日は多く作ったチャンスを決め切る決定力に欠けていました。今日、われわれは運に恵まれなかったと言えると思います。決定的なチャンスを作れていないのであれば、心配しなければいけない。われわれは多くのチャンスを作り、良いプレーをしていたので、まったく心配していません」。

そう、連敗したとはいえ、何も悲観することはないのです。まだリーグ戦の3分の1ちょっと終えたばかりです。アルベルト監督のいうように、サッカー、そしてスポーツには「運」「不運」があると思います。この日のシュート数は新潟が13本で、京都は5本でした。シュートやクロスがちょっとだけずれていれば、ゴールとなっていたものがいくつかありました。

しかし、敗戦は敗戦です。アルベルト監督も選手たちも「運」でかたづけることなどないでしょう。日々成長し続けるチームは、敗戦から学び、いまのサッカーに磨きをかけ、精度を上げ、さらに強く、逞しくなってくれることでしょう。

今季のアルビのサッカーの特長の一つに、攻守の切り替えの速さがあります。

ヴェルディ戦の本間至恩選手のプレーを思い出しましょう。

至恩くんは、ドリブルでペナルティーエリアに侵入し、相手をかわそうとした瞬間に倒されてしまいますが、ファールをアピールすることなくすぐに立ち上がって戻り、ボールを奪い返しました。そこからの攻撃が高木善朗選手のPK獲得につながりました。

私たちもサポーターも、敗戦を引きずることなく、不安になることなく、次に向け素早く切り替えましょう。

舞行龍ジェームズ選手は、京都戦の試合後「いい縦パスやサイドチェンジが入ったときも、拍手してくれると『俺たちの気持ちを分かってくれている』と感じる」と言っています(モバアルZ「モバゼコ」試合後選手コメントより)。私たちの拍手は、選手に届いています。確実に選手の力になっています。

わがホーム、ビッグスワンは、白い屋根がハクチョウの羽のようにピッチを包み込み、スタンドの歓声が反響して選手たちに降り注ぎます。いまは声援を送ることはできませんが、拍手で、手拍子でよい雰囲気をつくりあげましょう。

大中祐二さんは、「ニイガタフットボールプレス」のツイッターで、成岡翔さんと「客観的に見れば、今日、チームが体感した京都以上の強度と精度でハイプレスを仕掛けてくる相手は、今季のJ2にはそうそういないはず。そして今日の試合で、京都のプレスに食われてピンチになるシーンはほぼなかった。つまり、恐れたりおじ気づく必要はない、という話になりました」と書いていました。

試合後のロッカールームの雰囲気について谷口海斗選手は「負けたのは事実だが、下を向くような状況ではない。ゴメスくん(堀米悠斗選手)や千葉さん(千葉和彦選手)はじめ、チーム全体が『次、次!』『やってやろうぜ!』という感じだった」と語っています(「モバゼコ」試合後選手コメントより)。

さぁ、次はホームで、勝ち点で並ぶ琉球戦です。

やってやりましょう!

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