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越谷レイクタウンで高校生が探究する「冬の水辺の活用」後編 〜冬での実践

夏のイベントで、水辺の冬の活用についてアンケートをとりはじめた高校生たち(詳しくは前編参照)。スタートから、いきなり難航します。声をかけてもことごとく断られます。

私服の彼らは少し大人びてみえます。来場している人たちは、企業の営業関係者で、何か売り込まれるんじゃないかと警戒したのかもしれません。

4人は対策を考えます。目の前にある巨大ショッピングモールに行き、100円ショップでA4サイズのホワイトボードを購入します。そこに高校名を書いて首からげることにしました。自分たちは怪しいものではないと視覚で訴えます。

私もきっかけづくりをサポート。

会場には大型なテントが設置されていました。テントの下には夏の日差しを避けてくつろいでいるグループがいくつかありました。そのひとつのそばへ行き、
「イベントの運営事務局です。高校生が調査をしているので協力していただけませんか」
と声がけします。*

Bigテント

1グループ目が無事快諾してくれたので、私はその場を離れます。

夕方、会場を見回っているとまだ彼らがいます。聞くと、丸1日、ずっとインタビューしているとのこと。1、2時間程度、数人にインタビューをしたら帰ると思っていたら、イベントの終盤、18時過ぎまで滞在して、ねばりづよく意見を集めていたのです。

総数35名、子供から大人まで声をかけ「温かい飲み物があるといい」、「イルミネーションがほしい」など、どさまざまな意見を集めていました。

イベントが終わり、夏休みにその内容をまとめ、2学期に授業で無事発表を終えたとの報告が届きました。

そして冬のイベント企画へ

奇しくもレイクアンドピース株式会社では、2023年2月12日に水辺で冬のイベントをすることになりました。人の往来が減る冬の水辺の新たな魅力発信と、越谷の事業者の振興をテーマにしたイベント事業を越谷市から受託したのです。イベント名は「Lake and Heart(レイクアンドハート)」。

バレンタインが近かったので、地元のパティスリーが提供するチョコレートファウンテンや、越谷産のいちごを使った様々なお菓子や飲み物が販売されました。アンケートの中に入っていた「ホットワイン」「イルミネーション」も盛り込みました。

当の高校生はというと、今度は参加者ではありません。企画の当事者として、焚き火エリアで対話をする「炎joy! eat and talk with 高校生」を運営します。ヘアサロンのオーナーや獣医師など、越谷のちょっと尖った人、楽しく仕事をしている人たち(変人たち)との対話をするプチ近未来ハイスクール的なものが実現しました。

炎joy! eat and talk with 高校生

イベントに多様な世代の人が集まり、つながりができ、参加している人がフラットに学べる場ができる。そして刺激をうけた人が次の仕掛けを考える。冬のイベント「Lake and Heart」はそんな循環が見えたまちのイベントになりました。

小林

*レイクアンドピース株式会社がレイクタウンなどで主催・企画・運営するイベントにおいて、事務局の許可のないアンケート回収や出展者・出店者以外のチラシ配布などの宣伝行為はご遠慮いただいています。

こんなご相談にお答えします(ちょこっとPR)

  • 知的にワクワクするBtoB、BtoCの広報イベント・学びの場の企画・プロジェクト管理のご相談は オプンラボ  問い合わせ

  • 変人との対話で視野を広げる探究授業・外部連携のための講師コーディネートのご相談は 近未来ハイスクール 問い合わせ

  • レイクタウンでの事業や社会実験イベントに関心のある企業の支援・コンサルティング、郊外型のまちづくりに関する講演、レイクタウン視察等のご相談は レイクアンドピース 問い合わせ

小林利恵子プロフィール
株式会社オプンラボ 代表取締役
一般社団法人近未来ハイスクール 代表理事
レイクアンドピース株式会社 代表取締役
NPOインディペンデント・コントラクター協会 理事
変人のリーディングカンパニー「オプンラボ」を2010年に設立し、「個人」や「組織」の尖った部分を魅せる事業に力を注ぐ。2022年からここに「地域」も加わり、土地の魅力・エッジのたった部分を発信する。近未来ハイスクールでは県立、都立の高校へ変人をつなぐ探究授業を実施。視野を広げたい生徒のみならず、(忙しすぎる)先生の校務負担を下げるような探究授業のコーディネート支援も積極的に手掛けていきたいと考えている。
東京都府中市生まれ、埼玉県越谷市在住。

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