見出し画像

顕微鏡写真のコンテストに関して

※トップの写真は、UnsplashChristina Winterさんが撮影した写真になります。

顕微鏡やソフトウエアのメーカーは、頻繁に顕微鏡写真のコンテストを行っている。
そのため、顕微鏡写真の実例として示すこともできるうえ、「これはすごい顕微鏡写真が撮れたぞ!」ということがあれば、応募してみてもよいかもしれない。


光学顕微鏡の写真コンテスト

"Nikon Small World"は、ニコンが企画している写真コンテストで、数十年の歴史がある(4月末が締め切り)。ニコン以外の顕微鏡による画像でも応募可能であったり、「虫眼鏡で観察した昆虫の画像」などでも毎年上位入賞しているのは、懐が広いことにとどまらず、「素晴らしい画像は、最新鋭のカメラや装置でのみ取得できる!」という訳ではないことを体現している(と思う)。近年では、「ムービー部門」も開始された。
上位入賞作品を見ていると、インターナショナルなコンテストとして広く周知されていることがうかがえるが、それにしても日本人の入賞がほぼ皆無であり、おそらく応募が極めて少ないと思われるのが、少しざんねんかも。

EVIDENT(オリンパス)も、2021年から顕微鏡写真コンテストを再開した(2月末が締め切り)。こちらは光学顕微鏡に限定されているが、"ギャラリー"では、観察手法ごとに分類されているため、「この手法では、こんな画像が取得できる」ということを示すこともできる。

デコンボリューションソフトウエアの"Huygens" 開発元の、Science Volume Imaging(SVI)社でも、毎年コンテストを行っている(12月初旬が締め切り)。応募にはHuygensでデコンボリューションを行った画像である必要があるが、デコンボリューションの実例紹介として、上位作品を紹介するのもよいかと思われる。

電子顕微鏡(など)の写真コンテスト

こちらの"Science as Art"は、"Material Research Society"による、主に電子顕微鏡写真のコンテストになり、年に1回?2回?更新されている。
どちらかというと、「電子顕微鏡写真、こんなキャラクターが見えたよ!」というような写真も多くあるので、顕微鏡画像からそれらを見いだせるセンス(キャラクターの知識?)や疑似カラーの付け方なども必要と思われるが、眺めていて楽しめる。

"The International Conference on Electron, Ion and Photon Beam Technology and Nanofabrication (EIPBN)"でも、電子顕微鏡写真コンテストを行っている模様である。

番外編?

内容の質に定評のある雑誌、「子供の科学」などが主催となり、ポータブル顕微鏡でいろいろ観た写真コンテストも開催されていた。
お子さんがおもしろい写真を撮ったようならば、ぜひ応募してみましょう。