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藤原ちからの欧州滞在記2024 Day 53

火曜日。陽平さんちで味噌汁をご馳走になってから出発。ほんとにお世話になった。次に対面で会えるのは12月のYPAMになりそう。半年後かあ……。あっという間にその日がやってきそうな気もする。バスで空港へ。Bodø(ボーデ)の空港にはボルダリングがあって、実里さんがトライ。船酔いでぐったりしていた彼女の体調もだいぶ回復したみたい。そしてフライト。キャビンアテンダントの人がおそらくトランスジェンダーで、わたしたちに、どこから来たんですか、あら日本、それは謝謝、えっ、あらほんとごめんなさい、アリガトウ、という感じでおしゃべりしたのだけれど、彼女(pronounは聞いてないからこう呼んでいいのかはわからないけど)はその会話で弾みがついたのか、他の乗客にも、どこから来たんですか?と訊いて回っている。

オスロ空港到着。陽平さんから聞いたアプリVyでチケットが買えそうだったので、それでホテルまで行ってみることに。乗り換えがちょっと複雑だったけど、アプリに出た通りに乗ってみることにした。これこそ正真正銘の都会だな……という感慨と同時に、バス乗り場では、ああここは人種のるつぼだな、と感じる。久しぶりに都市に戻ってきた、という感じがする。

ホテルはちょっと不思議な感じで、ボードゲームパーティが19時からあると聞いてちょっと期待してたけど、実際に参加者はおらず(まあ特に告知もしてないしね)、ボードゲームが提供されるだけだった。週末は盛り上がったりするのだろうか。そういえばボーデのカフェでついにバックギャモンに興じている人たちに出会ったな。彼らは月曜に集まっているらしい。そういう、曜日ごとのアクティビティが存在したりもするのだろう。屋上からの景色は抜群で、しかしとりあえず部屋に篭って作業。徒歩5秒という驚きの近さのスーパーマーケットで買い物していて、魚をどれにしようか迷っていると、親切な女性がものすごく丁寧にいろいろと教えてくれる。とにかく彼女的にはPeppermakrell(鯖)がオススメとのことで、それは買うけどもうすでに食べてもいるから、もうひとつ別のが欲しいと言うと、それならこれはどう?とSild(ニシン)を勧めてくれる。さらにはkaviar(タラコのチューブ)やヤギのチーズにもチャレンジ。我々の食欲と好奇心はいやおうなく高まっている。
 
そして何より驚いたのは、オスロの夜は暗い、ということだった。当たり前のはずのことが、わたしたちにはもう、当たり前ではなくなっている。


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