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住吉山実里の欧州滞在記 2024/04/26

たっぷり眠れて早朝、ウィーンに到着。飛行機を降りるとすぐに謎の大行列。シャトルでも待っているのかな、何だろうと、トイレで歯を磨きながら様子をみる、動かない。どうやら、いきなりイミグレーションになっているみたいだ。それから、スマホのインターネットの様子がおかしい。いつもなら「ようこそ!」ってSMSがきて前のめり気味に海外ローミングに繋げようとしてくるのに、電波が全然立たない。空港のwifiに繋げながら、どうしょうか思案する。空港のカフェで立て直すか、結構近いらしい市内のホテルまで行ってしまうか……しばらくどいどいした後、結局空港のカフェに入流。携帯会社のチャットサポートとしばらくやり取りするも、うまくいかないし時間が勿体無い気分になってきたので、やっぱりホテルを目指すことに。

みっちーに「緑のCATには乗るな」と言われていたのでそれを避けつつ、どうにかこうにかチケットを買い、市内へ。「中央駅」という名の駅には、方向さえ間違えなければ着くだろうと思っていたのに、途中で違う方向へ向かっている気がしてくる。線路は分岐していて、列車は中央駅方面ではなくグッと旧市街方面に向かっているようだ(京都駅に行くはずが、出町柳駅に向かってる、みたいな感じ)。GPSと駅名を解読しながら、比較的近そうなところで降りる。駅のwifiで道順を確認して、トランクを引きながら歩く、やれやれ。それでも、はじめて降り立ったウィーンの街並みに興奮しながら、緩やかな坂をのぼって到着、ホテルの前には小さなマルシェが出ている。荷物を預けて、もう一度トライするも、スマホのローミングはうまく行かない。もう今日は諦めよう。とにかく外を歩きたい! 歩こう!

ホテル前のマルシェにはパン屋さんも出ている。一応聞いてみるとキャッシュでしか支払えないとのこと、現金ないなーと諦めて歩き始めたけれど、ポーチに20ユーロ札があることを思い出した。プレッツェル、1.3ユーロ。細かいのない? ないんだ、ごめん。一生懸命お釣りを探してくれた。「今朝ウィーンに着いたんだ」って言うと、びっくりされて、ちょっと話す。しばらく歩いて教会の前の蛇口、どうやってやるんやろうと思ってたら、掃除の人が教えてくれて、「飲めるよ」って。 まだ、体重のかけどころがグラグラするけど、歩き始めると、馴染んできた、調子出てきたぞって感覚になる。

ウィーンの街並みは、壁の角っこが個性的で、デザインのみせどころなのかなという印象。あれ、ローミングのゴタゴタで携帯の充電が少ないや。もう、いいや何とでもなれ、パソコンに繋ぎ繋ぎいこう。ベルヴェデーレ宮殿の庭園を抜け、シュテファン大聖堂、アンカー社のからくり時計、ドナウ運河、気分に任せてずんずん歩く。ここらで、トラムに乗ってみようか。メトロに降りてチケットをゲット、運河沿いをとことこ進んで、フンデルトヴァッサー・ハウス。新緑もじゃもじゃ、楽しい。実は私の実家の玄関には彼の『Irinaland Over the Balkans』の大きなポスターが飾られていて、子どもの頃からの風景となっていた。2階のカフェでしばらくまったり過ごしたあとは、そろそろホテルに戻ろうか。地下鉄を乗り継いで、チェックイン。

1時間ほど休んだところで、ちからさんの到着時間、近くのバスターミナルで合流。それから慌ててスーパーに買い物に。去年のミラノではあまり気にしていなかったけれど、19時で閉店だったり、日曜日休みになるスーパーが多いみたい。水などを買って、近くに夕食を探しに行く。いくつかレストランや中華屋、ケバブ屋をのぞくも、うーんそんなに惹かれないな、やっぱり物価高いしなー、と歩いていると、横道にグロッサリーストアを発見。キプロスで大好物だったシュシュコというお菓子も扱ってるし、トルコ系みたい。パスタの材料を買い込んで、ホテルのキッチンで夕食を作ろう! うきうき調理をしていると、みっちーこと松根充和さんがやってきてくれた。去年のYPAM以来の再会のハグ!

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