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改めて自分の「好き」を問う(釣り編)


僕は釣りが大好きだ。
週末は釣りに行きたくてたまらない。中毒に近い。

ただ、あまり仕事に繋がらないという点で、この釣りという趣味には少し罪悪感があるし、
「自分がなぜ、釣りがこれほどまでに好きなのか?」
が全くわからなかった。

だけど、最近、少し釣りがなんでこんなに好きなのか?ということが少し仕事とリンクしたのでまとめてみようと思う。

釣りはクリエイティブだから。

僕が好きな釣りは、とにかく、オカッパリからの釣りだ。堤防やサーフから釣る釣り。
仕掛けは問わない。ルアーでも餌でも、とにかく釣れればなんでも構わない。

船釣りは確かに面白いが、何かが違う。

なんでだろうというのを考えてみると、
とにかく自分が好きな釣りは、
「自分で試行錯誤して探し当てる釣り」
だということ。

今釣れていそうな釣り場を探して、まず当たりをつける。
「あ、今、館山ではソウダガツオが釣れてるなぁ」「神奈川だと大きいアジが釣れてる」「お、段々キスやマゴチがつれ始めたなぁ」など。そしてそれらを釣るために仕掛けを揃えて現場に行ってみる。

アングラーズというアプリで傾向が分かる。

現場に行ったら、釣れている情報とは異なることが多い。それは天候や潮の満ち引き、時間によっても違ったり、行ったことがないところだと、どんな釣り場なのかにもよる。
それによってどんな仕掛けで釣りができるのかも決まる。例えば波が高かったら、オモリの重さを重くしないと釣りにならなかったり、風が強かったら煽られないようにウキの形を変えたり、、、。

この釣り場だったら穏やかだからなんでもできそう。何が釣れるかな。

そこからはどんな釣り方をしたら、何が釣れるのかを試していく作業。海の底が砂地だったらキスが釣れるだろうとか、岩場だったらメジナかなぁとか。

揃えた仕掛けを作って、投げてを繰り返す。あーでもない、こーでもないと試行錯誤する。

そして、答えが出た瞬間が最高だ。
自分が立てた仮説が「魚が釣れる」という形で立証される。

だけど、次にまた釣れるかはわからないので、もう一度同じ釣り方で試してみて再現性があるかを試してみる。

この過程が、
「クリエイティブの提案」に似ている
と最近気づいた。

魚は、クライアントだ。
魚が求めていることや釣り方は最初は分からないが、研究すると段々分かるようになってくる。クライアントも同じで、クライアントの掘り下げをすると、こういうことを考えていて、こういう風な歴史があって、だから今、こんな施策をしているんだ!と気づく。 

それを元に、仕掛け(=企画書)を持っていく。

現場に行くと、
実際に立てた仮説とはちょっと違う与件や課題が出てくる。ウェブサイトにはこう書いてあったけど、実際にはこうなんだ!という気づきがある。(釣りだと、天候や現場に行って海の状況を把握し、今日はこんな感じかと気づく。)

その出た課題に対して企画をブラッシュアップして持っていく。ここで大事なのは、企画を考えるにあたって、自分に武器やインプットがないとクリティカルな提案ができない。(釣りに例えると、仕掛けを何にしようか考えている状態だが、知識がなかったら仕掛けを作れない。) 

そして、釣る。

この過程が実に面白い。

仕事でも釣りでも、もっとインプットしてあらゆる状況での釣り方を学ぶ必要がある。

https://fish.shimano.com/ja-JP/content/beginners/fishingstyle/index.html

相手が喜ぶような、相手の感情が動かされるような面白い提案(面白い仕掛け)を行うこと。そして、ボウズ(=全く釣れない、釣果ゼロ)になる頻度を下げていくこと。

釣りは、クリエイティブだ。

だから、好きなの。

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