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天国大魔境全伏線考察まとめ

大層なタイトルだけども 

確認できただけの天国大魔境の伏線?一覧(抜けてる所があったらコメントしてね!)

とかではヒキと信頼感がなさそうな気がした。

くだらない前置きはこのくらいにして
アフタヌーンで連載中の天国大魔境の伏線や小ネタをまとめていきます。
これを書いてる時点での最新話53話までのネタバレを存分に含むので単行本派の方は注意して下さい。

既読者向け…というか大まかな流れは理解できてる!くらいの読者に刺さる感じの内容です。
一回通して読む→この記事を読む→もっかい読む
→おお!なんだこの漫画すげぇ!
ってなってもらいたくて書いたのでこんな感じで楽しんでもらえると幸いです。
まぁこれはインスタントラーメンの作り方みたいなものなんで基本的に好きなように食べてくれ。

大前提としての時系列

全ての要素を解説するのに必要な天国大魔境最大の伏線…というかミスリード。
学園の中のトキオやミミヒメの話と、荒廃した世界で旅をするキルコとマルの話は同時進行ではなく過去と現在の話である。
具体的に言うとトキオ目線の第1話は2023年マル目線の第1話は2039年の話である。(公式コミックガイド参照)
なので学園の中の登場人物がマル達の前に現れる時は16年後の姿ということになる。

学園の中のヒルコや職員の現在
(確定してる度合いが高い順)


クク→ヒルコ(人喰い)になりマルタッチにより死亡

コナの書いた絵によって予言されていたりしたが53話で死体が海の中で人喰い化?した為同一のキャラクターであることが確定した。
現状唯一正体が確定している人喰いでもある。

ミチカ→竹塚

こいつだけ画像が一枚で済む

特に書くことがないくらい過去でも現在でもその場その場で話を進めまくっている。
姿も性格もほとんど変わらない唯一のヒルコ。

ミミヒメ→星尾あかり
シロ→宇佐見

理解してから見るとストレートすぎる扉絵
効果音が付いている器具が気になる
そこをリアルに描くのがこの漫画らしい

姿が変わりすぎていて不滅教団の話の時点では別人だと思われていたが、後にミミヒメが外の世界で生きていくことになった時に自分の名前が星尾あかりに変わったと言っていた事と宇佐美の側近?のおっさんが星尾さんは…と発言していた事
宇佐美が死んだ時に握っていたボタンがミミヒメが学園の外に出てからシロにあげたボタンと同じものと思われることから同一のキャラクターであると思われる。

これにより↓のミミヒメの予言はトキオにそっくりな顔のマルが学園の外ではなく天蓋からテラスに運んでくれるということを予知していたことになる。

このシーンは
このシーンにつながっている


ナタ(園長)→ミクラさん

キルコが使っているキル光線と恐らく同じもの
今度こそ本当に…は自分自身の体の時はナタの体に移って死を回避したことを言っていると思われる

ナタの外の世界での名前が三倉まなかであること、ミクラさんがキルコに渡した銃がナタが持っていた物と同じものっぽいことからほぼ同じキャラクターだと思われる。

猿渡→迫田(医者)

学園爆撃の時についた迫田の頭のキズが医者にもある、医者が名乗っている迫田という名字が猿渡の父方の姓である事がミーナの園長へのクイズで判明した事からかなりの確率で同じキャラクターだと思われる。

青島→今永
5期生のヒルコ→アンジュラスを鎮める巫女?

見た目があまり変わっていないのと、ミーナの園長へのクイズで青島は偽名で本名は今永美月である事が判明し、現在は今永さんと呼ばれている事と合わせかなりの確率で同じキャラクターだと思われる。
共に行動しているのは恐らく名前不明の5期生のヒルコ。

アンズ→アンジュラス

天岩戸が元ネタっぽいシーン

アンズと結婚したタカがアンジュラスを殺そうとしたミチカを殺そうとした事、攻撃が踊りに見えなくもない事から同じキャラクターなのではないかと思われる。
これは推論なのだがアンジュラスはタカがミチカに殺された時点では活発に動く人喰いではなく、ゆっくり移動するだけの人喰いだったので
アンズの意識が人喰いになった後も少し残っていてタカに向かって移動をしていた→ミチカに殺されたタカの死体は路上に放置されていたのでアンジュラスがそれを吸収した→マルとキルコが出会った活発に動くアンジュラスになった みたいな事があったのかもしれない。
17話の扉絵は2人の子供がトトリであるという事と同時に2人が合体して一つの人喰いになるという事を暗示していたのかもしれない。

オーマ→人喰いになり不滅教団のビルの地下に監禁されていたがマルタッチにより死亡…していない
(本体は死亡している?)


パニック映画のラストっぽい

人間と視線を合わせるとその人間の1番恐怖を感じる幻覚を見せるという能力の共通点、ミミヒメがいる不滅教団の地下に閉じ込められている(ミチカと行動している時オーマはミミヒメに会いたがっていた)事から同じキャラクターなのではないかと思われる。
マルが見逃した個体が一匹残っていて、リビューマンが不滅教団のビルを乗っ取っていたのでまぁそういう事なのだろう。


ナナ、イワキ→壁の町のヒルコ 

ナナキというより✝️✝️キ

学園時代2人でいつも行動していた…という事くらいしか根拠がないのでこれまでのヒルコ達と比べると別人の可能性が高い…とフェアに考えればなるのだが、
女性2人のペアがこの2人しか作中に現状いない、
29話扉絵の割れた窓の窓枠がナナキの文字になっているというメタ的な理由から恐らく同じキャラクターだと思われる。


今後人喰いとして出てくる可能性があるヒルコ

現状正体が明らかになっていない人喰いは何体かいるが(浅草の透明化のやつやビームを反射してくるやつ)ヒルコはマルタッチされない限り死後必ず人喰いになるので、マルが存在しない学園時代に死んだヒルコやマルがヒルコだと気づかなかったヒルコの死体は人喰いになる可能性が高い。

タラオの核
 マルタッチでこれを破壊して死ぬということはこれだけでも人喰い化する可能性がある。
宇佐見の死体
宇佐見はマルタッチで死んでいないので人喰い化する可能性が高い、近くにいるミミヒメを取り込むかもしれない
ミクラさんの死体
園長は普通の人間だが肉体はナタのものなのでマルタッチをしてなければ人喰い化する可能性が高い。
というかマルは人間の姿で核を持つヒルコがいることを
知らなかったのでミクラさんはマルタッチされていない
可能性が高い。

高原学園と復興省の共通点

確定した情報として出ているわけではないが、
高原学園の施設があった茨城、奈良はそれぞれ大災害の後は復興省が施設として利用している事から高原学園=復興省である可能性がある。
高原学園という組織はあめのぬぼこと名付けた小惑星が地球に衝突し、世界全体で人類に大きなダメージが与えられる事を知っていたので、その際に最低限文化的な生活に必要な文明を取り戻し、
世界を組織の思う通りにしていく為に復興省を
作る準備を大災害より前から進めていたのでは?と個人的には考えている。
↓は茨城、奈良に施設がある事以外の復興省と高原学園の繋がりを示す要素なので、読み返す時に気にしてみてほしい。

高原学園の理念と施設、分室が書かれたパンフレット
マルがもらった東京の集落で配られていた冊子の内容が
高原学園の理念と被るところが多い。
復興省がプロパガンダとして配布していた?
高原学園で培養されていた人工肉
復興省周辺の施設でも似たような肉がある?


復興省の施設の隣に名前が隠された高原学園の施設らしき建物がある。

あとは1巻の第1話の1コマ目に高原学園の中で
トマトが育てられている描写があり、大災害後にできたトマト天国こと草壁農園と関係があるのでは?と思ったが繋がりらしいものが農園に置いてあった段ボールに高原学園のロゴが入ってる…
くらいしかなかったのでここは関係がある可能性があるかもなくらいな気がする。
高原学園の職員に草壁という職員がいるみたいな事があれば確定的かもしれない。
ただ草壁農園から出ていた船が、文字が消されているが熱海発の船になっていて、高原学園の分室は静岡にもあるのでそこは気になる所である。

高原学園の監視役ミーナの意図的な情報の隠蔽

前に書いた記事でも少し書いたが

高原学園の監視システムが、時折カメラの映像を偽造したりして生徒の行動を隠す描写が存在する。

トキオが赤ちゃんを見にいくシーン
トキオがコナの部屋にいくシーン
カメラの映像が偽造されている事が描かれている。

あとは生徒のデバイスにハッキング?しているシーンもある。
(1話のトキオのテストのシーンとシロにミミヒメのシャワーの時の画像が送られてきたシーン)

誰が何の目的を持ってやっているのかは不明だが
アスラが死の直前にコナに会いに来た時に似たような事が起こっている描写がある。

コナと話しているはずのアスラの姿がカメラに映っていない+直後に停電が起こっている

なので現状の情報だとミーナが意図的に偽装工作をしているかアスラが死後もミーナにハッキングをしているかのどちらかなのかなと思う。
この辺はそのうちきっちり回収されそう

浅草レース場での事件に残された謎

2巻冒頭で描かれた、大災害の後の浅草で竹早春希が人喰いによって瀕死の重体になり、姉の体と自分の体を入れ替える手術を医者(迫田)に施されることによって姉の体として生きていくことになった事件。
何となく読んでいるとこんな事があったのか〜
くらいで流してしまいそうになるがこの事件には謎が隠されている。

何故、竹早春希だけではなく竹早桐子も瀕死の重症で医者の元に運び込まれたのか?と
何故、キルコを残して船山孤児院は消えてしまったのか?である

春希を人喰いから助け出した桐子はその時点では自身の体に特に怪我などは負っていない。
自然に考えれば桐子も人喰いに襲われたと考えられるが人喰いは桐子が春希を助けた後はその場から立ち去る様子をみせている。

桐子に背を向け立ち去る人喰い

なので桐子が春希の復讐の為に人喰いに襲いかかったという事でもない限り桐子が人喰いに襲われる事はないはずなのだが(桐子は春希の上半身を抱えて泣いて助けを呼んでいたというのもある)
結果的に桐子は春希と共に瀕死の状態で医者の元に運びこまれている。
人喰いに襲われたのではなければ何故桐子は瀕死の重症を負ったのか?
この疑問に対する解答になりそうな要素がいくつかある。

春希と共に運び込まれた桐子は下半身しか描かれておらず下半身には目立った傷はない。
上半身を怪我している?
キルコはロビンと再開した時パーンという音と共に
驚いたようなロビンの表情を思い出している。


キルコの後頭部には手術の後とは別にハゲがある。

という三つの要素から考えると 
桐子は春希を助けた後に後頭部をロビンに銃で
撃たれて瀕死の重症を負い、医者の元に運び込まれた
と考えられないだろうか?

では何故ロビンはそんな事をしたのか?
ここからはかなり推論になるので何となくで聞いてほしいのだが、実は大災害の直後ロビンらしき人物が妹らしき人物と行動している様子が一コマだけ描かれている。 
追記
8話で春希がロビンには妹がいて大災害の年に亡くなっていると言っているので妹の存在は確定していました。
完全に亡くなっているかは不明ですが。

髪型が似ているので血縁者の可能性がある。

ロビンは大災害の後、妹を何らかのきっかけで失い(死ぬもしくは目覚めないほどの怪我を負った)それを何とかしたいと方法を探す中で、迫田に出会い園長とナタのように人間の脳を入れ替えることによって肉体を変えられる事を知る。
そして春希と桐子がいる浅草で迫田から技術を盗もうとする中で、死にかけの春希とそれを抱える桐子を見つけ妹の次の肉体として桐子を使う事を決める。(春希が死ねば桐子がいなくなっても騒ぐ人間がいないと判断した?)
そして桐子の後頭部を撃ち、迫田に妹と桐子の脳を交換させようとしたが何らかの邪魔が入り結果的には桐子と春希の脳が交換されてしまった…
みたいな事があったのかもしれない。
この顛末があったからこそキルコと会った時に
ロビンは驚き、妹の肉体を復活させる為の成功例としてキルコを自分の手元に置いておきたかったのかもしれない。
大濾過施設にいた人喰いと接続されていた女は、妹を生き返らせる為の脳入れ替えとは違ったアプローチの実験の形跡だった…?

大分話が逸れたがこれが一つ目の謎とそれに対する考察である。
二つ目の孤児院の行方については分からない事が多すぎるが、ロビンが関わっている事は間違いないので一つ目の謎と共に解明されていくと思う。

特にカテゴライズ出来ない伏線っぽいシーン

トキオがもらったコナの絵
右真ん中はテロを起こした戦士達を描いているっぽいので
他の絵もこれから起きる出来事を表している?


戦士の赤ちゃんがトキオと触れ合うシーン
後に他の戦士に殺されてしまう戦士と同じ個体だと思われるので、初めて見た人間を親と思う性質がある?
アスラは自殺をしたのでそのきっかけになった誰かもしくは何かがいる?
この後の自衛隊?の集団からトキオとコナは隠れて逃れているので政府からの介入を示している?
(ミスリードっぽくはあるが)
"ここでは"と言っているのでミミヒメやトキオ達がいる高原学園以外にもヒルコを育成する施設がある?


11号の話のお品書き
八巣旅館の女将さんは自分の息子を人喰いになったと思い込んでいた。
自分から積極的にお客を食わせていたとしたら息子が食べやすいように小分けにして保存していたかもしれない。
夕食で出た肉は何の肉だったのだろうか。
爆撃後ミーナは目の光が消え機能を停止した様子を見せる
が青島が学園に反旗を翻す発言をしていた時だけ目の光が着いている。
ここで青島の裏切りを知ったのが後の園長へのクイズに繋がっている?
青島の確認した学園から脱出したヒルコとシロ達一行の人数が合わないシーン。
自衛隊にも青島にも保護されず、学園の中に隠れて残らなかったヒルコが1人だけ存在する?
マルとキルコが立ち寄った集落の洞窟に
家系図が描かれている
実際の家族と同じ並びになっている
家系図通りだと近親相姦を繰り返し人数を保っている事になる。
ちのこどくは血の蠱毒が正しい読み方?
ヒルコの核を持った生物は昔から存在していた。
高原学園のヒルコはそれらのクローン的な存在?


ミミヒメの針で刺されたり切り刻まれたりというイメージは未来で実際に起きることだった。
コナも狭いところに閉じ込められるシーンが後にある?
公式ガイドブックでもここ重要ですよと作者本人に言われていた公式の伏線。
ミーナ生誕に関わる情報?

小ネタ

ロビンはブリーフ派


このピート・モスというバンドは
石黒正数先生の作品「ネムルバカ」の主人公鯨井ルカの
バンドの名前である。
あと
高原学園の関係者に鯨井という苗字の人物がいるので
天国大魔境とネムルバカは世界観を共有しているのかもしれない。
(ネムルバカには響子と父さんという世界観を共有している作品があるので興味があればそちらも合わせて確認して欲しい)



ぱれ……!?は あれ……!? の最上級
石黒正数先生の前作それでも町は廻っている
で生まれた概念。
(それ町の方の画像が用意出来なかった…
読んで確かめてみてほしい)

終わり

全伏線回収とはいったものの、これは何を表しているんだ…?みたいなシーンもあったりして、
絶対に回収しきれてない自信があるのでここに書かれてない要素を拾えてる人は是非教えてほしい。
ここまで読んで未読の人間はいないだろうけど
未読者も既読者も読もう!天国大魔境!!

追記
最新の考察とか感想は↓に書いていくのでそちらもよろしければ確認ください


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