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松橋萌の欧州散歩伝2024其の36



車窓

キノコのピザ(3.6€)を食べる。温かくして貰って。半分サイズで2€くらいだったら丁度いいけど、贅沢品。駅で歌を歌う人がいる。


これは地元の人からしたら飽きるとその人は言った。
その前で

ケルン日本文化会館までの道。ニースの時のような服装のカラフルさを感じる。その時パリはモノクロ、ニースはカラフルだった。曲がり角で、蹲った黒い布をまとったように見える背中の人がいた。その先にオーガニック系のスーパー。ジュースとラムネを買ってみる。可愛いからお土産に良いかも。バス停であきこさんに声を掛けてもらった。会えてうれしい、と言われて良かった。一緒にバスに乗った。それ一個頂戴、と何事にも興味を持つあきこさんらしかった。

到着。

しゃべりーれんは、残念ながら図書館の方ではなく、結局図書館を拝見することができなかった。日本語話者は席替えができず、ローテーションで学習者が変わって行く。初めは同じ席のEさんが質問の主導権を握っていたが、私はこの辺りの町に住む人に聞いてみたいことが色々とあったのでムズムズとしていた。しかし、気を利かせようとしていただけのようで、最後は私がずっと質問したいことで話をするように変わっていった。何故ここに来ましたか?という質問に対して、日本語話者は“ボランティアである”と答えた。私としてはその答えがどういう意味かあまり掴むことができなかった。ドイツ人に助けられたから〜とか、そういうのもあるとは思うけど、ボランティアという答えではない動機を聞きたかった。人と話すのが好きとかそういうことではないの?その人自身の気持ちとかモチベーションはどこにあるんだろう?

質問は初めの方は難しかったが、オフィスワークとテレワークどちらが好きですか?とか犬を飼っていますか?とか車に乗りますか?とか自分が聞いてみたいことを話せて最後の方はふむふむ・・・色んなことが聞けて楽しいな〜と思った。

目が合った子と話したかったのに、その子はいなくなってしまった。

筆談会の後に、カフェに行って間違ってトイレで0.5€払ってしまった。お婆さんの見張りがいて、払ったら持ってるハンカチをくれるのかな?と思ったけど、そんなことはなかった。

teeを頼んだ。間違えたな、と思ったので一番安い…店員さんはオーダーそっちのけで、自分はこの間東京にいたんだ!と言い、スマホを触ってオーダーをしてるのかと思ったら、その時の写真を見せてくれた。真っ赤な鳥居だった。でも今回の渡航でほぼ初めて“こんにちは!”と言われてなんだか不思議な気持ちになった。その後blackかgoldか?と聞かれ、レモンティーを頼んだ。


一口食べてから写真を撮りがち“ドイツの伝統的な”

このクリームをあきこさんは“そういうの好き?”と言った。しかし、好き嫌いに限らず、ドイツらしい食べ物も食べてみたかった。ちゃんとした外食はまだ一度もしていなかった。隣の席にはドイツ演劇の俳優が座っており、言葉・見た目・身振りの話などをしていた。白塗りにして白人の役を演じたという。昔の映画の中で真っ黒に塗られた演者のことを思い出してしまった・・・

ひとみさんという方は、匿名的な自分を望んでいて、あきこさんと好きな町が違った。大江健三郎、西加奈子、村上春樹が好きだと言った。あいまいな日本の私。路上で薬漬けになった人もまたそれを含めてあの町だと言ったのは彼女の見えない強さを表現する言葉に感じた。髪色を緑にしてみたいらしい。ゆっくりと歩く

ケルンでなくても、デュッセルドルフにも同じスーパーがあると聞いたけれど、20時までしかやっていなかったので解散した。

lidyで買い物してみたけれど、行列で驚いた。レジは男性が担当していた。バスに乗って家に帰った。歩数が少ないからうまく寝付けなかった。

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