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人とは違う考えの人が社会をつくっていく

「これからは人とは違う考えの人が社会をつくっていくと思った」

私が話した東海大学のゼミの生徒の感想です。

話したテーマは「考える」。私は変人コレクターなのですが、周りにいる変人(*)たちが、岐路に立った時に考え、自ら道を選んで、進んでいく、変化していく様子を紹介しました。

ゼミに声をかけてくれたのは、私の変人コレクションの中でも最高峰の変人、日本経済新聞社 編集委員の木村恭子さんです。木村さんは記事の執筆だけでなく、テレビやラジオにもコメンテーターとして登場します。今年から東海大学の教授として教壇に立つなど活躍の場を広げています。

ある日、木村さんから自分の授業の一コマ、大学2年生のゼミで100分話をして欲しいと連絡が入りました。

きっかけは、Facebookで『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』を読んだという私の投稿でした。それをみた木村さんから「1日3時間だけ働いておだやかに暮らす」をフックに学生に話して欲しいと連絡が入ったのです。

「え、木村さん、私でいいんですか? 山口揚平さんではなく?  あと、本はどちらかというと"3時間だけ働く"ではなく”思考法”に重点をおいてますが」
「いいのいいの、あくまでもきっかけだから好きに話して」

絶大なる信頼感。いや、にしても無茶振り。

木村さんはオプンラボが主催する近未来ハイスクール(**)も取材しています。企画の内容や、登場する変人たちのエッジのたち具合も知っているので、何か面白くしてくれるだろう、という期待を持ってくれていたようです。

せっかくいただいた機会です。さてどうするか。「記憶する」と「考える」のワークと、変人が課題にぶつかった時に、どのように考え、行動していったかという話を紹介することにしました。

例えば「自分としてはかなり仕事をとってきている。でもわたされる給料が納得いくものではなかった。それでは会社と交渉し、契約形態を変えよう。従業員ではなく業務委託に変えて、他からも収入を得るようなスタイルにした」というインディペンデント・コントラクターの話。状況が納得いかない場合、文句を言ったり、周りのせいにするのではなく、周りの人も自分も納得がいく形を考え、前進していく変人たちを紹介したのです。

「何事にも精一杯考えたり行動したりすれば、より良い人生を送れると思うので、そのことを忘れずにいたいです」

若い人はいつも、こちらが想定している以上に、話をしっかり受けとめてくれます。こういった感想を読むと、イベントも大事だけど、変人の語り部として、変人たちの魅力をもっと伝えていくのもよいのかもしれない、と思った時間でした。

(オプンラボ 小林)

*変人:エッジのたったプロフェッショナル。専門家。変わり続ける人、変化を起こす人。近未来ハイスクールにおいての褒め言葉。
**近未来ハイスクール:変人と高校生をつなぐキャリアのプログラム

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