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住吉山実里の欧州滞在記 2024/04/27

昨日は歯も磨かずに寝てしまった。
朝デスクワークののち、お昼ごはん。昨日歩いた通りにケバブ屋さんの行列があったので行ってみることに。土曜日だけど開いてるかなーあ、結構並んでる、もっと早い時間帯に来ればよかったね、列の後ろに並ぶ。ちからさんと交代で店の中に潜り込み、注文方法などを偵察する。すぐに寒い日陰で並び続けるのがすぐにしんどくなってきた、実は朝から少し身体が重いので。もうやめたい気持ちと、ここまで並んだのだから……の気持ちが葛藤する。近くのベンチで休憩したり、急に何故か少ない列に案内されたり、持ち帰るか中で食べるかのどいどいがあったのだけど、とにかくケバブにありついた。Ayranというヨーグルトジュースが美味しい。いままでそんなに機会がなかったのだけど、このケバブ文化(圏)もいつか体得したいな。それから、昨日たっぷり歩いて多少土地勘のある私は、ちからさんを旧市街へ"案内"する。カフェでデスクワークした後は、レオポルド美術館へ。1時間、駆け足だったけれど、堪能。クリムトもシーレも実物を観るのは初めてかもしれない。これまではどうしても図案として、画面のデザインの素晴らしさに意識が向かっていたけれど、筆跡のテクスチャの熱気に心が熱くなる。それと、シーレの描く町でテレビゲームしたいな。この美術館周辺はアート関連施設のコンプレックスのようになっていて、ショップでサングラスをゲットする。可愛いウエストポーチも売ってたんだけど、サイズ的に物足りないので、ブランドだけチェック。ドイツのらしいので、また今後出会うこともあるかな。しばらく中庭のテトラボットで休憩したあとは、Tanzquartier Wienの劇場へ、松根充和さんが昨夜、上演があるよとチケットを手配してくれたの、ありがとう。そういえば、劇場のホワイエでもウエストポーチ、ショルダーバッグを持っている人が多い気がする、流行ってるのかな......。
Amanda Piña / nadaproductions『Exótica』を鑑賞。作品の本筋からは逸れるのかもしれないけど、それぞれポケットやポーチに入っている小物を依代にして、先祖を呼び込むイニシエーションが面白かった。クロークに荷物を預けてもなお、人は何かは携えているのだろう、貴重品だったり、あるいは丸めたレシートかもしれないけれど、側にあるそのモノは自分にとって大事なモノかな?とかふと考えさせられて。ただ、大文字の歴史にかき消された、名もなき先祖の踊りを呼び起こすものだけれど、逆にエキゾチシズムを強調されてしまっているような気がしたのは私の読み違えなのかどうか、わからない。

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