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実家問題

三姉妹はそれぞれお嫁に行き、年老いた元気な母は一人暮らし。まだまだ元気でいてね。

とうとう口火を切ったのは母。

その後のことについて。


私で良ければ、
反対の意見が無ければ、
揉めなければ、
私がこの家の管理人くらいにはなれるかもしれません。老朽化した家は固定資産税もそれなりで、そのくらいでしたらしばらく支払いは可能かもしれません。
空家にはせずに、売りもせずに当面は私がこの家を預かることに決めました。
その夜、母は2人の姉それぞれに連絡し同意を得た。お姉ちゃんたちも快諾したよ、と大喜び。育て方がよかったのかしらー、もういつ死んでもいいくらい。仏様にも手を合わせて涙を流して報告したよー、だって。
三姉妹以上に、当人はモヤモヤしているのだ。同級生の友人に電話したら認知症だから話せないよ、と旦那様に言われてショックを受けたり、父の法要の準備をしたり、内心穏やかでは無いのだ。もう他人事ではないらしい…

ずーっと互いに口に出せなかった事、どうにか落ち着きました。
そしたら、田植え前の情景が脳裏をよぎりました。用水路の水を堰き止めていた板を外して、水が田んぼにどんどん流れるみたいに。私の心の中がどんどん流れて動いていって、これからの事、これからどうしていきたいか、どんどん、どんどんイメージが膨らんでいきました。
人が生まれて来ることも、去ることも、流れの一つ。それを避けては人生は進まない。そんな当たり前のことを受け止めたら、前に進める気がしてきた。


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