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大学別の国家試験合格率は大学選びに関係ない

こんばんは、おっぱっぴーです。

今日は私が大学に進学を考えた時のポイントを記事にしてみたいと思います。

高校時代

私は農業高校出身で、食品製造の学科で勉強をしていました。

食の勉強をする中で、食に携われる仕事はなんだろうと考えた時に、調理師や栄養士という職業を知りました。

実際はもっと昔から職業は知っていましたが、ほとんど名前だけで、実際どんな仕事をしているのかは想像の中でしか知りませんでした。

私は色々な職業を比べた時に、一番専門性の高い職業はなんだろうと考えました。

料理を作るのが好きだったので、調理師やパン職人、パティシエにも興味がありましたが、将来自分がお店を開きたくなった時に、その資格は必ず必要なのだろうか?と疑問に思ったのです。

調べてみると、レストランで料理を作る人は必ずしも調理師免許を持っていなくてもいいし、全くの素人の主婦が趣味の延長のような形で小さなパン屋やケーキ屋さんを開いていることも知りました。

確かに学校でしか学べない知識や技術はあると思いますが、私は免許を持っていなくても出来ることなら今それを学ばなくてもいいのではと考えました。

次に栄養士の仕事を調べた時に、栄養士は栄養士の学校を卒業して都道府県知事の免許を受ければなれると分かりました。

しかし、管理栄養士は国家試験を受けて合格しなけらばならない資格です。

管理栄養士は栄養士と違って、更に栄養学の専門的な知識を必要とします。

管理栄養士の資格があることで、例えば病院に勤めた時などは加算を取る事ができ、社会的に認められた資格であると感じました。

せっかく栄養の勉強をするのならば、もっと専門的であったほうが良いと思い、管理栄養士を目指すことにしました。


管理栄養士になるための近道

管理栄養士になるには3つの方法があります。

(ここで言う‘’管理栄養士になる‘’とは管理栄養士免許を取得するという意味です)

①管理栄養士養成施設(大学)で学び、国家試験受験資格を得て、国家試験を受験し、合格する

②栄養士養成施設(短大や専門学校)を卒業し栄養士免許を取得したあと、決められた年数栄養士として仕事をし、国家試験受験資格を得て、国家試験を受験し、合格する

③栄養士養成施設(短大や専門学校)で単位を取ったあと、卒業と同時に管理栄養士養成施設(大学)に編入し、国家試験受験資格を得て、国家試験を受験し、合格する

最も最短で管理栄養士になるには、①あるいは③です。

ただ、編入は編入でとてもめんどくさいし、既に形成された組織の中に突然編入という形で入るのは自分にとってストレスだと思いました。

②も、栄養士の仕事をしながら勉強して受験する人は合格率がかなり低い傾向にあります。

栄養士の仕事は、ほとんどが給食施設で調理師と同じようにほとんど大量調理の仕事がメインだからです。

当然早番遅番がある施設だと、勉強の時間が充分に取れないのは当たり前です。

確実に管理栄養士になりたいと最初から決めている場合は、管理栄養士養成施設に入学することをオススメします。

大学の選び方

私の高校は進学校ではなかったので、当然選べる大学は限られていました。

特に、親から上京や一人暮らしを反対されていたので、地元で大学を探すしかありませんでした。

地元には管理栄養士養成施設の大学が2つありました。

《A大学》

管理栄養士国家試験合格率が毎年90%を超えており、自宅から自転車で10分の距離。

オープンキャンパスも学園祭のノリで学生がワイワイやっており、雰囲気もよく楽しかった。

ただ、指定校推薦が私の高校にはなく、AOかセンター試験を受けて合格しなければならなかった。


《B大学》

新設されたばかりの大学で、私が入学するときにやっと1期生が卒業する、という状況だったため管理栄養士国家試験合格率がわからなかった。

しかも、電車やバスで片道2時間かかる距離。

オープンキャンパスは人がガラガラでほとんど教授と助手にしか会えず、学生の様子は全くわからなかった。

ただ、出来て間もない学校だったので、設備は最新でオシャレなキャンパスだった。

指定校推薦があったので、受ければ入学が約束されているようなものだった。



私は合格率を気にしてA大学への入学を希望していました。

夏にAO入試を受けましたが、課題が難しく一次試験で不合格。

どうしてもA大学に入りたいと悩んでいたところ、当時の高校の先生から

「合格率は魅力的に見えるけど、自分が管理栄養士になれるかどうかを保証する数字ではないよ。合格率がいくら良くても、結局は自分が勉強して合格しなければならないのはどこの大学に入っても同じ。B大学はまだ卒業生がいないから合格率がわからない分、先生たちは合格率を上げるために色々頑張ってくれると思うんだ。A大学を受けて落ちてしまって、管理栄養士の勉強すらできないよりは、確実に入れるB大学に入って頑張って4年間勉強して、管理栄養士になるほうがいいんじゃない?」

というアドバイスをいただき、納得してB大学に入学することに決めました。

本当にこの言葉がなかったら、私は管理栄養士になっていなかったかもしれません。

A大学に入っても、落ちる学生は落ちる。

私はB大学に入ったけど、4年間頑張って管理栄養士国家試験に合格することができました。

先生たちは尊敬できる素晴らしい方たちだったし、偉大な先生から色んなことを学べて本当によかったと今では思っています。

私は友だちの中に馴染むということが苦手だったけど、同級生はみんな明るくて頼もしい仲間ばかりでした。

ぶっちゃけ片道2時間かけて大学に通うのは勉強の時間がその分削られるのでバカバカしいと思っていましたが、通学時間往復4時間でも管理栄養士になれることを証明しました。

電車とバス通学でしたが、自分が運転する訳では無いので、テスト前などは電車やバスの中で勉強することができました。

管理栄養士に合格したときの私は、「全然努力してないし、勉強もしなかったのに受かってしまった」と感じていましたが、今当時のことを思い出して見ると、努力していたなぁとやっと感じることが出来ています。

もし、管理栄養士を目指している高校生の方が読んでいたら、大学選びの際に是非参考にしてみてください。

ちなみに

大学4年生のときに1人で保健所実習に行ったのですが、A大学の3年生数人と合同でした。

事前課題は全く一緒に作ってくれないし、結局ほとんど私が準備して、A大学のやる気のなさというか、教育されてない感じを見て、B大学に入っていてよかったと痛感しました。

「私の大学でこんなことやってたら、先生に相当注意されるよ…。せっかく実習先の先生は時間を割いて教えてくれるのに、なんなのこの態度…(T_T)」

と心底思いました。

A大学に入っていたら私はどうなっていたのだろうとゾッとした瞬間でした。


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