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飲み仲間をさがしていたら、街づくり会社をつくっていた

越谷のまちづくり会社「レイクアンドピース株式会社」を立ち上げ、1月で丸2年になります。

2010年に独立した時は広報イベントをてがけるオプンラボがメインでした。2016年から変人と高校生・高専生をつなぐ近未来ハイスクールの準備をはじめ、2022年にレイクアンドピースを立ち上げました。6年ごとに新しい取り組みがミルフィーユのように重なっていきます。

レイクアンドピースでは、越谷レイクタウンにある大相模調節池を拠点に、水辺をピースフルで豊かな日常を実現するための仕掛けづくりをしています。

変人コレクターとよばれる

オプンラボという会社では、企業の広報的なイベントやコンテンツづくりをしていました。イベントに登壇する方は、エッジがたっていておもしろい人たちが多く、そういう人たちが大好き過ぎて、自社主催の小さな勉強会にも講演者としてお声がけしていました。気づいたら変人コレクターとよばれていました。

次第に、この魅力的な人たちを若い世代とつなげたいという思いが生まれます。多くの大人が面白いと思う業界の達人たちの話は、子どもたちであればもっと刺激を受けるのではないかと考えたからです。

そんなことを思っていた2016年、学び合いに力を入れている高校の先生と出会います。高校生と尖った大人たちをつなげたい、私の周りにいる変人と高校生の対話する機会を作りたいということで意見が一致し、スタートしたのが「近未来ハイスクール」でした。

飲み仲間を求めて

オプンラボや近未来ハイスクールの活動をしている一方で、地域コミュニティにも関わり始めます。10年以上、越谷に住んでいるにもかかわらず、ほとんど知り合いがいなかったからです。

「帰りの電車の時間を気にせず、地元で飲みに行ける友人がほしい」

そんな折、北越谷の歯科医院の一角をコミュニティスペースにするという企画に関わる機会を得ます。コミュニティでは、越谷に住む変人たちをさがしだし、対話する機会を作りました。宿場町越谷をもりあげる建築士、マルシェを企画運営するコーディネーター、かき氷の「機械」にやたらと詳しい団体職員、和菓子の職人など。

イベントに登壇した一人、古民家や宿場町の保存に力を入れる畔上順平がレイクタウンの水辺で2019年にイベント「Lake and Peace」をスタートします。私はボランティアスタッフとして、受付の手伝いをしました。ゆるっと水辺でビール飲みながら。

イベントは「レイクでピースに、レイクをピースに」をコピーに、マルシェや水上アクティビティの体験など水辺の豊かな日常をつくるための社会実験を行います。初期メンバーにクリエイターが参画していたこともあり、ロゴや装飾などクリエイティブが素敵な、ワクワク感の高いイベントでした。口コミを中心に地域の来場者が増えていきました。

Lake and Peace 2019

気づいたらまちづくりだった

イベントに関わりはじめると、オプンラボの本業であるイベント運営魂がむくむく出てきてしまいます。当日のお手伝いだったのが、我慢しきれなくなって、プロジェクトにしっかり関わる事務局運営に入りこんでいったのです。

回を重ねるごとに来場者が増え、出店するマルシェや出展する地元事業者などのサポートも広がったLake and Peace。その様子をみていた周りも動き出します。埼玉県が中心となってイオンモールや越谷市とレイクアンドピースが一緒に、レイクタウンの水辺で本格的に賑わい創出するプロジェクトがスタートしました。イオンの40ページにわたるESGレポートには、地域共生の取り組みとしてトップで取り上げられています。

ステークホルダーに配布するイオンのESGレポート

2019年から2021年まで実行委員会で運営してきたイベントは、本格的に水辺のにぎわいをつくるために、畔上、小林が共同代表となり、地域の(飲み)仲間と一緒にまちづくり会社を2022年1月に立ち上げ、その活動を拡大させていきます。

イベント広報から対話型の教育、そしてまちづくり。一見、バラバラなようにみえますが、レイクタウンの水辺は探究テーマの宝庫であり、また駅から近い広い公園はさまざなPRイベントに適しています。単に人が集まるための企画ではなく、越谷レイクタウンの水辺に親和性が高く、子どもも大人も、関わった人の好奇心が止まらなくなるような事業を生み出していきたいなぁ、と思っています。

飲み友達が欲しいと思っていたら、なんだか楽しいオオゴトになっていました。ちなみにお酒は弱いです。

小林利恵子

opnlabと近未来ハイスクール

■株式会社オプンラボ  https://www.opnlab.jp/
■一般社団法人近未来ハイスクール https://www.kinmirai.co/
  近未来KOSEN https://kinmiraikosen.jp/

オプンラボは近未来ハイスクールと連携し、尖った専門家たちをコーディネートすることで、学生や教員、企業のリーダーたちが、最新のテクノロジーやデザイン思考に触れる機会を提供したり、新たな発想力をひきだすワークショップなどを企画・運営します。さらに、それらの報告書や記事、映像など、コンテンツづくりも支援しています。
#対話型授業 #勉強会 #コンソーシアムなどの企画・講師手配 #事務局運営  #マーケティングセミナーの企画運営 #映像配信  #アワードの企画・運営  #各種イベント・コンテンツの企画・制作など

■レイクアンドピース株式会社 https://www.lake-and-peace.jp/
レイクタウンの場を基点に暮らす人・働く人・訪れる人の日常を豊かにすることを目指す越谷のまちづくり会社
事業は、まちの調査分析、地域住民のワークショップ企画運営、地域イベント企画などをてがける
今後は、SUPやカヤックなどの水上アクティビティ事業や、水辺の価値をいかした地域の人がわくわくする事業を展開する。

じんわりきたら「サポート」もよいですが「スキ」をぜひ^_^