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変人の見つけ方〜8割の人とは違う視点を持つかどうか

変人コレクターの小林です。

変人というと「少し変わったキャリアの人ですか?」とか「飛び抜けて才能はあるけどコミュ障な人ですか?」と質問されることがあります。確かに変人がキャリアの話をする近未来ハイスクールを主催していますというと、そんなイメージが思い浮かぶのかもしれません。

オプンラボの言う変人は、ちょこっと違います。

あくまでもオプンラボの定義ですが、変人とは「変わり続ける人、変革を起こす人、エッジのたったプロフェッショナル」です。変わり続ける中で重ねた経験や思索をもとに、豊富な視点を持っています。自らの考えを切れ味のよい、わかりやすい言葉で表すので、むしろコミュニケーション力はむちゃくちゃ高い。

そして、変人の特徴のひとつに「その場の8割の人と違う視点を持っているか」という点があります。

先日、静岡の県立高校で、近未来ハイスクールを実施しました。課題設定や解決力を育む「探究の授業」で変人が登壇し「問いを立てる」ことについて一緒に考えていきました。

変人として西克徳さんに登場をお願いしました。グランドデザインという東京・香港・上海に拠点をもち、大手企業のブランディングをてがけるデザイン会社の経営者です。生み出すクリエイティブがどれもかっこ良い!近未来KOSENもデザインしています(自慢)。

西さんはデザイナーとして、クライアントさんとともに多くの問いや課題に向き合ってきました。

登壇した変人の西さんは生徒にむかって
「正しい答えより、新たな問いのほうが価値がある」
というメッセージを投げかけます。

往々にして進学率の高い学校の生徒たちは、効率的に正解をだすことで高い評価を得てきています。今回訪問した学校も進学率が高い学校でした。西さんの「新たな問いのほうが価値がある」というメッセージに対し、8割の生徒は心に刺さりましたという感想でした。しかし、一部の生徒は動揺します。反発を感じるコメントも終了後のリフレクションシートに寄せられました。

「なんで新しい問いを見つけなければいけないのですか?私は正しい答えだけを出していく、今のままでいいです」

肯定的な生徒も否定的な生徒も、今までにない視点を投げ込まれ、心がゆさぶられいます。むしろ「違うんじゃないか?」「そもそも何を言ってるのか?」と立ち止まって意見を発信する生徒たちのほうが、心にさざなみが立っており、思考を深めはじめているかもしれません。

西さんは上記の問いに対し、次のように返します。
「人の生き方はそれぞれで、生き方に絶対的な答えはありませんから『今のまま正しい答えだけでいい』と思うならば、それでいいと思います。でも君がそう思っても、世の中には絶対的な答えはなく、今のままで良いと思わない人たちもたくさんいることを知っているだけでも重要な学びにつながるかもしれませんし、『正しい答えだけで良いのになぜ、そうではないと大人は言うのか?』あたりを探究のテーマにしてもいいかもしれません。」

「なぜそうなのか」「本当にそれやりたいの」「この視点からみたらどうか」など、ビジネスの現場で問いの1000本ノックをしてきた変人たち。大多数の人とはちょっと違った視点を学校現場に入れる、という形で先生方と連携し「総合的な探究の時間」の問いを深めています。

近未来ハイスクール 出る杭を伸ばす。変人と高校生・高専生をつなぐ教育プログラム

オプンラボ 出る杭を魅せる。人にフォーカスした広報・インナーコミュニケーション支援。変人という社外刺激を取り入れた企業ワークショップも展開しています。

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